2016年03月17日

史上最悪の感染拡大 エボラ 闘いの記録

もうしわけございません

インフルエンザで土曜日から倒れていました

実は月曜日には症状は咳と鼻水以外は治まっていたのですが、

その日にインフルエンザとわかり、

みなさんにうつさないためにも、休んでいました。

ブログ管理者の家にはなんとインターネット回線がつながっていないので、

毎回ブログは必ず病院で行うのですが、

今回はそのために全く更新できませんでした。

この間、暇だったので、取りだめしていた番組を一挙に見てしまいました。

今週と来週は、番組シリーズをしていきます。


今回は、

NHK総合 NHKスペシャル

26日放送の「史上最悪の感染拡大 エボラ 闘いの記録」。


ブログ管理者のインフルエンザも、どの人から感染したかはほぼ確定しています。

その人とは、ごく小さな会議室で、前向かいの席で、様々なやり取りをしたので、うつったようです。

ブログ管理者以降は、他のリハ技士スタッフにはインフルエンザの感染は広がらなかったので、

そこは一安心でした。


また、いつものように、この番組のホームページにある概要を引用させていただきます。


【史上最悪となった今回のエボラウイルスの感染拡大。感染者28637人、死者11315人(1220日現在)にのぼり、間もなく終息宣言が出される見込みだ。最も多くの感染者がでたシエラレオネで、世界から注目を集めているのが「ケネマ国立病院」だ。当時、二次感染につながるとして避けられていた定期的な点滴や検診を実施、多くの患者を救っていたのだ。さらに、感染拡大を未然に防ぐ可能性があった“警告”を発していた。しかし、国際社会から見過ごされ、資材や人材の支援が不足する中、スタッフは二次感染によって次々と死亡、病院は崩壊してしまう。国際社会や政府の無関心、住民の偏見、そしてスタッフの間に生まれる恐怖・・・・・・。命をかけて闘い続けた医師たちの知られざる日々を、膨大な現地映像や生存者の証言によって描き、グローバル化によって様々な感染症のリスクが世界に広がる中、いま何が求められているのか探る。】


もう少し詳しく、この番組の流れを説明しておきましょう。

まず今までエボラ(40年前に発見)は、とても怖い病気ということは、知られていましたが、

ごくごく小規模の感染で住んでいました。

しかし死者1万人を超えてしまうほどの、大きな感染拡大になったのは、どうしてだったのでしょうか。

それは、今までの感染している場所は、その周辺においても人口規模が非常に小さいところしかなく、

なおかつ、それほど人の流動性がないところだったのです。

しかし、今回は近くに大都市が点在しており、人の流動性もあるところでした。

その危険性に早くから気づいたカーン医師は、

政府に早急に感染拡大防止するよう、地域の隔離をお願いしたのですが、

当時の感染が10数人だったことから、政府は動きませんでした。

カーン医師が予想したように、急速に感染が拡大し、20万人都市のところにも感染者を出すのです。

この状況を再度国や支援団体に訴えましたが、何も進展はありませんでした。

そして徐々に状況は悪化していきます、

まず看護師が複数名亡くなります、

更に悪いことには病院自体がこのエボラを広げているのではないかというデマが広がり、

それが病院に対しての暴動にまでいくのです。

カーン医師の孤独な闘いでした、そしてカーン医師もこのエボラで亡くなります。

そして、首都にまで感染は拡大、また隣国ギニアやリベリアにまでも感染は拡大しました。


まぁ、こんな流れの番組でした。

まずこの番組を見て感じたのは、初動対応がいかに大切かということです。

今回のような場所でも車などの交通手段は多く使われ、

その使用している人がたまたま感染地域に来て感染し、再び都市部に行く事は容易にありうることです。

つまりよほどのへき地であれば別ですが(今までの感染場所はそのような場所)

普通は昔よりは感染の拡大がしやすい状況にあることは間違いないことです。

ゆえにきちんと隔離政策を徹底するということをしなければなりません。


ブログ管理者も、隔離とまではいかなくても、休みの間は人の近くにいないようにしました。

その間はTVをみながらの寝たきり生活、そのためにやや心も体も廃用ぎみです。


posted by リハ技師 at 20:32| 山形 | Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月18日

“肩こり解消”で思わぬ被害!?〜癒やしブームの陰で何が〜

NHK総合 210日放送 クローズアップ現代

“肩こり解消”で思わぬ被害!?〜癒やしブームの陰で何が〜


また、いつものように番組のホームページから、

この回の概要を引用します。

【慢性の肩こり・腰痛は男女とも最も数の多い健康障害だ。マッサージや整体、リラクゼーション等はブームと言われるほど施術を受ける人が増えており、市場規模は1兆円に迫るとみられている。ところが今、健康被害が全国で相次いでいる。国民生活センターへの相談はこの9年間で9000件以上、特に、脊髄損傷や肋骨骨折といった重篤なケースが増えている。背景には、整体やリラクゼーションなどには国家資格が存在しないため基礎的知識が足りない人でも施術ができること、免許が必要な接骨院などでも規制緩和で店舗が13万か所まで拡大、技量不足の施術者の増加を招いていること、などがあることがわかってきた。日本社会の高齢化も健康被害の拡大を加速させている。骨の状態や持病を見抜けないまま施術をしてしまい、骨折や病が重症化してしまうのだ。医療・介護に続く第3の分野として拡大が見込まれている「慰安」の分野。業界自身の改善の取り組みなども紹介しながら、手技による被害から我が身を守るにはどうすればいいのか考える。】

この文章の中で気になったのは、「…、免許が必要な接骨院などでも規制緩和で…」のところです。

この規制緩和は小泉政権の時に行い、

結果、100校を超える養成校で乱立状態なのです。

このような乱立状態の中では、志の低い人たちも当然入っていくでしょう。

また以前は修行のような経験をきちんとしてから、

開業するというやり方になっていました。

しかし、これだけ乱立されると、修行できる場所も追いつかず、

学校の経験だけで対応することになります。

その程度では学校で習った知識がきちんと血となり肉となるのは難しいでしょう…。

つまりその施術に対して深く理解することはできない、と思うのです。


このことが、9年間で9000件以上の健康被害という信じられない状況を引き起こしています。

番組では、なんでそこまでしたのか、

と思わせるような内出血が広範に広がっている写真が出ており、ブログ管理者も顔をしかめました

このことで仕事を辞めるケースも紹介されていました。


ここまで増えているのであるならば、

少なくとも関係団体は危機感を持って様々な学習会や基準整備などを行わなければいけないでしょうが、

現状、やっとやり始めたという状況らしく、ブログ管理者から見ると遅きに失しているように思います。

また一番の問題は、深く学習をしていない+個人で開業できる、という人たちは、

ブログ管理者の憶測では、我流になってしまい、さらにそのやり方に固執してしまう人たちがいそうです。

そうなると、今回のような健康被害の連続で、関係業界がその予防に努めるために、

先ほどの様々な研修を企画しても、

それに応じないという状況にならないのか心配されます。


番組でも提起していますが、ブログ管理者も、

長期的には、学校側のカリキュラムできちんと修行を積むような仕組みを作ること、

短期的には、事細かいマニュアルを作成して、

実技などのテストも含めて、合格した者だけ、何か店頭やホームページに合格証をだせるとか…、

そんな仕組みが必要だと思います。


成長産業なんだから、規制をかけて成長を止めるようなことはしたくない、

というのが、もしかしたら国の方針かもしれませんが、

やはり国がきちんと規制をかけて、信用できるところはどこか、などをすべきでしょう。


余談ですが、

ブログ管理者は、いつも行っている床屋で行ってくれる10数秒程度のマッサージが、

えらく気に入っています

posted by リハ技師 at 21:00| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月11日

あなたの周りにも危険が… 終わらないアスベスト被害

またまた番組の紹介、24日の番組。

NHK クローズアップ現代

「あなたの周りにも危険が… 終わらないアスベスト被害」

最近クローズアップ現代、ブログ管理者にとってははまるテーマが取り上げられています。

クローズアップ現代のメインキャスターが、3月末で降板となるのは、やや寂しいですが、

このような番組作りはNHKは変わらず行ってほしいですね。


また、いつものように番組のホームページから、

この回の概要を引用しましょう。

毒性が強く、吸い込むと肺がんや中皮腫を引き起こすことから悪魔の鉱物といわれる「アスベスト」。11年前、兵庫県尼崎市の旧工場周辺で死亡者が出て社会問題となり、全国的に対策が講じられたはずだった。しかし今、第2の波というべき危険が私たちの生活を脅かしている。戦後建てられた280万棟ものアスベスト建築の解体が一斉にピークを迎える中、解体工事を取り締まる法規則が現場の実態に追いつかず、各地で手抜き工事が行われ、重大な飛散事故が繰り返されていることがわかってきたのだ。監視するはずの行政は人員不足、国は抜本的な対策を先送りし続けている。国民の多くが過去の出来事と捉えているアスベストの被害がなぜ続くのか、この11年の対策を振り返りつつ今必要な施策を検証する。

当ブログでも複数回、このテーマを取り上げたことがあります。

そのうちの一つは東日本大震災で壊れた家屋にアスベストが含んでいて、

それをうまく解体処理業者が処理しきれず、

被災地にアスベストが飛散しているという実態を報告したものでした。

今回の番組は、被災地だけでなく、

以前アスベストを含んだ建物が全国各地で次々と老朽化し、

その解体処理が実にずさんな体制になっている、というものです。

しかし、なぜこのようなずさんな対応になったのでしょうか。

その第一要因はコストです。

アスベスト対策を行うと、最大で2倍のコストになる、というのです。

またそのことを防ぐための検査は工事前は65%程度の実施率、

工事中の検査はなんと15%程度までに下がっています。

つまりほとんどこのような解体作業は、

もう業者任せになっている、これも要因の一つといえるでしょう。

番組に出ていた専門家は、先進国と比べて規制も緩いし、

また罰則も軽くなっていることを指摘し、批判していました。


しかし番組はもっと深刻な事態を報告します。

なんと解体ではなく、

ただ住んでいるだけで、年間100人ほどがアスベストが原因と思われる疾患にかかっているのです。

そこで国はアスベストが飛散している建物を調べるように指示します、

先進的に行った横浜では、

建物の検査協力をしてくれたのは7万件中、15件でした。


もう明らかにアスベストは健康被害を起こすことが明らかになっているのですから、

国は強く指導できる法律を作るべきです。

そして解体業者・建築業者のような業界は、他にも様々な不祥事を最近も起こしてきました。

はっきり言って国民に不信感を持たれている業種の1つと言っていいでしょう。

業者自らが、

もっとこのような業務を透明化するなどして、信頼を戻すような努力を行うべきです。

posted by リハ技師 at 17:59| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月10日

介護の中身をオープンに 〜ハイテク・理論が現場を変える〜

またまた番組の紹介、

NHK クローズアップ現代

23日の放送

「介護の中身をオープンに 〜ハイテク・理論が現場を変える〜」


また、いつものように番組のホームページから、

この回の概要を引用します。

【去年秋、大手介護事業者の老人ホームで入居高齢者の転落死・虐待などが表面化した。施設という「密室」内での高齢者虐待は、過去3年間で1500か所以上に上っているという。いま、介護施設の『第三者評価』の取り組みが始まっている。外部の調査機関が、スタッフのケア技術から経営内容まで100項目以上を客観的にチェック、「密室」を透明化し介護の質向上を目指すものだ。また、虐待の背景にある人員不足・育成の問題には、ケアのノウハウを情報学の手法を駆使して標準化するプロジェクトも始まっている。静岡大学ではベテランスタッフのケアを映像で可視化し、話しかけるタイミングやアイコンタクトの位置などを解析、「経験と勘」だけでない技術の伝授方法を探っている。その結果、丁寧なケアは時間がかかるが高齢者の問題行動が激減することで、かえって現場に余裕を生むこともわかってきた。見える化がもたらそうとしている「介護革命」の最前線を紹介する。】

ブログ管理者の世代もそうでしたが、

仕事というのは自分で考えて努力する、

もしくは先輩などの後姿を盗み見て、勉強するものだという風潮がありました。

今からすると、このような育て方は非常に非効率的ですし、

自分の考えだけで育つので、我流になってしまい、

いいやり方でも、それを受け付けない性格になっている人たちをも生み出したかもしれません。

現在では、先輩が後輩を事細かに教える風潮があり、

早く1人前になる状況になりつつあります。


今回の番組も

新人とベテランが介護しているところを映し、それをみんなで画像分析しているところは、

実に具体的であり、新人も理解しやすいものになっていました。

(具体的には「見る」「話す」「触れる」という対応に着目し、そのやり方を変えるだけで、ケアの質を高めていました)

では、なぜ新人は理解しやすかったのでしょうか。

それは明らかにただ聞くだけでは、具体的なケアの問題をイメージしづらかったからです。

「見える化」することで、聞くことも合わせることによって、

イメージがしやすくなり、ケアの問題を的確に理解できるようになったのです。


様々な施設での介護虐待がニュースに時折出てきます。

その一つの背景としては、教育がきちんとできないために、

介護の質を落としてしまい、それが患者さんの不満につながってく、

そしてそれが介護職にも感じ取ってしまう………、

そして、虐待にという流れに…。

やはり介護を目指す人に対しての教育のあり方で、今後様々な工夫をしていく必要があるでしょう。


ここでブログ管理者は、またいつもの持論をしておきたいと思います。

とにかく介護者不足です。

一人一人の質を上げる政策はとても大事ですが、しかし何事にも限界があります。

圧倒的な患者さんを前にすれば、

いくら質を上げ、その影響で効率よく対応できるようになったとしても、全員に対応できるはずがありません。

やはり介護職の賃金をもっと上げる政策がないと、抱えきれなくなるでしょう。

(実際に介護の資格を持っている人は100万人を超えているのですが、

実際に働いている人はその半分強程度、理由の一番は明らかに賃金の安さです)

国は今回の大方針の一つとして、

特別養護老人ホームを予定より6万床増やす(つまり今より2020年代初頭までに40万床増やす)ことになりましたが、

現在でも介護者不足なのに、それをうめる手立てはあるのでしょうか。

どう考えても、それをうめる手立ては移民政策しかありませんが…。


今回の番組で紹介されていたところは、教育に力を入れているところです。

当然、お金もかけているでしょう。

しかし、国の政策で賃金を挙げないような政策(つまり介護報酬削減の政策)をし、

この手の移民政策を行えば、

介護事業所としては人件費の安い外国人労働者をとっかえひっかえできるようになるのではないかという危惧があります。

ブラック企業が入り込む余地もあるということもありますが、

そうしないと一般の企業としても経営が成りたたくなるかもしれないからです。

介護事業所は、介護職にお金をかけて人材を育てるということもなくなる可能性があります。

posted by リハ技師 at 11:35| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月09日

義肢がつくるミラクルボディー!?

今日も番組の紹介。

123日放送、NHK Eテレ 地球ドラマチックから。

この時のタイトルが、「義肢がつくるミラクルボディー!?


義肢の世界最先端では、どこまで進んでいるのか、よくわかる番組になっていました。

また、いつものように番組のホームページから、

この番組の概要を引用しましょう。

【義手なのに、つかんだ物の感触がわかる!?今、最先端の科学技術により従来の常識が覆されている。障害克服の助けとなる一方で倫理観の問題も。驚異の人体再建、最前線!

形や固さを認識できる義手から、人工網膜とPCをつないで視力をよみがえらせるバイオニック・アイまで。損なわれた体の部位を補う新たな科学技術は、近年目覚ましい進歩を遂げている。補装具の性能を極限まで試す新たな競技イベント「サイバスロン」も創設された。近い将来、人間の脳をロボットの体に移植することも可能になるかもしれない。障害者の生活を大きく改善する技術とそこに潜むリスクに迫る。】

ブログ管理者は、義肢関連は全く不案内だったので、

この番組で語られたことは全く新鮮でしたし、驚きでした


今までの義手は、つかんだ感覚(表在覚・深部感覚)がないために、

例えば紙コップを持つときは視覚でなんとか代償して、つぶさないようにしたと思います。

しかしたとえできたとしても、動作がぎごちなくなり、また時間もかかり、

身体的にもストレスを感じる対応を行っていました。

しかし、今回の例えば筋電義手は、

残されたところに触ったときの圧力や、様々な関節の角度も電気信号で送られるようにしており、

きちんとそれが残されたところに伝わり、

それを感じながらうまく調整して、義手を動かすという仕組みでした。

本来の人間の動く仕組みに少しずつ近づいていますね。

まだまだその精度に関しては、

まだまだこれからのようなので、いいニュースを楽しみにしたいと思います。


また、バイオニックアイ、という技術もすごかったです

現在のところは、

全盲の人でも、

ごく大まかな明るい色、暗い色ぐらいはわかる程度(ごく大まかな輪郭はわかる)が感じれるようになったとのこと。


そしてサイバスロンというワードが番組後半に出てきます。

最新テクノロジーがつまっている義肢や装具を装着した障害者によるスポーツ大会のことです。

実際に今年スイスで、このサイバスロンの大会が行われることに…(これは見てみたい!!)

そして、近い将来オリンピックの競技記録を、

テクノロジーの発達で、次々と塗り替えていくかもしれません。

(ただ、このサイバスロン自体は障害者の努力というよりも、

技術の要素が大きくなる可能性が高いので、そこはパラリンピックと性格が違ってきます)

このことで、企業の技術発達が進み、

それがうまく障害者の更なる社会参加を加速していくことにつながればいいなと考えてしまいます。


またこのような技術の質がただ上がるだけでなく、

なんと3Dプリンターの技術のおかげで、かなり低価格なものも作れるようになってきています。

別の番組だったかもしれませんが、

普通電動義手は150万円程度かかるのですが、

材料費だけで3万円に抑えた義手も開発されるようになってきています。

これもびっくりですよね。


とにかく障害者の夢を実現化するこのテクノロジーに、皆さんも注目👀です。

posted by リハ技師 at 19:56| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月08日

障害者福祉 共に暮らせる社会を求めて

124日放送、NHK

人間は何をめざしてきたのかシリーズ 第6弾

「障害者福祉 共に暮らせる社会を求めて」


まず番組のホームページから、この番組の概要を引用します。

【戦後、日本は、障害のある人たちとどう向き合ってきたのか。

戦時中「米食い虫」「非国民」と呼ばれ抑圧されていた障害者。戦後、困窮する傷痍軍人への対策をきっかけに初めて公的な障害者福祉の制度が生まれた。1960年代、重度の障害がある子どもの親たちの訴えがきっかけで、国や自治体は「コロニー」と呼ばれる大規模な施設の建設を推進。障害者施設を充実させていった。

ところが1970年代、障害者たちは、閉鎖的で自由のない施設での生活に不満を訴え始めた。都立施設に入所していた三井絹子さんは「施設は社会のゴミ捨て場だ」と、都庁前にテントを貼り座り込んで抗議。そうした動きを後押ししたのが1981年、国連の「国際障害者年」。障害者も他の人と同じように地域で暮らすべきだという「ノーマライゼーション」の思想が流入、国の政策も施設から地域へと移り変わっていく。元厚生省障害福祉課長の浅野史郎さんは、「これからは地域福祉だ」と制度作りに邁進。宮城県知事に転身後は、知的障害者施設の“解体宣言”を公表した。

今年4月、「障害者差別解消法」が施行される。障害による差別をなくすため自治体や企業、一人一人の意識改革が求められる。高齢化が進み、誰もが病気や障害と無縁でなくなりつつある今、戦後の障害者政策を当事者や政策立案に関わった人たちの証言をもとにたどり、障害のある人もない人も共に暮らせる社会へのヒントを探る。】


日本の障害福祉政策が戦前から今までにどのように変わってきたのかが、

重症身体障害者を中心に語られていきます。

戦前のあまりにもひどい障害者差別をみていくと、

今はかなり改善はしてはいますが、

まだまだその障害者の悲痛な叫びはまだ聞こえています。


まず冒頭の傷痍軍人に対しては、

当初はそのような軍人にはお金の支給はしない、

占領軍のそんな意向が当初はあったようです。

しかし、あの有名なヘレン・ケラーが来日、

日本に障害者施策や社会参加が重要であることを訴え、GHQや国会をも動かし、

そしてなんと身体障害者福祉法の制定にまで向かったのです。

うーんヘレン・ケラーの日本への功績は、十分たたえる必要がありますね。

しかし、どうも、ヘレン・ケラーというと、映画や伝記で見たり聞いたりしただけで、

日本には別に関係ないだろうと思っていたブログ管理者は、

このことを知ってびっくりしました。


さて、しかし、この身体障害者福祉法は、軽度な人を対象にしました。

そこで重度な人たちを介護する家族は、その介護の大変さを国に訴え、

国もそのような人たちを受け入れる巨大な施設(コロニー)を作ることに合意し、

実際に各地に作られ、今でもあります。

しかし、引用文にあるように、

このような対策は障害者を施設に閉じ込め、

障害者の「社会参加」を阻むものだと世界各地の障害者たちから非難の声がでてきます。

そこから、リハ技士の皆さんは当然知っている「ノーマライゼーション」の思想がでてくるのです。

こくごく簡単にこの言葉を説明すると、

障害者も健常者と同じような生活ができるようにしていく、というものです。

(ただしノーマライゼーションという言葉の意味は深いので、

この言葉を知らない方は、もっときちんと調べてください)


そして実質的には1983年に始まった「国際障害者年」(1983年〜1992)がそれを後押ししてくれます。

ブログ管理者自身もこの「国際障害者年」を鮮明に覚えています、

NHKでは何回も流されていて、その中で流れる「地球の仲間」が特に印象的でした。

時々思い出して、口ずさむ時があるほどの唄です。

その「国際障害者年」でのテーマは、「完全参加と平等」でした。

このことにより、日本においても様々な障害福祉に関する法律が制定されます。


そのあとに番組では障害者自立支援法制定の背景、

そして、この障害者自立支援法をめぐる様々な問題が描かれていきます。


そして今年4月から開始される「障害者差別解消法」、

これに関しては番組では、障害者福祉の歴史が中心に語られていたので、

それほど詳しい説明はありませんでした。

まぁ、これもごく簡単に言うとタイトルの通り、

障害があることによって差別をつけることを禁止したもの、と捉えていいでしょう。

例えば、障害を理由に入店やサービスの提供を制限するのは、正当な理由がない限り、今後禁止となります。

もう一つ付け加えると、障害者に対しては一定の配慮をすることが求められます。

(公的機関は法的義務、民間企業は努力義務)

この法律がさらに障害者福祉を前進させるのか、

それとも単なる表紙になってしまうのか、

この法律施行後の報道等をチェックし、こちらでも問題があれば発信したいと思います。

posted by リハ技師 at 18:46| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月17日

”医師の罪”を背向いて 九大生体解剖事件

今年最後の番組紹介。

1212日放送、ETV特集「医師の罪を背向いて 九大生体解剖事件」


またいつものように番組のホームページから、この番組の概要を引用します。




【終戦間際の19455月から6月にかけて、九州帝国大学医学部で米兵の捕虜を使った生体実験が行われた。世に言う「九大生体解剖事件」。墜落したB29の搭乗員8人に対し、海水を使った代用血液を注入するなどのさまざまな生体実験の手術が行われ、捕虜たちは死亡した。戦後70年間タブー視され、多く語られることのなかった「負の歴史」。生体実験に関わった医師や看護師は、すでに全員が事件についてほとんど語らぬまま亡くなってしまった。しかし、ただ一人、そのとき医学生として生体実験手術の現場に立ち会った証言者がいる。東野利夫さん(89)である。東野さんは戦後、福岡市内で産婦人科医院を営みながら、国内外で関係者に取材を重ね、多くの壁にぶつかりながらも、事件と向き合う地道な活動を続けてきた。

事件は、関係者や私たちに一体何を残したのか。私たちは何を反省し、何を語り継ぐべきなのか。番組では、東野さんの証言や亡くなった関係者・遺族への取材を通して、「九大生体解剖事件」からの70年という歳月の意味を見つめる。】




この事件で、関与してきた人は、ほとんど語ってきませんでした(現在東野氏以外すべて死亡)

またこの事件の医師の中心人物だった医師は、獄中で自殺しています。

事件を語らなかったことや自殺という行為は、

世間からのバッシングがあったことや、事件自体への強い悔いが影響していたことは間違いないでしょう


では軍隊からの指令とはいえ、なぜこのようなむごいことを行ったのでしょうか。

そう感じる人もいるかもしれません。

しかし当時の軍隊からの指令は絶対的なものでした。

その指令を拒否することなど、まず不可能な時代であったのです。

またその生体実験に最初にかかわった人たちの多くは、

番組をみてみると、生体実験ということは明確には聞いていなかった状態でした。

関与したくないという気持ちがあったとしても、

すでにその事件にかかわったことで、

次の生体実験に対しても、もうやってしまったんだから致し方ないという気持ちに切り替わったような状況だったのかもしれません

さらにまた、

もしかしたら外科医にとってこのような実験は、

自分の知見を確かめるという点で、大きな悪魔の誘惑になったかもしれません。


ブログ管理者自身、もしその時代で、その場の関係者であれば、

毅然とした態度でその実験に反対していたかどうかを想像してみると、

正直自信がありません。

戦争中である日本の空気は、今の正義であると思われるものは通用しない時代。

自分の倫理感そのものがおかしくなっていくでしょうし、

きちんとした倫理観が残っていたとしても自己保身にはしってしまうかもしれない、

だからその事件で戦犯になった人に対して、

本当の意味での加害者といえるかどうかは、やや疑問が残ってしまいます。


最後に「戦争の悲惨さ」という締めくくりをすると、

人によってはありきたりの言葉として映るかもしれません。

ふーん、やっぱりそうきたかと………。

しかし、ブログ管理者の持論、人間は脆い…、ということがどうしても浮かんできます。

この事件の関係者は、最初は普通の良心的な人たちだったかもしれない…、

しかし、軍からの命令で大きくその良心を自ら変質させてしまった、のかもしれないと…、

どうしてもやはりそう思ってしまうのです。

(甘い、という批判があれば、一応うけとめます…)


東野医師はこのことでの本も出版されています。

今年の4月に「九州大学生体解剖事件 70年目の真実」というタイトルで…。

興味がある方は、読んでくださいね。

posted by リハ技師 at 20:54| 山形 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月16日

調査報告 介護危機 急増”無届ハウス”

今週は番組紹介の連続です。

今回紹介するのは、

126日放送のNHKスペシャル「調査報告 介護危機 急増無届ハウス


またいつものように、

ホームページあるこの番組の概要を引用します。




【法律で定められた行政への届け出を行っていない“無届け介護ハウス”が、全国で急速に拡大している。背景にあるのが、正規の老人ホームに入れず、家族による介護も受けられない高齢者の急増だ。比較的収入が少なくても入所できる「特別養護老人ホーム」(特養)は、52万人が入所待ちの上、今春には、入所条件が要介護3以上に限定され、入所はさらに難しくなった。一方、病院は患者の7割以上を“在宅”に帰さなければ、診療報酬が加算されないため、次々と高齢者を退院させる。社会保障費を抑制しようと「在宅介護」を推し進めようとする国の政策が、皮肉にも、行き場のない高齢者を急増させ、 本来国が認めていない“無届介護ハウス”へと高齢者をいざなう事態となっているのだ。

国の想定をはるかに上回る速度で、介護が必要な高齢者が増え続ける中、制度と現実の狭間に取り残される高齢者の姿と、その隙間を埋めるべく急速に拡大する“無届け介護ハウス”を描き、介護保険制度の矛盾を浮き彫りにする。】




まず私たちが在宅でのケアが難しくなった時に入れる施設はどのようなものがあるでしょう。

まずその筆頭に浮かんでくるのが、特別養護老人ホームです。

安くていいのですが、入所待ちで約3年かかる、ということで、

ほぼ施設に入ることは不可能な状態になっています。

(その特別養護老人ホームの入所代は、そこが多床室か個室化によって大きく違います

個室で13万円程度、多床室が8万円程度となっています)

また普通の老人ホームは、入りやすいものの、月に20万円を超えるのは普通です、

経済的に苦しい方は、そのようなところには入れません。

そのため、このような無届け介護ハウスが急増しているのです。

ただ今年政府は特別養護老人ホームを増やすことで、介護離職を減らす政策を掲げましたが、

以前話したように介護職の確保がままならない状態になっています。

番組では、せっかく特別養護老人ホームの定員を拡大したのに、

介護職が確保できずに、その増やした分が空室になっていというケースが報告されていました。


さて私は以前、介護施設の施設基準緩和を提唱したことがあります、

これは太田仁氏や三好春樹氏が言っていたことの受け売りなのですが、

その説には納得でした。

それは新たに作る介護施設は個室化しなければいけないという厚生労働省の基準に関しての疑義です。

確かに個人のプライバシーを守るためには個室は必要というのはわかります、

そして個室で行うほうが生活に応じた個別ケアを行うことができる、というのもなんとなくわかります。

しかし、………。

まず単純に施設収容者数が個室にすれば減ります、

人数が少なくなる分、自己負担金を多く払ってもらう施設側としては必要がでてきます、

また当然個室化すると業務の効率化は悪くなります。

介護の人材確保がままならない状況の中、このような業務非効率は現実的ではありません。

また人によっては個室では寂しい、という意見があるのです(20135月に朝日新聞が行ったアンケート)


ブログ管理者は、何も個室化に全く反対しているわけではありません。

厚生労働省の原則すべて個室化、ということに反対しているのです。

番組の無届介護ハウスの人も、役人に呼び出され、

届け出を行うことや、個室化を求められていました。

(結局、番組では届け出を行うことになり、個室化の対応を図る予定をたてていました)


性格・精神状態・経済状態など、多様な患者さんがいるなかで、

原則すべて個室化はあまにりも極端な政策と言わざるを得ません。

患者さんや家族が、多床室か個室かを選択できるようなものにしていいのだと思います。


もちろん、そのことは地域の人たちを守る自治体もわかっていて、原則個室化には反対するところが多かったのです。

昨年9月にはその地域の訴えを受け入れたのか、厚生労働省が条件付きで多床室を許可しました。

しかし今後政府が建てようとしている特別養護老人ホームはどうなっていくのか…、

いまだに厚生労働省は原則個室化の大方針は崩してはいないからです。


多くの人たちが在宅で暮らせない状態、

そしてそのために家族が離職して介護を行っていく、

政府はそれが問題だとして、特別養護老人ホームを作っていく。

このこと自体は以前も話したように大いに賛同しています、

しかし、なるべくその人たちを数多く受け入れる視点、

そしてその介護をする人たちを確保するための視点が、

ブログ管理者の目には政府の政策が抜け落ちていると思ってしまいます。


無届介護ハウスはNHKで調べた結果2000か所弱、

もうこの数値が指し示すものは、

もう無届介護ハウスが日本にはなくてはならないものになっている、ということです。

もう他に行き先がないので、もうそこにいくしかない!!!

しかし、無届介護ハウスは良心的に行っているところもありますが、

非常に問題を抱えているところも多いのです(番組ではその例が出されていました)。

やはり役人の目が届くように、届け出るようにさせる、

しかし、お金がない人も考慮して期間限定で施設基準は緩和していく、

その間に多床室がある程度ある特別養護老人ホームを急ピッチで建てていく、

そのようなブログ管理者の頭の中で勝手な構想を描いています。


さて明日も番組紹介、これで番組紹介は今年最後にしたいと思います。

posted by リハ技師 at 20:14| 山形 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする