2017年03月25日

女たちの大震災 〜最新医療が迫る 体と心のリスク〜

番組の紹介。

117日のNHK

NHKスペシャル「女たちの大震災〜最新医療が迫る 体と心のリスク〜」


番組のホームページからこの番組の概要を引用します。

6434名の命が奪われた阪神・淡路大震災から22年。これまで女性特有の被害に焦点を当てた研究はほとんど行われてこなかった。しかし神戸周辺の拠点病院に残されていた被災直後の「入院患者3500人の診察記録」を分析した医師は、ストレスが多い避難所生活で、女性の方が血栓(血管内の血のかたまり)ができやすいことや、脳卒中を発症する割合が急増していたことを解明。さらに血栓が体内に残り、発症の危険性が長期間続くことも分かってきた。分析結果をもとに試算すると、体内に血栓が生じていた被災女性は推計1万人、22年たった現在も血栓のリスクを抱え続けている人は少なくないというのだ。

一方、女性の心も蝕まれていたことが分かってきた。被災者への大規模アンケート調査では、「震災を思い出して眠れない」という回答が、一貫して男性よりも高い割合を示している。脳科学の専門家は、災害によって体内に生じるストレスホルモンが制御できなくなり、不安感が長期間消えない女性特有のメカニズムを指摘している。】


この番組でまず注目したのは、「性差医療」というワードです。

番組で言われていたのは、

現在の医学は成人男性を基準として医療を進めていた、と言うのです。

ブログ管理者から見ると、本当にそうなの?と思ってしまいました。

私たちが医療的データをとるときに、基本情報として男性・女性のデータは必ず取ります。

医療に限らず、データをとるときに、性のデータはほとんどとっているでしょう。

しかし、医学が成人男性を基準としているのであるならば、

データとしてはとっていたのに、性による分析・対応はしていなかったというのは不思議です。

どうやら出産以外はそれほど大きな差はない、と思われていたようなのです。


実際に男性と女性では明らかな差があります、

例えば男性ホルモン・女性ホルモンの違いは明らかで、

そのホルモンの影響で病気の在り方も大きく変わっていきます。

代表的なのは女性の更年期障害です。


今回の番組では、女性のほうがストレスに弱く、

そのストレスから脳卒中などが引き起こしやすい、という結果でした。

この結果は、ブログ管理者としては、意外な結果でした。・

男性のブログ管理者は、

現在の女性は精神的には強くなっている、

実際に高齢者で元気があるのはだいたい女性が多い、という印象があったのです。

ところが番組では女性のほうがストレスにあうと、

血圧が急に高くなる傾向があり、

それが脳卒中を引き起こす要因となっていました。


女性のほうがストレスに弱い、という部分も、番組で説明されていました。

ストレスを感じたときはコルチゾールというホルモンがでます。

しかし、それが過剰に出すぎると脳に負担がかかってしまうので、

視床下部がそれを制御しようと、指令をだします。

しかし女性の場合、女性ホルモンが視床下部の機能をおとすようで、

コルチゾールを減らす機能がうまく作用できなくなってしまいます、

つまりコルチゾールが過剰な状態になり、

その結果、脳にダメージをあたえ、心の病にまで発展することがあるのです。


阪神・淡路大震災、中越地震、東日本大震災、熊本地震などなど、

その地域に住む人々の生活を一変させる大災害がありました。

恥ずかしながら、ブログ管理者は女性のほうが男性よりもストレスに強いと思っていました。

おそらくそのように思っている人は少なくないと思います。

そのような女性は弱者でないという雰囲気の中で、

女性が被災地の中で声があげづらかった、そのようなことがあったのだと思います。


私たちはそのような「声なき声」があることを心に刻まなければいけません。

また女性だけに限らず、

弱い人たちが声を出せるような環境作りが必要なのだと感じます。


特に震災など試される弱者への対応、

今の地域がそのような状況になっているのかを私たちは問わなければいけません。

posted by リハ技師 at 20:31| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月23日

認知症とともに よく生きる旅へ

久しぶりに番組の紹介。

114日放送。

ETV特集「認知症とともに よく生きる旅へ ~丹野智文42~


いつものように番組のホームページから引用。

【認知症と診断された後、人はどう生きていけばよいのか。どんな支援があるべきなのか。手がかりを求め、一人の認知症の男性がイギリスへ旅に出た。その10日間の旅の記録。

旅をしたのは、仙台市の丹野智文さん(42歳)。英国は、医療や介護の専門家だけではなく、認知症の本人を「経験による専門家」と位置づけ、「本人にはどう見えるか」を重視するアプローチを続けてきた先進地。番組では、丹野さんが英国で17人の認知症の人びとを訪ねる対話の旅を追った。認知症の当事者たちが「声をあげられる」仕組みや、それに「耳を傾ける」文化に触れながら、自らの生き様を問い返す旅ともなっていく。】


丹野さんは、若年性アルツハイマー病。

数年前に人の顔が覚えられなくなったところから気が付き、

仕事にも支障をきたすようになります。

丹野さんの仕事場は配置換えをして、現在事務作業をしています。

仕事場では自分のために作った詳細なマニュアルがあり、

仕事の具体的なやり方を忘れても、

それを見ればできるようにしてなんとか行っていました。

しかし車の運転は辞めることになり、電車での通勤に変えました。

その通勤も降りるところがわからなくなる場合もあり、

自分が若年性アルツハイマーであるカードを持参し、周りの人に助けてもらえる工夫をしています。

丹野さんは他にも、

オレンジドアという、宮城の認知症をともに考える会の代表を行っています。

政府は新オレンジプランで、

【認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指す】

上記のプランには7つの柱があり、その7番目に、

【F認知症の人やその家族の視点の重視】がでています。

具縦的には、

認知症の人の視点に立って認知症への社会の理解を深めるキャンペーンの実施

初期段階の認知症の人のニーズ把握や生きがい支援

認知症施策の企画・立案や評価への認知症の人やその家族の参画、です。


様々な工夫をして勤務している丹野さん、

このような診断名が下り、なおかつ症状が進んできているということを考えれば、

投げやりになってしまい、もう何もしたくないと思ってしまっても不思議ではありません。

しかし、小さな子どもを2人抱え、その子たちを大人になるまでなんとかしなければならない、

そのような強い想いで、この病気と闘っている状況でした。


しかし、です。

診断後に、日本では何の相談窓口もなく、一時はかなり精神的に追い込まれたことがありました、

早期診断・早期絶望、という表現を丹野さんはしていました。


丹野さんは今回、そのような早期診断・早期絶望させていないヨーロッパ各国の先進地に行きます。

そこで見えてくるものがあったのです。

まず1つ目はリンクワーカーという職種。2010年、2013年と打ち出されたスコットランドの認知症対策の国家戦略ででてきた職種。

診断された人1人に対し、

ただ1人のリンクワーカーが担当します。

当事者と家族が直面するあらゆる問題を支援の専門家やサービスに結びつけていきます。こうした診断直後に特化した支援体制は日本にはありません。

この制度が実は認知症者・その家族からの声が土台になって作られたものです。

日本でも先ほどの新オレンジプランの7つの柱の一つ、

【認知症の人やその家族の視点の重視】をただの標語にするのではなく、

実際にスコットランドのように政策に結び付けてほしいものです。


もう一つ丹野さんが注目したのが、

認知症とともによく生きる、という言葉。

今まで認知症に闘ってきた丹野さんとしては、新鮮な言葉でした。

おそらく丹野さんは家族を守るためにも必死になって「なんとかしよう、なんとかしなければ、でもダメかも…」という思いでいたのだと思います。

その考えの根底には、認知症に対するまだ残る絶望感があった…。

しかしその行った地域では、

必死というよりは楽しく積極的に生きていました。

様々な地域の手助けもあるせいか、

「できない」ということではなく、「工夫すればできる」という前向きな感覚になっていたのです。

丹野さんは、そこで「心のもちよう」をどうしていくかに強く感銘したのです。

そのように思ってもらうためにも、

地域の人たちが認知症を支えていく仕組みを作っていく必要があります。


明日も番組の紹介を行います。

posted by リハ技師 at 13:29| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月24日

どう防ぐ?高齢ドライバー事故 徹底研究!

今回も番組の紹介。

126日放送、NHK クローズアップ現代+

「どう防ぐ?高齢ドライバー事故徹底研究!」


またいつものように番組のホームページから引用します。


【全国各地で相次ぐ高齢ドライバーの事故。もしかしたら、自分や家族が被害者・加害者になるかもしれない…そうなる前に対策を徹底研究!運転能力の異変、どう察知すればいいの?運転を“円満卒業”してもらうためにはどうすればいいの?専門家とともにお悩み家族のもとへ向かい、明日から使える方法を伝授。「車がなければ病院に通えない…」そんな人には、どんな代替サービスがあるのかも合わせてお伝えする。】


今年3月から、道路交通法が改正されます。

今までは運転免許を更新する際にある年齢以上の人は認知症の検査を受けていました、

その認知症で認知症の恐れがあって、なおかつ交通違反を起こした人が、

医療機関で認知症があるかどうか診断するように義務づけられていました。

しかし今回からは、

運転免許の更新での検査の時に認知症の恐れがあるという結果になれば、

即、医療機関で診断の義務付けになったのです。

そこで認知症と診断が下れば、免許取り消しになります。


このことによって、医療機関で認知症の診断を求めることが多々見られるようになっていくでしょう。

心配なのはそれらの医療機関で、きちんと認知症の診断を下せるか、ということです。

病院ナビというホームページなどで見ていくと、

山形県だと55の病院・診療所で認知症の診療ができることとなっています。

ゆえにそのようなところで診察を受けるとは思いますが、

問題なのはごく軽度の人たちの判断です。

その判断が果たして現在の認知症の診療ができるといわれるところで、

運転に関わる総合的な能力との関係性で、果たして判断ができるのか、

おそらくそのように認知症診療医も困ったな~、という状況ではないかと考えています。


3月以降、認知症に関わる医療機関での混乱があるのでは………、

気になってしまいます。

posted by リハ技師 at 19:28| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月23日

驚異の体感! “触覚テクノロジー”最前線

番組の紹介。

1120日放送。

NHKEテレ サイエンスゼロ

「驚異の体感!“触覚テクノロジー”最前線」


まだいつものように番組のホームページから引用しましょう。


【「バーチャルリアリティ元年」と言われる今年、次世代の技術が、日本で生み出されている。それが触覚をリアルに再現する「触覚テクノロジー」。近い将来、遠隔地にいる祖母の手を握ってぬくもりを感じたり、東京オリンピックでは選手の技の衝撃を感じながら観戦できるかもしれない。また脳梗塞で弱まった手の感覚がよみがえる、驚きのリハビリ法も誕生。触覚の不思議な世界と、「触覚テクノロジー」の最前線に迫る。】


引用文の後半にあるように、

今までのリハビリではなかなか困難だった感覚の改善も紹介されていました。


紹介されたものでは、皮膚振動伝達装置というものを使用していました。

皮膚電動伝達装置にある皮膚振動センサを指につけます、

ものに触れると指先が感じるセンサがキャッチ、

それを同じ機器の振動子で再現できる仕組みになっています。


リハビリ場面では、

まず最初は皮膚振動センサをつけた感覚の悪い指で様々な手触りの違うものをなぞり、

非麻痺側では振動子を持ち、非麻痺側で感覚の感じをつかみます、

次に同じく感覚の悪い指をつけたままにして、

その再現した振動子を麻痺側の手の甲に置きます、

そして非麻痺側の手をうえに添えて両手で振動を感じていきます。

これによって非麻痺側と麻痺側の手が一致します。

そうすることで非麻痺側が感じているのにも関わらず、麻痺側が感じているように思い込んでしまう…。

そしてそのことが感覚に関わる脳の賦活につながっていく、というものです。

番組ではある感覚障害のある患者が上記のようなことを行って、15分で感覚が改善し、

それに伴って物の操作もしやすくなった事例がでていました。

まだ本当???と疑ってしまいますが、しかしもしこれが信頼できるものであれば………。

いまはまだ研究の最中のようですが、早くその結果知りたいですね。

posted by リハ技師 at 19:13| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月11日

“がん治療革命”が始まった

番組の紹介。

昨年の1120日放送

NHKスペシャル「“がん治療革命”が始まった〜プレシジョン・メディシンの衝撃〜」

またいつものように番組のホームページから引用します。


【日本人の2人に1人がかかる病、がん。その治療が根底から変わろうとしている。――

進行した大腸がんを患う48歳の男性。4度にわたる再発を繰り返し、手術不能とされていた。しかし、ある薬の投与によって腫瘍が43%も縮小。職場への復帰を遂げた。投与された薬とは、なんと皮膚がんの一種、メラノーマの治療薬。今、こうした従来では考えられなかった投薬により劇的な効果をあげるケースが次々と報告されている。背景にあるのは、がん細胞の遺伝子を解析し速やかに適切な薬を投与する「プレシジョン・メディシン(精密医療)」だ。日本では去年、国立がん研究センター東病院など全国200以上の病院と10数社の製薬会社によって「SCRUM-Japan(スクラム・ジャパン)」と呼ばれるプレシジョン・メディシンのプロジェクトが始動した。進行した肺がんと大腸がんを中心に、がん細胞がもつ遺伝子変異を詳細に解析。効果が期待できる薬を選び出して投与する。これまでに7000人近くの患者が参加し、肺がんでは1/8の人に薬が効く可能性のある遺伝子変異が見つかった。100人ほどが実際に臨床試験に入っている。このプロジェクトに参加する患者に密着しながら、プレシジョン・メディシンはがん治療をどう変えようとしているのか、がん患者とその家族に何をもたらすのか、先進地のアメリカの最新事情とともに、その可能性と課題を見つめる。】


まず基本から………。

まずがんは遺伝子に傷がつく(細胞分裂の際のコピーミス、傷口を修復する際の修復ミス)ことによって、がん化していきます。

つまり、がんは遺伝子の病気ともいえます。

いままでのがん治療はこの疾患にはこの治療と言うように、型にはまった治療でした。

しかし、今回のプレシジョン・メディシン治療は、

細胞を遺伝子レベルで分析し、その分析に基づいて適切な薬のみを投与し治療を行う、というものです。

このやり方は、遺伝子のターゲットに絞って薬を考えていくので、副作用がほとんどなく、効果の高いのが大きなメリットです。

問題は、遺伝子の解析でどこがこの人のがんのポイントなのかを探ることが難しかったり、

仮に遺伝子の問題を見つけても適切な薬がなかったりすることです。


アメリカではこの治療法に国が莫大な予算(日本円として200億円以上)を出し、

国としてこの研究を進めています。

日本ではスクラムジャパンという名称で全国役200の医療機関と10数社の製薬会社が、

その名前の通り、がんに対してスクラムを組んで、治療薬の開発に向けて努力を続けています。

この番組にでていた開発者は数年でこの治療法の実用化は始まるのでは…、と言っていました。

この数十年、圧倒的にがんで亡くなる人がダントツ1位である中、

この治療法の開発によって、そのランキングも変わってくる可能性があるかもしれません。

またがんを発症しても命が救える状況が多くなれば、

がん患者のリハビリももっと増えていくことも予想されます。

posted by リハ技師 at 20:09| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月10日

困った時はお互いさま〜孤独死ゼロ・大山団地の挑戦〜

番組の紹介。

昨年の115日放送、

NHK Eテレ 

ETV特集「困った時はお互いさま〜孤独死ゼロ・大山団地の挑戦〜」


また、いつものように番組のホームページから引用します。


10年以上にわたり「孤独死ゼロ」を実現してきた東京立川市の大山団地。マンモス団地でなぜそれが可能になったのか。団地のひと夏に密着し人々の暮らしの中から見つめる。

東京都立川市にある通称「大山団地」がいま「日本で一番住みたい団地」として注目を集めている。入居者4000人の典型的なマンモス団地だが、10年以上にわたって「孤独死ゼロ」を実現してきたのだ。自治会が中心となり、ご近所同士の見守りネットワーク、高齢者のクラブ、四季折々の催し、子育て支援などの施策を次々に実現。自治会の加入率はなんと100%だという。大山団地の日常に密着し「孤独死ゼロ」の舞台裏を描く】


~ん、すごい自治会である、

自治会レベルでも、というよりは、

自治会レベルという小さい地域範囲だからこそ、地域の困った人たちの声を聞き出すことができるのではないか、

ということを強く考えさせた番組になっていました。


まず10年以上、一人暮らしの高齢者が数多く住んでいる大山団地、

以前は孤独死で亡くなる人はそれほど珍しいことではありませんでした。

しかし、それをなんとかしなければいけないと考えた当時の自治会長が獅子奮闘、

様々なつながりなどの仕組みを作り上げ、

孤独死をなんと約10年も起こさないことができたのです。

日本で一番高齢者が住みやすい団地として有名で、全国から視察が来るほどでした。


とにかく見守りネットワークが徹底していました。

新聞が昼間でもドアのポストにさしっぱなしに気づいたら、すぐドアをたたいて声をかける、

電力・ガスなどの使用量が少ない場合も要チェックできる仕組みになっているのです。

また高齢者のクラブも多彩で、なおかつ積極的なのです。

また高齢者だけでなく、

子どもを持つ母親に保育士の経験がある人を自治会の立ち上げた組織で相談に乗ったり、

子どもの面倒をみたりなどもしていているのです。


人と人とのつながりが希薄化される昨今、

このような自治会のおせっかいともとれてしまうこの活動は、

少なくとも孤独に陥っている単身高齢者に、一筋の光明がさしているのは間違いないと思います。

posted by リハ技師 at 19:19| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月17日

あなたもなれる“健康長寿” 徹底解明 100歳の世界

また昨日に引き続いて、番組の紹介。

1029日放送、

NHKスペシャル「あなたもなれる“健康長寿”徹底解明100歳の世界」


またいつものように番組のホームページから、この番組の概要を引用します。

【「単なる長寿など望まない。“心も体も健康”で長生きしたい」。平均寿命は男女ともに80歳を超え、世界一の長寿国を突き進む日本。長生き自体がもはや当たり前となる中、次なる関心は“サクセスフル・エイジング”=認知症や寝たきりにならずに、どれだけ元気に年を重ねられるかにシフトしている。その健康長寿の秘密を解き明かすカギを握るとして、いま、世界各地で注目されているのが「百寿者=センテナリアン」の研究だ。なぜか寝たきりが少なく、最後まで元気な人の割合が高いという共通項を持つ、センテナリアン。最新の研究で、特殊な人だけではなく、誰でも条件次第で到達できるのではないかという可能性が浮上してきた。人類究極の願い“健康に命を全うする秘密”の解明に向け百寿者研究が加速している。番組には世界の「スーパー百寿者」が続々と登場。謎に満ちたセンテナリアンたちの驚異のパワーと健康に満ちた暮らしを記録し、そこに到達するための条件に、医学・栄養学・心理学・環境学・社会学などあらゆる角度から迫る。】


この番組で健康長寿になるためのポイントは3つ、

その3つの対応ともごく基本的な内容でしたが再確認させられるものになっていました。


この番組に出ている先生がある仮説を立て、

それを学会等で報告しました。

それは長寿の人たちとCRPの関係性でした。

まず基本からいきましょう。

そもそもCRPとはなんでしょう。

もうC反応性たんぱく、と言われるもので、

体内で炎症反応や組織の破壊が起きているときに血中に現れるタンパク質、のことになります。

一般的な基準値は0.3mg/dlとなっていますが、

番組に出ていた100歳以上の女性は0.03でした。

実際に100歳以上の人たちのCRPを調査してみるとかなりCRPは低値ということがわかったのです。

ではそのCRPをどうすれば低くさせることができるのでしょうか。

もうその番組の答えを言っちゃうと、

食事・運動・心(満足感)なのです。

うーん、健康情報番組で行きつくところは、絶対そうなるよね〜、という感じです。


まず食事から行きましょう。

必ず長寿になる食品、というのはないというのが結論でした。

その地域によって、その地域の人たちが健康になれる食品があり、

地域差があるのだと…。

番組にでていた識者は、

その地域によって腸内細菌が違うことが関係しているかもしれないと述べていました。


運動が大切というのは、特に目新しいことは言ってなかったので割愛。


満足感の問題では、

快楽を求めるタイプ(食欲・性欲・娯楽など)よりは、

生きがいタイプ(ボランティア・家族のため、地域奉仕など)の方がCRPが低い、という結果は………、

皆さんはどう受け止めるでしょう。


上記の対策はどれもそんなに目新しい内容ではなかったかもしれません、

しかしそれがやはり事実だとブログ管理者は思います。

勉強もそうですが、

健康もそんな簡単になれるものではありません。

地道にバランスよく行うものです。


番組には日野原先生が出ていました。

御年105歳です。

食事も運動も心もすべてきちんとバランスよく行えていて、まだまだ元気そのものでした。


番組最後には、東京オリンピックで聖火に火を灯したいと言っていたのが、印象的

ブログ管理者には、もう4年後の聖火を灯す日野原先生が見えていました

posted by リハ技師 at 20:15| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月16日

原発に一番近い病院 ある老医師の2000日

昨日に引き続いて番組の紹介。

108日放送 ETV特集「原発に一番近い病院 ある老医師の2000日」


またいつものように番組のホームページから、この番組の概要を引用します。

原発に最も近い高野病院。復興作業に携わる新たな住民や居場所を失ったお年寄りの最後のとりでです。奮闘する院長の高野英男さん(81)の2000日を見つめます。

福島第一原発から22キロ離れた双葉郡広野町の高野病院。院長の高野英男さん(81)は現役の医師として診療を続けている。5年前の原発事故で、病院を取り巻く環境は大きく変化した。原発周辺の病院が休止しているため、救急車が殺到。地域医療が崩壊する中、除染など復興作業に携わる新たな住民や、原発事故によって居場所を失ったお年寄りたちの最後のとりでとなっている。孤軍奮闘する老医師、その2000日を見つめる。

この番組に出ていた高野医師、当たり前と言えば当たり前なのですが、

もう見た目は完全におじいさんなのです。

歩き方も風が少しでも吹けば、よろけてしまうのではないかと思うぐらい頼りない歩き方をしています。

それでも高野医師は、

適切に診断を下すこともできますし、注射などの対応もできています。

ただし常勤は院長1人のみ、

非常勤の医師が、院長をぎりぎりで支えています。

原発事故以降、多くの医療スタッフが辞めていく中、

この地域の人たちをできる限り最後の最後まで支えたい、

そんな熱い思いが通じたのか、

看護師や介護職のスタッフが就職する人もでてきます。

しかしやはり医師の常勤は1人、

番組にはいつもの患者の申し送りに疲れて出れなかったり、なにかのひょうしに転倒したりして、

もうおそらく体はぼろぼろ状態なのです。

101歳にもなろうとしている入院患者からは、「大丈夫?」とも聞かれていました。

娘が事務長をやっていて、

いろいろの配慮は行っているようでしたが、うーん現実はなかなか厳しい…。


そのような身体状況になってもなぜ高野医師は頑張り続けるのでしょうか。

それは地域の現実を知っているからです。

実際にこの地域では、

自宅で亡くなる方もいて、その死因で自殺がかなりの割合になるのだそうです。

そしてその死亡診断書の作成に高野医師がすべて関わってきました。

このような状況の中で、この地域に医療が受けられなくなるという、

更に暗いニュースを地域に知らせるわけにはいけない、

おそらくそのような思いが高野医師にはあるのだと思います。


しかし、高野医師も81歳、もうタイムリミットはそう長くはありません。

高野医師の思いと現実とのギャップに、

何もできないブログ管理者は、ただただため息をついていました。

posted by リハ技師 at 20:00| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする