2017年12月29日

今年の日記ランキング

今年の日記ランキング。

(言うのを忘れていましたが、

新書も番組もコラムもこの日記も、

ランキングのつけかたはブログ管理者の独断です、

あしからず)

その中からベスト7を紹介しましょう。


7

今年は昨年の千葉県へのST派遣に引き続いて、

健生ふれあいクリニックへPT派遣を行いました。

そのPTも来年の111日に、派遣が終了し当院へ戻ってきます。


6

今年はリハ技士部も様々な出張に行ってきました。

ここではすべての出張に対してコメントはしません。

全国で発表した人たちもたくさんいました。

本当に発表者はご苦労様でした。

ただLSVT LOUD LSVT BIGの資格認定の出張は、

院長のパーキンソン病に対するリハの展開に対しては強い要望があり、

そのために高い参加費を支払い、PTSTに行ってもらいました。

ただまだこの資格を含めた展開を具体的にどうすすめていけばいいか、

まだ明確に決まっていませんが、今後の課題として、検討を継続していきます。


5

庄内いろりでの研修会は、今年たくさんの外部講師から講演をしてもらうことができました。

またこの研修会報告では、

当院のPT科長からは数多くの報告を当ブログにもらいました。

すすめてきた事務局と、その研修会に協力してくれた技士部の人たちに感謝したいと思います。


4

今年は高江ヘリパッド支援や、長崎の平和活動交流集会、

福島の全国ジャンボリー、毎年恒例の平和夏祭りと、

若い人たちが一生懸命奮闘してくれました。

ブログ管理者もその姿をみて、力をもらいました。


少し寄り道、番外編

・今年から法人名が変更になりました。

庄内医療生活協同組合→医療生活協同組合やまがた


では第3

今年の院内で行われた研修会で一番印象的だったのは、

「全職員で取り組む医師確保・医学生対策 現状と課題」という講演名での、

当法人の医学生委員長の菅原真樹先生の講演でした。

当法人での医師不足の深刻さと、そのことを打破するために取り組んできていること、

そしてこのことに関しては、

職員一丸となって取り組む必要性があることが熱く報告されました。

ブログ管理者も、

今年は1回だけだったとは思いますが、

山形大学医学部の学生が地域医療実習というところでは、

リハに関して熱く熱く語りました。

その1回以外にも当院の技士長補佐が医学生委員をしており、

様々な医学生の対応を図って、将来の医師確保に向けて対応しています。


2

今年は様々なリハ機器を購入しました

免荷式リフトPOPO→リフト機能で安全に立ち上がり、免荷機能で負担を軽減して歩行、

転倒するリスクを軽減し、安心して、意欲的に歩行訓練に取り組むことができます。

ホンダの歩行アシスト→「倒立振子モデル」に基づく効率的な歩行をサポートする歩行訓練機器

HAL自立支援用(単関節用)→腕や脚の関節に対応できる集中的なトレーニングに特化したHAL

この3つは、県内ではおそらく購入されていないもの、

他のリハビリ施設との差別化を図るためにも、

新たな機器の購入と、その機器に関する研修をしっかり行いました。


1

今まで、入院の記録は紙媒体でした。

しかし、今年3月からは、全てにおいて電子カルテに移行しました。

リハ技士部だけでなく、

他の部門の人たちも苦労して、電子カルテに慣れてもらいました。

ただ電子カルテに変わることで、

様々な基準が変更になり、そのことがまた混乱をもたらしたりなど、

半年以上経過しても、まだ多少ではありますが、課題は残っています。

ただ当初想定していた以上にスムースに対応してくれました。

どちらにしろ、電子カルテはすべてのスタッフに共通する対応でしたので、

そのスタッフたちの柔軟な対応力とその努力に改めて感謝したいと思います。


1年を振り返り、

本当にリハスタッフの頑張りのおかげで、

医療活動から平和・社会保障活動、組織活動まで、

幅広く対応することができていました。

上記のランキングには何度も感謝の言葉を入れてはいますが、

改めてすべての法人リハ技士スタッフに対して深く感謝を述べたいと思います。

そして来年もよろしくお願い申し上げます


ということで今年のブログはこれで終了。

今年1年、ブログを見ていただきありがとうございました。

来年は1月3日から開始したいと思います。

では、みなさんいいお年を❗❗

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posted by リハ技師 at 17:09| 山形 ☁| Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月28日

今年のコラムランキング

今年のコラムランキング、

今年は107のコラムを紹介しました。


ベスト10を紹介したいと思います。


10

読売新聞(東京)・朝刊 2017419

「医療・福祉 資格課程の一部共通化」


この狙いは何でしょうか、

それは保育や介護分野などへの労働力の移動を容易にすることで、

人手不足が懸念されている福祉人材を確保するためです。

利点としては、共通の教育を受けることで、連携はしやすくなるかもしれません、

問題は、専門性が弱くなってしまう可能性も…。


9

読売新聞(東京)・朝刊 2017527

「改正民法 契約トラブル減少期待」


改正民法は120年ぶり?の抜本的な改正と言われ、

ブログ管理者どのようなものかと覗いてみたら、

認知症者に対しての悪質な訪問販売に対して、

明確に認知症者を守るような文言が入っていたため、当ブログで取り上げました。

実際に知っている地域の高齢者に悪質な訪問販売はよく聞きます。

ゆえにこのことは皆さんにも強く知ってもらいたいと思ったのです。


8

朝日新聞・朝刊 2017314

DeNA系サイト 法令違反?


DeNAは医療などの記事をまとめた「キュレーションサイト」に不適切な記事を掲載したのが問題になりました。

著作権の侵害や、

医師の間でも意見が分かれる内容に断定的な文章を出したりなどの情報を流したのです。

ブログ管理者は新聞記事の引用程度(それも一部)なので問題になりません、

しかし医療者や科学者がまとめた論文をそのまま引用するとなると、

複製権の侵害になります。

また当ブログにおいてもブログ管理者に能力がないこともありますが、

断定的に語ることはあまりないと思います。

ただ人の振り見てわが振り直せ、ということばがあるように、

十分当ブログの内容も気を付けたいと思わせた記事でした。


7

朝日新聞(東京)・朝刊 201724

「介護福祉士 受験者数半減」


今年の1月にあった介護福祉士の国家試験の受験者数が、

その前年の半分になったというニュースは衝撃でした。

もう少しでまた国家試験がありますが、今年と同じような人数になっているか心配です。


6

朝日新聞(東京)・夕刊 2017330

「ゆるスポ−ツ 笑って快汗」


このゆるスポーツがとにかく面白い…。

世界ゆるスポーツ協会のホームページを見ているだけでも笑えました。

実際にやったら楽しいんだろうなー。


5

日本経済新聞・夕刊 2017511

「脳性まひ1割減」


3年連続で前年度1割発生者数減。

なぜこのような結果になったのでしょうか。

記事では、

出産時の事故で赤ちゃんが脳性まひになった際に原因を詳細に調べる制度ができたことによって、

診療の指針が遵守され、医療の質が高まった、ということらしい…。

ということは、今まで診療の指針が遵守されていなかったということにもなります…。

1割減は喜ぶべき結果ですが、何か釈然としません。


4

朝日新聞(東京)・朝刊 2017820

「治療用装具 不正請求相次ぐ」


リハビリにおいても使用する治療装具。

病気の治療で使うその装具の作製費をめぐり、

全国で健康保険組合に不正請求が相次いでいます。

その対策として、その後新聞にでていました。

申請書に写真添付を求めるなど対策をとるということでした。

これで果たして不正請求はなくなるでしょうか。


3

中日新聞・朝刊 2017822

「増える透析患者 増えぬ腎臓提供」


重い腎臓病を抱えて、腎臓移植をまっている人は12000人を超えるのに対し、

脳死などで腎臓移植できるのは年間100件台という状況。

ただ今まで認められなかった病気腎移植が、

今年の厚労省部会で条件付きではありますが先進医療対象になったことで、

腎臓病を持っている人には少しだけかもしれませんが光明を見出したかもしれません。


2

毎日新聞(東京)・朝刊 20161230

「無料低額宿泊所 死亡者年150人」


無料低額診療所とは、

住むところがままならないひとに対して、低額で食事と宿泊施設を提供できるところです。

そしてこの150人は東京都と千葉県だけで150人以上ということなので、

その実態は全国で考えてみると、もっと深刻でしょう。

本来は困窮者の受け皿の1つではありますが、

しかし貧困ビジネスとして利用されているケースも多々あるようです。

しかし、このような貧困ビジネスが大きく幅を利かせていることに対し、

国は対策を適切にとっているようには思えません。

新書でも紹介した「ルポ老人地獄」では、

そのタイトルの通り、弱者である高齢者を食い物にして、その高齢者たちを悲惨な状況にさせていました。

ではなぜ政府は適切な対策がとれていないのでしょうか。

それはそのことをきちんと行うと、

その管理に大変な労力が必要だというのが、おそらく本音の理由だと思います。

しかし、それでは…。


1

読売新聞(東京)・朝刊 2017824

「研修医 過労自殺相次ぐ」


2年前に亡くなった電通の過労自殺は衝撃を与えました、

この自殺をきっかけに、

労働に関するコンプライアンスの意識が高まったのは間違いないでしょう。

メディアもそのことを応援するような報道がありました。

似たような時期(電通の過労自殺より約1か月後)に、新潟市民病院の女性医師が自殺、

労基署は後日、過労での自殺を認定しました。

もちろんこの監督責任は病院にあったわけで、そこは糾弾すべきところです。

ただそもそも病院の医師業務がそもそも過剰ではないかというところも忘れてはいけないでしょう。

ある調査によれば勤務医の6割は過労死になるリスクを感じているという結果を報じています。


明日は今年最後、日記ランキングです。

posted by リハ技師 at 17:15| 山形 ☁| Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月27日

今年の番組ランキング

今年の番組紹介、

なんと番組は今年23本紹介しました

(おそらく今まで最多、本よりは敷居が低い…です)

今まではNHKスペシャル、ETV特集、クローズアップ現代+、サイエンスゼロだけを報告していましたが、

今年後半からはBSのドキュメンタリーも手を伸ばしました。

その中からベスト10を紹介しましょう。


10

618日放映

NHKスペシャル

「睡眠負債が危ない〜“ちょっと寝不足”が命を縮める〜」


ブログ管理者、この番組を見てから、睡眠をきちんととることを意識し、

少なくとも極端に短い睡眠になるような日はなくなりました。

それだけ睡眠負債が重大な疾患リスクを高める報告にはリアリティがありました。


9

521日放送、

NHKスペシャル

「発達障害〜解明される未知の世界〜」


新書でものべましたが、

発達障碍児の社会性やコミュニケーション問題は単に高次の脳機能の問題としてとらえられていた人が多かったと思います。

しかしこの番組では、

見え方や聞こえ方などの感覚や認知の問題が大きいことがわかってきたことを報告していました。


8

114日放送

ETV特集

「認知症とともに よく生きる旅へ ~丹野智文42~


スコットランドでは認知症当事者が声をあげ、なおかつそれが政策の中にとりくまれています。

まさにクライアント中心の考え方です。

若年性の認知症を患っている丹野氏が、その先進地の姿に触れ、

認知症患者に寄り添っている姿に感動し、番組では何回か涙を流していました。

わが日本には何が不足しているのでしょうか。


7

928日放送。

BS世界のドキュメンタリー 

「どうして太るの?


初めてBSを紹介した番組になります。

BBCが作成した番組でしたが、

視聴者目線の非常にわかりやすい表現で説明されていたのが好印象でした。

肝心の内容は、

肥満遺伝子が肥満にどのように影響を与えているかが前半、

そしてそのような肥満に対しての治療法・ダイエット方法が後半に説明がありました。

肥満で悩んでいる人は、興味をそそられるものになっていると思います。


6

722日の放送。

ETV特集

「亜由未が教えてくれたこと」


この番組のテーマは、障害者(特に重度)をもつ家族は不幸なのか、というもの。

昨年に起こった相模原市の障害者施設の46人にものぼる殺傷事件、

犯人は、障害者は不幸しか産まないと言っていたのです…。

番組にでてきたのは、NHK青森で働いているディレクター、

そのディレクターには重度の障害をもつ妹がいました、

ディレクターは、犯人の言っていることに強い拒否感を抱き、

そうではないということを自分たちの両親・妹にカメラを向けるのです。

そしてその答えは…。

非常に考えさせられる番組だったとは言っておきます。


5

1210日の放送。

NHKスペシャル

「追跡東大研究不正〜ゆらぐ科学立国ニッポン〜」


東大のある教授の不適切な研究、

そこでみえてきたのは日本の研究するためのお金の配分や、

その研究の評価をする仕組みの弱さでした。

モノづくりにおいてでもそうでしたが、

一流企業のその製品に対する様々な不正が明らかになった1年でもありました。

日本は真面目で誠実、世界からはそう評価されて、

貿易では黒字にしてきたと思います。

しかしこのようなことが続けば国際社会からの評価は下がるだけです、

今後日本はどうやって国際社会から評価を取り戻していくのか、

来年以降政府や企業の対応の真価が問われることになるでしょう。


4

117日の放送。

NHKスペシャル

「女たちの大震災〜最新医療が迫る 体と心のリスク〜」


阪神・淡路大震災や東日本大震災などの震災後の被災者の医療データをあつめ、

そこから見えてきたものがありました。

それは心においても身体においても女性の方が弱い、という事実です。

女性が強くなった、と言われるようなことは、ある側面からは事実としてあるのかもしれないのですが、

統計学的にみると心も体も女性は男性よりはそれほど強くないということが分かってきたのです。

また女性の健康に対する研究も立ち遅れていました、

それは1980年代以降アメリカでは妊娠の可能性がある女性を薬などの研究にいれるのは問題だということで、

女性の研究がされず、女性に関するデータが蓄積されなかったのです。


その意味ではなかなか蓄積されたデータが集まっていないのであるならば、

今回の震災データは貴重です。


3

930日放送。

NHKスペシャル。

「シリーズ人体神秘の巨大ネットワークプロローグ」


発達障害のところでも簡単に述べましたが、

今までは脳が様々な機能における最高司令官と考えられていました。

しかしそれだけではなく、

様々な臓器や細胞がコミュニケーションをし、情報交換を行っているのです、

つまり脳だけでなく、全ての臓器・物質が全てにおいて相互に影響を与えている状況がわかりました。

もちろんある程度昔から臓器・細胞同士が関係しあっていることはわかっていましたが、

今回の番組のすごさは、

それを映像でしっかりとみせつけたことにありました。

最先端の映像技術で生きたままの体内のリアルな映像をそれも鮮やかな色彩で見せつけました。

医療者・科学者だけでなく、素人でもこの体内の神秘をつたえたところに、

強い意味があると考えています。


2

319日放送。

NHKスペシャル

「シリア 絶望の空の下で 閉ざされた街 最後の病院」


ISがほぼ壊滅した中で、シリアは現状どうなっているのでしょうか。

インターネットで調べてみると、

ISがいたとき、シリア難民はずっと増え続けていましたが、

やっと減り始めた程度のようです。


さて番組では、アレッポという都市にメディアが入り、

その戦地での病院での過酷な実態を明らかにしていきました。

番組の途中においては、病院で働く医師も爆撃で亡くなっています。

子どもたちも亡くなっています、

自分の兄弟が目の前で(爆撃で)亡くなった事例もありました、

病院も命を助けるために最善を尽くしますが、

機材や薬剤が足りずに、無念の死になっていました、

それ以上に衝撃的であったのは医師が足りずに理学療法士が手術をしている状況は、

ただ絶句でした。

目の前で苦しんでいる人に何もしないという選択はできないということだったのでしょう。

それほど、シリアの人たちは追い込まれている、そう感じさせた番組になっていました。


第1位

41日放送。

ETV特集「こんなはずじゃなかった在宅医療ベッドからの問いかけ」


在宅医療のパイオニアと呼ばれた早川医師、

畳の上での大往生ができるように様々働きかけて体制を整備し、

なおかつ地域の人たちにそのような死をわかりやすく説明してきました

しかし、93歳になり、

自分がその在宅医療を受ける身になった時に、

本当に自分たちが行ってきた医療は正しかったのか、ということを問い始めていきます。

それは患者でなければわからない境地というものがあって、

自分が本当に求めていた医療とは、

本当に患者さんに寄り添うものだったのかを考え続けていくのです。

おそらくこれにはなかなか答えが出ない中身でしょう、

特に印象的だったシーンがあります。

それは…。


【死を前にして悩み続ける気弱になった早川氏、

しかしあるシーンで、でもこの人は違うと思わせるところがありました。

往診医師:

「早川先生が、死ぬのを怖がっている姿は最高ですよ」

早川氏:

「なんちゅうことを言うんや」

そこで少ししてから絶妙のかえしがありました。

「ありのまま僕を見せればいいということか」】


どんな偉い人でも死というのは怖いものでしょう、

様々な人の死をみてきた早川先生でもそうなのです、

ブログ管理者もそうです、

自分の死を考えたことがありますが、やはり怖いです。

立派な人が自分の死を怖がっていると聞いても、死を目前にしている人には何の助けにもならないかもしれませんが、

少なくとも看取りも含めて、その医療の在り方に関しては、

難しいというか、きちんとした正解がないかというのかだけは共有できたと思います。

それだけ正解がないために、慎重な対応が必要だということは言えるのではないでしょうか。


明日はコラムランキングです。

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posted by リハ技師 at 17:33| 山形 ☁| Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月26日

今年の新書ランキング

新書ランキング、

今年はほとんど読めてなくて、なんと9冊のみの紹介でした。

(本当は3~4冊、かなり前に買ったものはあって、まだ紹介していないものがあります、

最近、本を読むのはしんどくなってしまいました………)

ゆえに今回はベスト3のみ紹介しましょう。


3

「発達障害の素顔 脳の発達と視覚形成からのアプローチ」

山口真美

講談社BLUE BACKS


視覚がうまく形成されないと、

例えば非妙な表情の違いを把握できず、

その表情からどのように対応していけばいいのかというスキルが育たないために、

社会性がついていかないなど、視覚を中心とした発達の視点は興味深く読めました。

逆に言うと発達障害における社会性の問題は、

単に判断力などの高次の機能が悪いからではなく、感覚器(本書の場合は視覚)の問題が大きく影響しているという指摘は納得でした。


2

慢性病を根本から治す 「機能性医学」の考え方

斎藤糧三

光文社新書


おととい報告したものです。


内容的には、ものすごく画期的な報告というものはないのですが、

言っている内容は誠実な内容ですし、今後私たちがある程度目指すべき方向と言えます。

ただこのことはつい最近話したので、別の蛇足的な話をしたいと思います。


慢性病は大きく3つにわけることができます。

1つは、アレルギーや免疫などの異常が原因で起こる病気、

2つ目は、年齢を重ねるにつれて、体の色々な機能が低下して起こる病気、

そして3つ目に生活習慣病があります。

しかしその生活習慣病という言い方は、本当に適切なのかと言う議論がでています、

それはなぜなのでしょうか。


まずそもそも、なぜ生活習慣病という名前にしたのでしょうか、

それは生活習慣が原因にあり、その生活習慣を改善させればその病はなくなる、ということから、そう名付けたのだと思います。

ここから勝手に「だからこそ自己責任」ということで、

生活習慣病になってしまう人は自分を律していないずぼらな人というイメージをもつ人もいました。

しかし、です。

生活習慣病になっている人は全てずぼらな人たちなのでしょうか。

そうではないでしょう。

人にはもともと体が強い人がいれば弱い人がいます、

ちょっとしたことで太りやすくなる人だっているのです、

そのことをひとくくりにして、生活習慣病と言い切るのには無理があります、

また仮に原因がそこにあったとしても、

その生活習慣を変えるというのはなかなかたやすいことではありません。

実際に検診後の保健指導が健康に役に立ったという統計学的なデータはほとんどないといっていいようです。


それでは、このような行動変容を促すような対応に意味がないとはブログ管理者も思いません。

そこでの指導が本人の胸に刺さり、行動変容をするケースも個別にはあるからです。

言いたいことはその人それぞれに社会背景があり、

機能性医学的な対応を強めにした方がいい場合や、普通の治療医学を強めにした方がいい場合とに分けられると思うからです。


1

ルポ老人地獄

朝日新聞経済部

文春新書


あまりネガティブな報告が多かったので、この本の評価は二分されそうです。

ポジティブな受け止めをした人は、

現状の日本介護業界の闇を照らした真面目なルポという印象でしょう、

ネガティブな人たちの受け止め方は、

ただ問題だけを浮き彫りにしただけで、ただ不安をあおっているだけ、という印象があったかもしれません。

ブログ管理者は、ポジティブのほうの受け止めだったので1位にしました。

確かにこの本においては様々な課題についての対策に関しては、

それほど多くは触れられてはいなかったとは思います。

他のタイプの本において、先進的に行っているところの対策や、

まだそれほど成功してなくても新しいビジョンを、

その本のテーマにおける課題と共に述べられることは、

参考にもなりますし、あまり悲観的にならずに読了することができます。

しかしネガティブだったとしても、そのことが真実であった場合、

そのことを深く掘り下げて、明らかにしていくことも、ジャーナリストとしては重要でしょう。

その事実から私たちは何を考え、何をしていくべきなのかを考えさせられるものにもなっていきます。

今回のこのルポ老人地獄は、そんな本だったかと思います。


明日は番組ランキングです。

posted by リハ技師 at 17:53| 山形 ☁| Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月25日

介護「利益率」が急減 報酬減が影響

【介護保険サービスの公定価格となる介護報酬の来年度見直しに向け、厚生労働省は26日、基礎データとなる介護サービス事業所の「経営実態調査」を発表した。2016年度の企業の利益率にあたる収支差額は、全サービス平均で3.3%だった。143月を対象にした前回調査の7.8%から大きく落ち込んだ。】

{朝日新聞(東京)・朝刊 20171027日 記事引用}


おそらくこの経営実態調査の結果は、今回の介護報酬アップの結果につながったとは思います。


2015年度、

4.48%の大幅マイナスだけでもショックだったのに対し、

このころから特に介護職員不足が深刻化し、追い打ちをかけてしまい、介護施設全体が悲鳴を上げていました。

しかし財務省は介護報酬のマイナス改定を求め、介護施設業界は、現在でも3割が赤字であることなども発表し、

介護報酬のマイナス改定には絶対反対の立場をとっていました。

結局0.54%のプラス改定ということで、なんとかこれ以上の悪化は防いだものの、

果たして介護職は国が求めている数まで確保できるのかは不透明です。


今回厚生労働省が調査した利益率で大きく落ち込んだのは、

特別養護老人ホームが8.7%から1.6%

通所介護が11.4%から4.9%

特定施設入居者生活介護が12.2%から2.5%へと激減しました。

今回の介護報酬改定で今度は経営状態にどのような変化がでてくるのでしょうか、

それを占うには、1月にでてくる通知を待たないと何も言えないでしょう。

前にも介護報酬改定での中身の予測はし、様々な加算は挙げましたが、

その加算をとるための具体的な基準はこれから…。

具体的には疑義解釈を待たないと何とも言えません…。

おそらく細かいものは3月末になってしまうんでしょうね。

posted by リハ技師 at 18:53| 山形 ☔| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月22日

慢性病を根本から治す

新書の紹介

慢性病を根本から治す 「機能性医学」の考え方

斎藤糧三

光文社新書


この本の概要をこの新書のカバーに書かれていた内容紹介から引用します。

【「機能性医学」とは、糖尿病や高血圧といった発症メカニズムが複雑な慢性的な生活習慣病を、できるだけ治療薬に頼ることなく、その根本的な原因に立ち返って完治を目指そうとする次世代の新しい医療を指す。

私たちが慢性疾患に悩むのはなぜか。投薬中心の治療ではどうして治らないのか。現代の医学と医療が抱えている課題は何か。

アメリカで機能性医学を学び、日本で初めて認定医の資格を取得した医師が、機能性医学の基本的な考え方から慢性疾患の隠れた原因、

そして治療薬に頼らないライフスタイルの改善方法までを詳しく紹介する、本邦初の本格的入門書。】


機能性医学とは、一言でいうとどのような医学でしょうか。

それは治療薬にこだわらないで、慢性疾患のコアの問題に立ち返って完治を目指そうとする医療のことを言います。

PART1では代表的な8つの慢性疾患を取り上げて、

機能性医学の視点から何が問題で、どのように対処していけばいいのかが書かれていました。

例えば動脈硬化。

この動脈硬化に強く関係あるものとして、ホモシステインの濃度が関係あると述べています。

ホモシステインの濃度が高くなると、自己酸化して活性酵素が増えていきます。

その活性酵素がコレステロールを酸化させて、血管壁に蓄積させる、というのです。

このホモシステインが増える理由にビタミンB群の不足があり、

それを摂取すればホモシステインが別のものに変換(システイン)に転換させるというものです。

ビタミンB群は8種類ありますが、特にビタミンB9B6B12になります。

他にも鉄分やビタミンCなども補助的に必要ということからもわかるように、

バランスのよい食事を行っているかどうか、ということが問われてきます。


PART2では、

慢性疾患に対する機能性医学を理解するための7つのポイントが紹介されます。

@「防衛と修復」免疫と炎症について

A「消化と吸収」腸管の免疫反応と腸内環境について

B「解毒」肝臓について

C「コミュニケーション」ホルモンや神経伝達物質について

D「運搬」体内の循環システムについて

E「エネルギー」ミトコンドリアの機能について

F「組織構造安定性」筋肉や骨格について

なかなか中身は難しく、少なくとも素人向けの内容ではありませんでしたが、

細かく丁寧に説明がでていました。

とにかく慢性疾患が身体にどのような状況を引き起こしているかがわかるはずです。


PART3では、改善の対策として5つのポイントが紹介されています。

@栄養

Aストレスと対処力

B運動と活動

C睡眠と休息

D家族とソーシャルネット

特に@について、本書では詳しく書かれていました。


確かに慢性医療において、

本人の協力(食習慣の改善、運動習慣の改善など)がなければ、

その場その場の対処(薬など)をしても、結局は改善していきません。

そのような意味では、この本書の言っていることは正しいのでしょう。

ただしこのような生活習慣を様々な経済状態や環境によって、

変えられない人たちもいることも事実としてあると思います。

ゆえにこのような機能性医学は十分評価しつつも、

この医療を悪用し、現在の慢性疾患の医療の在り方を全て自己責任論で言ってくる人たちがいるのではないかと危惧します。


更にしかし………、

そもそも健康を害しないように食事の在り方や運動の在り方を地域で啓蒙していくことは

間違いなく必要です。

今後増えていく高齢者の健康寿命をできる限り伸ばすためにも必要でしょう。

posted by リハ技師 at 15:24| 山形 ☁| Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月21日

フレイルを防げ 男性の料理で

【厚生労働省によると、フレイルの危険が増すのは75歳以上とされる。同省は平成28~29年度、75歳以上を対象に、低栄養が疑われる高齢者の自宅を管理栄養士が訪問してアドバイスをしたり、男性への料理教室を聞いたりするモデル事業を実施。来年度からはこうした事業を全国展開する予定で、来春にも実施の指針となるガイドラインを定めることにしている。】

{産経新聞(大阪)・朝刊 2017104日 記事引用}


フレイルという言葉は、Frailtyという言葉からきています。

日本語に訳すと、虚弱だそうです。

なぜわざわざ虚弱という日本語ではなく、英語を使用したかと言うと、

同じくこのFrailtyには、正しく介入すれば戻る、という意味もあったために、

そのことも強調したかったからか英語にしたようです。


さてではそのフレイルになっているかどうかの基準は何かあるのでしょうか。

実は統一された基準はないようですが、例えば…、

長寿医療研究開発費事業によると、

・体重減少→半年で2~3s低下

・筋力低下→男性<26s、女性>18s

・疲労感→ここ2週間わけもなく疲れた感じ

・歩行速度→通常歩行速度<1.0m/

・身体活動→@軽い運動・体操をしているかA定期的なスポーツをしているか @A両方行っていない

上記5つのうち3個以上が当てはまったらフレイルでした。


しかし、なぜこのようなフレイル状態になってしまうのでしょうか。

記事にもあるようにまず低栄養は考えられます。

高齢者だと認知機能も落ちたりするので、簡単な調理になってしまい、

同じような食べ物になり、飽きがきてしまい、食べなくなってしまうなどがあります。

認知機能が落ちていない人でも、

男性の場合、利用理に慣れていないので、

手軽にスーパーでできているものを買ってしまい、

やはり栄養が偏ったり、飽きがきて食べなくなったりなどに波及していくのです。


しかし下記のようにこの事業に批判する人もいるかもしれません。

そもそも男性で料理を行おうという気持ちに切り替えられる人は、それほどいないのでは、という批判です。

もちろん男性の多くが、この事業にマッチしているとは、ブログ管理者も思いません。

しかし、そのような事業があれば、

調理を自分でするようにかわっていく人たちも一定程度必ずいるはずです、

またその事業も楽しく継続できるような工夫もしていくでしょう。

調理してくれない人たちは、また別のアプローチを検討するのです。


料理ができるようになれば、栄養状態の改善だけでなく、

レシピを考えたりなどの認知機能の改善や、

近所の人に食事をふるまったりなどの社会性の改善にもつながっていくかもしれません。


果たして料理の力は、フレイルを変えていくのか、見守りたいと思います。

posted by リハ技師 at 20:13| 山形 ☀| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月20日

3割が職場で健康被害

【肺がんになった後も仕事をしている患者の約30%が、職場で受動喫煙の被害に遭っていることが19日までに、日本肺がん患者連絡会の調査で分かった。受動喫煙が原因で、仕事を辞めざるを得なかった人もいた。また回答した肺がん患者全体の90%近くが飲食店での受動喫煙被害を訴えた。】

(京都新聞・朝刊 20171020日 記事引用)


職場での受動喫煙問題、

このことで失言をしてニュースになった人がいましたね。

自民党の大西議員です。

どのような失言だったかと言うと…。

事の起こりは515日、

受動喫煙防止のための法改正について話し合われた厚生労働部会での発言でした。

部会では、子宮頸がんを患った経験がある三原じゅん子参院議員が、

がん患者の労働環境という観点から、

防止対策の強化を訴えたのです。

ところがこの発言に対し、出席していた大西議員が、「働かなくていいんだよ」

というヤジを飛ばしたのです。

最終的には大西議員、がん患者の気持ちを傷つけたことには謝罪しましたが、

発言自体は撤回しませんでした。

言い分としては、健康に悪いというなら、受動喫煙するところに働かなければいいのだという理屈です。

三原議員も言っていることではありますが、

仕事場を選べないような環境で仕方なく行っている人たちも多いはずです、

そのような環境を無視して、そこで働かなければいいという理由は、

明らかに苦しい思いで生活している人たちの生活背景を全く無視しています。


日本は喫煙の対策としては世界で後進国と位置づけられているようです。

例えばレストランなどの飲食店に対し、全く禁煙対策を行っていないのは、

G8のなかでは日本だけです。

G20においても大多数が少なくとも一部禁煙になるような施策をうっています。


受動喫煙対策、待ったなし、でしょう。

posted by リハ技師 at 18:31| 山形 ☁| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月19日

動物体内での人の臓器 容認

【動物の体内で人の臓器を作る基礎研究について検討してきた文部科学省の専門会員は24日、薬の開発や病気の原因解明などに利用できる可能性があるとして容認することを大筋で了承した。文科省は今後、関連指針の改正案を示し、来年度中に改正する方針だ。】

{朝日新聞(東京)・朝刊 20171025日 記事引用}


この動物体内で人の臓器を作る研究、

これがうまくいけば、臓器移植が数多くできるようになるでしょう。

現在臓器移植は脳死などの様々な厳しい基準を通り抜けて、臓器が提供できるようになっています、

なおかつ本人や家族の了承がないと、提供できません。

しかしそれがiPS細胞で本人由来の臓器を作れるのであるならば、

臓器移植での拒否反応も起きないですし、

他の人からの臓器提供を待つ必要はありません。


しかし、です。

課題は多々あります。

まず動物体内作ることでの弊害が本当にないのか、

また倫理的に動物を使用することで、

両方の細胞がある新たな生物を作り出してしまうのではないかという指摘もあり、

人の尊厳にかかわる大きな問題を引き起こすのではないか、というものです。


まず動物体内で作るうえでの弊害は何度も研究をし続ければ、何かしらの対策は立てられるとは思います、

しかし倫理に関しては、一定の制限はかける必要があるでしょうし、

個別に判断していく必要もあるのかもしれません。


もしかしたらこのことをきっかけにiPS細胞研究が更に加速し、

数年~10数年程度で臓器作成ができるようになるかもしれません。

もしそうなれば大きく医療の在り方も変わってくことは間違いないでしょう。

posted by リハ技師 at 19:29| 山形 ☔| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月18日

カネミカネミ油症の苦しみ 今もなお

【県立大看護栄養学部の4年生6人が今夏、岡大の「しまの健康実習」で、五島市に暮らすカネミ油症被害者に生活史全般を聞き取った。結婚、子育て、老いー。誰もが経験しうる場面の中で、被害者はそれぞれ壮絶な健康被害と生きづらさを抱え、後悔や葛藤は今なお続いていた。「決して過去の出来事ではない」。看護師や保健師の卵たちは、そう気づいた。】

(長崎新聞・朝刊 20171025日 記事引用)


食用油 カネミライスオイル。

この食用油が製造する過程で、PCB(ポリ塩科ビフェニル)が混入、

このPCBが過熱され、ダイオキシンに変化しました。

(ダイオキシンは人に有害な有機塩素化合物として有名)

当時これを美容にいいだとか、健康にいいだとかで売り出され、

たくさんの人がこのオイルを摂取し、健康被害に遭ったのです。

戦後最大の食品公害事件ともいわれています。

症状として明確だったのは皮膚の変色です。

他にも手足のしびれ、肝機能障害、骨の変形、脱毛、がんなど様々な症状を引き起こしました。

またこれは本人だけの症状出現だけでなく、

妊婦であれば、生まれた子供が「黒い赤ちゃん」と呼ばれるケースが続出し、

社会に衝撃を与えました。

根本的な治療法がないまま、現在でも苦しみ続けて生きている人たちはいます。

また症状が軽く皮膚症状だけの人でも、

顔に出たような人は、差別や偏見に苦しんだ人もいるのです。


記事に出てきたその人たちの苦しみを、目の前で聞き取る、という活動は、

その人だけしか知らないリアルな声を聴くことができたと思います。


今回協力してくれたカネミ油症被害者において様々な葛藤を抱え、

自分たちの今までの生活を語るのも本当は嫌だという一面はあったと思います。

しかし、将来困っている人たちの心に寄り添える看護師や医療職になってもらいたい、

そのような思いで協力してくれたようでした。

記事の後半にでているように、

看護学生たちが「決して過去の出来事ではない」をきづいてくれただけでも、

もう心に寄り添いつつあるような気がします。

posted by リハ技師 at 20:06| 山形 ☁| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする