2017年09月29日

第106回社会保障審議会医療保険部会

96日に行われた第106回社会保障審議会医療保険部会では、

次回の診療報酬改定に向けた検討(大枠での検討)が行われました。

いつものことですが、

12月中旬に診療報酬の改定率が発表、

1月ぐらいに大枠の改定内容が示され、細かな内容は3月下旬ということにはなるでしょう。

この会議では、特にリハビリのことは話しあわれませんでしたが、

会議資料にはリハビリのことが触れられていました。

その内容は、

「質の高いリハビリテーションの評価等、アウトカムに着目した評価の推進」となっています。

今までは体制の評価がメインになっていましたが、

これからはその行う内容がどのようなものかが問われること、

結果主義がメインになっていきそうです。

(この傾向は平成28年診療報酬改定から、明確になってきており、

今回の改定で一層その傾向が強くなってくることが予想されます、

またこの傾向はリハビリだけにとどまらない状況です)


会議議事録ででてきたのは、キーワードとして言うと、

連携(特に医療と介護の連携)

機能分化、

適正化

透明性

働き方改革

データヘルス

というのが、やはりでていました。

ただ上記の中でデータヘルスという言葉は目新しい人もいるのではないでしょうか。

厚生労働省のホームページから引用して説明します。

【近年、健診やレセプトなどの健康医療情報は、平成20年の特定健診制度の導入やレセプトの電子化にともない、その電子的管理が進んでいます。これにより、従来は困難だった電子的に保有された健康医療情報を活用した分析が可能となってきました。データヘルスとは、医療保険者がこうした分析を行った上で行う、加入者の健康状態に即したより効果的・効率的な保健事業を指します。】

つまり今まで病院間で独立的に存在していたデータを見て分析できるようにしていくのです。


来週の水曜日に第107回社会保障審議会医療保険部会が行われ、

再度次回の診療報酬改定の議論を行うとのこと。

今は、選挙があわただしくて、このような会議は見落としそうですが、

要チェックです。

posted by リハ技師 at 19:04| 山形 ☁| Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月28日

高齢者に空き家紹介

【国土交通省は今秋、賃貸住宅への入居を断られることが多い高齢者や低所得者らに空き家を紹介する新制度をスタートさせる。入居を拒まない物件を自治体に登録してもらい、家探しに困っている高齢者らに情報提供したり家賃補助したりする仕組み。最高200万円の改修費補助も行う方針で、同省は「急増する空き家の有効活用につながる」としている。】

{読売新聞(東京)・夕刊 2017612日 記事引用}


記事の通りに空き家が急増しています。

総務省統計局の調査(平成25)によると、空き家が820万戸、

5年前と比べると63万戸増えているのです。

また日本の全住宅総数は、6060万戸程度、つまり現在空き家率は13%強ということになります。

結構、空き家って多いと思いませんか。

ブログ管理者、現在、町内会の組長をしていますが、

その組の範囲でも1世帯が空き家、また1人暮らし高齢者も3世帯もあり、

これから空き家が出てくる可能性が高い現状にあります。


それとは逆に高齢者が賃貸住宅を借りるときに、断られるということが多発しています。

しかし、それは、なぜでしょうか。

まず、退職している高齢者には給料がないため、

本当にお金を毎月払えるのか、ということがまず1つ、

2つ目としては、その賃貸で亡くなったら、事故物件になってしまうということ、

3つ目として、身寄りがない高齢者も数多くいるため、連帯保証人がたてられない、ということがあるのです。


そこでこの記事。

空き家問題と高齢者が賃貸住宅借りられない問題を一挙両得で解決できる対応と言えるでしょう。

ブログ管理者もおおいにこの対策は評価したいと思います。


posted by リハ技師 at 18:45| 山形 ☔| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月26日

認知症「前段階」にも幅

【認知症の前段階として注目される軽度認知障害(MCI)。そう判定された高齢住民を4年間観察すると14%が認知症に進んだ一方、46%は正常に戻った、との調査結果を国立長寿医療研究センターの研究班がまとめた。】

{読売新聞(東京)・朝刊 2017627日 記事引用}


まずこのブログを見ている人であれば、MCIは聞いたことは最低限あるのだと思います。

しかししっかりとした定義は知っているでしょうか。

下記の5つの項目に全て当てはまっている場合は、MCIと言えます。

1.記憶障害の訴えが本人または家族から認められている

2.日常生活動作は正常

3.全般的な認知機能は正常

4.年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する

5.認知症ではない

またMCIはまず大きく2つのタイプに分かれていて、

健忘型タイプと非健忘型タイプのMCIに分けられます。

(上記の2つのタイプも更にその中で2つのタイプに分かれ、4つのタイプが存在するようです)


さて記事では46%が正常に戻ったと書かれていますが、

記事を読み進めていくと、

他で行っている研究では正常に戻る割合は数%~60%と幅が大きいのです。

なぜそうなってしまうのでしょうか。

結論から言うと記事では、調査対象者の集め方に問題があるのではないかと述べていました。

どういうことかというと、

MCIにもそのレベルに幅がおり、軽めの人から重めの人までいます。

おそらく結果が良かったところは、対象者のレベルが軽い人が多く、

低い数値になったところは、対象者のレベルが重い人が多かったのではないかということです。

そう考えていくと、MCIは今後、そのレベル、そのタイプごとに分けて調査していかなければいけない、

ということだと思います。

posted by リハ技師 at 16:12| 山形 ☀| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月25日

ここ最近のリハ技士部関連出張いろいろ(全国)

まず発表関係としては、
どちらも民医連系列ですが、
全国学術運動交流集会(茨木県)でPTOT1名ずつ発表、
神経リハビリテーション研究会がPTOTST各1名ずつ発表。

全国研修としては、10月上旬にLSVT LOUD研修会にST、
10月中旬には、LSVT BIGの研修会にPTが行きます。
(パーキンソン病のリハ)
その他、11月に呼吸器リハと栄養リハの出張も予定されています。
posted by リハ技師 at 18:57| 山形 ☁| Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月22日

難病患う11か月男児 裁判所尊厳死容認

【英国で、先天性の難病で入院中の生後11か月の男児をめぐり、両親の意向に反して司法が延命措置の中止を認める判断を下した。両親は24日、尊厳死を受け入れる意向を明らかにした。わずかな望みをかけて米国での実験的治療を望んでいたが、病院側は「効果は望めない」と渡航に反対し、法廷闘争に発展していた。】

{毎日新聞(東京)・夕刊 2017729日 記事引用}


この記事の次の日に、生命維持装置が外され、亡くなりました。

享年11か月という、あまりにも短い命でした。


そもそもこの赤ちゃんの病気は何だったのでしょうか。

それは、

ミトコンドリアDNA枯渇症候群、というもの。

どういう病気かと言うと、ミトコンドリアDNA量が何らかの原因で減少し、

ミトコンドリアのエネルギー代謝の機能障害がおきる、というものです。

そして症状的には、呼吸ができないため、人工呼吸器を使用しており、

脳も重度な障害をおっています。

家族は米国で実験的な治療を受けたいとして、世間に訴えかけ、

19千万円が寄付されていました。

しかし病院側は、回復の見込みもないし、かえって本人の苦痛を与えるだけで効果がないとして、

渡航に大反対して、裁判にいたるまでになっていました。


日本においては、尊厳死自体が法律的に認められていません、

ただし判例では、かなり厳密な条件付きではあったとは思いますが、尊厳死を認めるものもいくつかでてきています。

ゆえに病院側が家族の想いに逆らって、

尊厳死を求めるという行為は当然起こりませんし、

その発想自体が英国と日本では大きな違いがありそうです。


現在、超高齢社会と言われていますが、

それはこれからたくさんの人たちが亡くなる時代に突入したとも言えます。

死のありかたを巡って、

今後、尊厳死をどう考えていくか、真剣に考えていく必要があるでしょう。

posted by リハ技師 at 17:26| 山形 ☁| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月21日

医師年俸 残業代含まず

【勤務医の年俸に残業代が含まれるかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(小貫芳信裁判長)7日、「時間外賃金は、通常の賃金と明確に区別できなければならず、含まない」との判断を示した。一、二審は医師の職業上の特性から「年俸に残業代を含む」としていた。

 過去の最高裁判例は、慚愧容体と通常の賃金を分ける必要があるとしており、今回の判決は、医師であっても例外とすることを許さず、厳格適用を求めた格好になった。】

(伊勢新聞・朝刊 201778日 記事引用)


最高裁、よくも一、二審の判決を差し戻したと、ブログ管理者大喝采の判決なのです。


さて記事だけだと、この事件がどのようなものであったか、わかりづらいでしょう。

簡単に説明します。

神奈川県の私立病院に勤めることになった男性医師、病院側と年俸で1700万円の雇用計画を結びました。

午後530~9時に残業をしても年俸に含むとする取り決めには合意していました。

うっ、ここで強く反論がありそうです。

どういう反論かと言うと、

最初に合意しているのであれば、高額なお金ももらっているのだから、致し方ないのでは???、というもの。

しかしそもそもその取り決め自体が有効ではなかったのです。

最高裁判決は、

ごく簡単に言うと、年俸だとしても通常賃金と残業代は明確に分けるべきだと結論付けたのです。

例えば1400万円が通常の年俸、

300万円は残業分で、300万円分以上の残業をすれば追加で残業代を支払うということになります。

医師も労働基準法で守られた労働者です、

本来残業という時間はきちんと管理していく必要があるのです。


では、なぜ12審は年俸に残業代を含めることをOKとしたのでしょう。

どうやら今回の医師の仕事は裁量労働制に当てはまる、捉えていたような記事になっていました。

具体的には、生命にかかわる医師の業務は、労働時間に応じた賃金支払いはなじまない、と判決で言っていたようなのです。

これは裁量労働制の考え方そのものです(労働時間で賃金を払うのではなく、成果で賃金を払う)

しかしどう考えても勤務医師で裁量労働制と認める、というものは、

どこをどう結び付けてもありえない話なのです。

そもそも裁量労働制は自らが仕事を好きな時間帯に仕事ができ、

なおかつその人が優秀であれば、

例えばですが8時間の仕事も4時間でこなすことができるような仕事になります。

しかし病院の勤務医はたくさんの患者さんをもち、

なおかつ断れないような救急の対応をしたりなど、自らが裁量を持てない職種なのです。

それをなぜ12審は………


とにかくまともな判決になったことを評価したいと思います。

posted by リハ技師 at 21:11| 山形 ☀| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月20日

採用試験その後

9月18日に採用試験がありました。
次の日に臨時の法人リハ部会を設け、
どの人を選ぶのかを夕方時間をかけて話し合いました。
喧々諤々の議論にはなりましたが、
まず大枠は決定しました。
このブログでは当然、その結果は言えませんが、
少なくともいえるのは、
OTの2次募集はだす
これは決定です。

よろしくお願いします
posted by リハ技師 at 21:16| 山形 ☁| Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月19日

子宮頸がんワクチン 勧奨中止から4年

【子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンの積極的勧奨が中止されて4年がたち、接種者が大幅に減ったことにより、国内の女性の20歳時点でのHPV感染リスクがワクチン導入前と同程度に高まるとする予測を大阪大の上田豊助教(産婦人科)がまとめたことが10日、分かった。】

{産経新聞(東京)・朝刊 2017611日 記事引用}


まず子宮頚がんは特に特別ながんのタイプではありません、

20~30代の女性のがん発症の中では第1位の発症率になっています、

日本において年間15000人が子宮頸がんと診断されているという報告もあります。

この子宮頸がんが問題なのは、

初期症状がほとんど無症状ということにあります。

そしてそのまま進行すれば、当然いのちの危険性にまで及びます。

実はブログ管理者の同い年の知人でも、このがんで亡くなりました。


そこで子宮頚がんワクチンがでてきました。

3回の筋肉注射接種で、

多様なウイルス型があるなか、悪性度の高い2種類の型を防ぎます。

しかし4年前に、

1部の人たちにこのワクチンが重篤な副作用を起こしたという報告が相次ぎ、

ワクチン勧奨中止になりました。

どれだけの確率で重篤になるのでしょう。

まずアナフィラキシーは、約96万接種に1回、

ギラン・バレー症候群・急性散在性脳脊髄炎は、約430万接種に1回、

複合性局所疼痛症候群は、約860万接種に1回、となっています。

(上記の情報は、厚生労働省のホームページから)


本来ワクチン接種は毎年15000人もでていることを考えれば、

少なくとも重篤なウイルス型を予防できる子宮頸がんワクチンを接種すべきなのでしょう。

しかし、万が一、というより100万が一において、

重篤な副作用が子どもになってしまったら、と考えてしまうと、

子宮頸がんにならない可能性も高いので、個人としてはそう考えてしまう(ワクチン接種しない)人がいるのは、

気持ちとしては大いにわかります。


こうなると最低限いえることは、こまめに検診を受けてください、というしかないでしょう。

ただ予防できるわけではないので、

がんが見つかったら手術対応とはなってしまい、後遺症的なリスクはでてくるでしょう。

それ以前に、

子宮がん検診受診率は、2010年の古いデーターではありますが、30%強程度と、

まだまだのようです。


そうなるとやはり、ワクチンが………、とまた再度思ってしまいますが、

ワクチン副作用問題はなかなか難しいですね。

皆さんはどう考えるでしょうか

posted by リハ技師 at 19:55| 山形 ☀| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月15日

リハ関係団体が意見陳述

96日に、

第146回社会保障審議会介護給付費分科会が行われました。

その時に、リハ関係団体が意見陳述をしています。

その中身はどのようなものでしょうか。

説明として大きく割かれていたのは訪問看護のリハについてです。

やはり来年度の診療報酬改定では厳しい改定が予想されているので、

リハ関係団体としては、

課題を明らかにしつつも、訪問看護の様々な必要性を説明した内容になっていました。

逆にこれだけ割かないといけなかったということは、

訪問看護のリハに対して、かなり厳しい意見が多数あるということなのでしょう。

今回の意見陳述がどけだけ、果たして他の委員の胸に届くのか、

ブログ管理者はどうしても悲観的に見てしまいます。


あともう一つ大きく割かれていたのは、

生活行為向上リハビリテーションについてです。

これもおそらくリハ関係団体としては、危機感を持っていると思います。

それはなぜか。

この生活行為向上に関わる加算の数がまだまだ少ないからです。

今後、財務省・厚生労働省は、

医療の質を高くする(もしくは医療の効率化)ような対応には評価して、

診療報酬をあげる取り組みを必ずしていくでしょう。

この医療の質向上に当たるところに、この生活行為向上リハが入っているからです。


また在宅でのリハビリを進めるために、

その研修体制をしっかり取り組んでいることも強調されていました。

確かにここ数年、当県士会の印象だけではありますが、

訪問リハの研修会はきっちり行われるようになってきました。

地域包括ケアシステムの中で、

まだまた数が少ない訪問リハは、厚生労働省も大いに後押ししたい分野なので、

リハ関係団体がここをしっかりおこなっていることを説明したのも、よくわかります。


あとは福祉用具ついて、重症者の重症予防・自立支援などについて説明したようです。

posted by リハ技師 at 19:33| 山形 ☁| Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月14日

社会保障費1300億円引き下げへ 薬価引き下げで圧縮

【政府は、2018年度の社会保障費を1300億円削減する検討に入った。高齢化などに伴う自然増が6300億園に上る見通しで、政府目標の「自然増5000億円」を超える部分を抑制する。政府は、薬価引き下げなどで18年度の診療報酬改定をマイナスとし、削減分の大半を賄う考えだ。】

{毎日新聞(東京)・朝刊 2017714日 記事引用}


これをみると医療本体には、それほど削減幅は大きくないのかなぁと思ってしまいます。

しかしすでに来年度になる前から医療本体への削減は始まっている、ともいえます。

なぜなら今回8月から、

患者の医療費窓口負担の上限を設けた「高額療養費制度」で、

一定の所得の70歳以上の月額上限が引き上げられたからです。

また介護保険においても利用料の自己負担額上限が上がる世帯もでてきました。

ブログ管理者の全くの憶測ではありますが、

記事にある削減分の大半を薬価で賄うとしたのは、

この8月の高額療養費制度の改定によって、ある程度医療費が圧縮されるので、

薬価改定だけで十分ととらえた記事なのかなと思いました。


以前のブログでは、おそらくマイナス改定、

それも過去最低のマイナス改定と言ってしまいましたが、

この記事を信用すると、小幅のマイナス改定という結果が真実味をもってきました。

今年行われた全日本病院学会で、

自民党の田村元厚生労働大臣は、「医療本体をなんとかプラスにするよう働きかける」と述べました。

もしかした、意外と医療本体プラス改定になるのかも…。


まぁ、あまり期待せず見守っていきたいと思います。

posted by リハ技師 at 18:51| 山形 ☀| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする