2017年12月14日

追跡東大研究不正〜ゆらぐ科学立国ニッポン〜

もう1つ今日も番組の紹介。

1210日の放送。

NHKスペシャル「追跡東大研究不正〜ゆらぐ科学立国ニッポン〜」


番組のホームページから、この番組の概要を引用。

【日本の科学研究をリードする東京大学が、データをねつ造するなどの研究不正で揺れている。今年8月、分子細胞生物学研究所(分生研)の渡邊嘉典教授の研究室が発表した5本の論文で不正が認定された。2006年と2014年にも、当時の工学部教授の研究室で不正の疑いによる処分、分生研教授の研究室で論文の不正認定と、不適切な研究が相次いでいる。一体、何が起きているのか100人をこえる関係者を取材。浮かび上がってきたのは、激化する国際競争の中で変容してきた科学研究費の配分を巡って、翻弄される科学者の姿。そして、科学技術立国を掲げ、研究成果を国の発展につなげようという施策が、皮肉にも、科学を停滞させかねないという現実。今、ノーベル賞受賞者も危機感を募らせ、自ら、模索を始めている。日本の科学が直面している課題は何なのか。研究不正の報告書をひもとき、独自に入手した資料と、当事者たちのインタビューから迫る。】


上記の文章では、不正な研究が相次いでいるという言い方になっていますが、

もっと明確に言うと2000年以降から右肩上がりにその数は増えているのです。

その要因の一つに、科学研究費(略称では化研費)の施策が挙げられていました。

(かなり前ですが、コラムでその問題点を報告したことがあります)


何が問題になっていたのでしょうか。

でていたのは、基本的な(安定的な)運営金が減って、競争的資金が増えたことによって、

その競争的資金が手に入らないと、その実験者が行っている実験ができなくなってしまうことがでてきたのです。

また審査側も、専門でないものも審査することがよくあり、

その場合はその報告した人のプロフィール(どのような医学雑誌に載ったのかなど)をみて、

評価してしまう傾向があるなど、

研究そのものの審査ができないなかで評価してしまう、ということがでていました。

その審査員が番組にでていましたが、

ほぼボランティアのような感じで、膨大の数を仕事の合間にしなければならず、

これでは適切な審査ができないだろうと思わせるものでした。

アメリカでは専門にそのような人を配置していていることも報告され、

日本とアメリカの科学支援体制の違いを思い知らされました。


あとびっくりしたのは、東京大学教授が行っている実験に関しても、

来年度以降、その安定的な基本的な運営金の確保がままならない、という状況にはあぜんとしました。

東大の状況がそうであるなら、例えば地方の国立大学などの研究は大丈夫なのかとも思ってしまいます。


日本は基礎研究に力を入れてきました、

すぐには成果をださないものも数多くありましたが、

長い時間をかけて、日本経済成長の後押しをしてくれたものでした。

しかし競争的資金が、すぐ成果をだすものが判断基準になっていくなかで、

その基礎研究は世界でトップクラスになるどころか、

近隣諸国とも差がない状態になる可能性がある、という指摘もあるようです。


最近は東芝などの一流企業の不正な仕事が何度もでてきました

日本の産業は、本当にどうなっていくのでしょうか。


posted by リハ技師 at 15:49| 山形 ☀| Comment(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月13日

交通弱者を救え! バスの自動運転

今日も番組の紹介。

BS TBS 「夢の鍵」という番組から。

129日放送、

その回のタイトルは…、「交通弱者を救え! バスの自動運転」。


番組のホームページから…。

【群馬県桐生市は公道での自動運転の実験に協力的な都市だ。この地で、バスの自動運転化を目指しているのが群馬大学の小木津武樹(おぎつたけき)准教授だ。桐生市内にはすでに低速電動バスが走っているが、小木津さんはこの電動バスに注目した。電動バスは自動運転との親和性が高く、この電動バスに自動運転機能を取り付ければ、もっと便数を増やせて、お年寄りなどの交通弱者を救うことができると考えた。車両の開発を担当したのは、同じく桐生市に工場がある宗村正弘(むねむらまさひろ)さんだ。現在の電動バスをさらに改良した自動運転用の車両開発は順調に進んでいる。難しいのは、この車両に魂を吹き込む自動運転システムの開発だ。カメラは桐生市内の一般公道で行われる自動運転に密着、右折や信号機の認識など小木津さんの走行実験を追った。】


バスなどの車の自動運転が成功すれば、確かに交通弱者は存在しなくなるでしょう。

なぜなら過疎地でのバスなどの運送業は人件費が大きく経営を圧迫することが多いからです。

そういうことでは、画期的と言えます。


しかしこのような車の自動運転化の番組は昨年も紹介してきました。

それではAIの進歩がここまできたのかと驚きを感じる内容になっていました。

しかし、それと同時にまだ現段階では様々な限界があることも見えた番組にはなっていたかと思います。

番組では2020年度までには世の中に出したいと言っていましたが…。

では何が問題になるのでしょうか。

やはり地域によっては様々な道路の状況や天候などによって、

AIでの適切な判断がうまくできないことが分かってきたのです。

つまり膨大なデータが必要になったのです。

そこでこの番組。

地域限定の自動車運転完全自動化を狙った内容になっていたところが、その対応策になっていました。

地域限定にすることにより、

ある程度の環境、ある程度の気候をデータとして蓄積すればよくなることにより、

データとしては少なくて済むことになります。


またもう一つ現実的な対応として完全自動運転車のスピードを遅くすることです。

番組ででていたのは、最高速度20キロという設定でした。

速度を挙げれば上げるほど、

データとしては膨大なデータが必要になるようで、そこでスピードを抑えたのです。

もちろんこれだけ遅いと、何も知らない後ろの車はイライラするするかもしれません。

そのこともあり、

このバスの完全自動運転が地域の高齢者(交通弱者)を救うことを訴えるような場を作って、

そのような遅いバスがあることを許容してもらうように話していました。


日本中どこでも完全自動運転できる車は、まだまだかなり時間がかかるでしょう。

しかし交通弱者は現時点においても困っている人たちは多いです。

ゆえに早く実現するために、地域限定のスローバスの発想は、おおいに理解できるものでした。


早く完成版をみたいものです。

posted by リハ技師 at 17:19| 山形 ☁| Comment(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月12日

人の嗅覚に代わる膜型表面応力センサー

番組の紹介。

1126日放送、

BSフジ ガリレオX 「その“ニオイ”嗅ぎ分けます! 人の嗅覚に代わる膜型表面応力センサー」

番組のホームページから引用。

【人の五感に代わるセンサーが続々と開発・実用化され、私たちの周りに溢れている。しかし、その中で唯一実用化されていないものがある。それが嗅覚センサーだ。

私たち人間が“ニオイ”として認識している成分は、自然界に40万種類以上あると言われ、それが100から1000種類以上混ざり合あい、一つのニオイを構成している。

そんな複雑なニオイの成分を嗅ぎ分ける、超小型・超高感度、そして汎用性に優れた嗅覚センサーが開発された。現在、このセンサーを使って果物の食べ頃を推定したり、呼気から食習慣を判定するなど、様々な実証試験が進められ、実用化への期待が高まっている。

五感センサー最後の砦を崩す嗅覚センサー・MSSの可能性に迫る。】


このBSフジのガリレオXも、なかなか面白いドキュメンタリーを流していました。

この回の後に特集したスタッドレスタイヤの秘密に関しても、

ブログ管理者、昔のスパイクタイヤであれば突起物があるので、滑りづらくなるとは思っていましたが、

スタッドレスがなぜ滑りずらくなるのかは、改めて考えてみると不思議に思っていました。

番組をみていくと、何回も「へぇ~」と相槌をうちながらみるほど勉強になる内容でした。

さて今回はその前に行っていた嗅覚の機能を機械ができるのか、というもの。


昨年の番組紹介で多かったのは、AIに絡んだ内容が多かったです。

ビッグデータを使って、様々革命的な分析が可能になってきています。

しかしそのビッグデータを収集するためには、様々な情報が必要です。

視覚や聴覚などの情報は、現時点においても、

そのビッグデータを収集するために、様々な情報加工をし、AIにインプットすることができるようになっていました。

しかし、嗅覚は他の五感と比べて複雑なこともあり、その情報加工があまりうまくできていませんでした。

今回番組が取り上げたのは、

物質・材料研究機構の吉川元起さんらが取り組んでいる臭いを識別できる嗅覚センサ。

現状そこではすでに様々な臭いをすでに識別できるようにはなっていますが、

例えばその時の温度などの外的要因が変わってくると、

正確にまだ機能しないところがあり、それが今後の課題となっています。


将来は人の息を嗅覚センサで測定することで、

様々な健康状態を図れるものにするのが、大目標のようでした。

例えばいま遠隔診療ができるようなテクノロジー段階まできつつありますが、

今回の息による診断も、この遠隔診療のルーチンに入れ込み、

更に医師の判断材料が増えることで、適切な判断ができるようになってくるかもしれません。

posted by リハ技師 at 16:14| 山形 ☁| Comment(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月11日

“脂肪と筋肉”が命を守る

番組の紹介。


115日放送、

NHKスペシャル「シリーズ人体神秘の巨大ネットワーク第2集驚きのパワー!“脂肪と筋肉”が命を守る」


この番組の概要をホームページから引用します。


【第2集のテーマは“脂肪と筋肉”です。なぜダイエットに失敗するのか、メタボリックシンドロームはなぜ怖いのか。最新科学が、その本当の理由を、明らかにしていきます。単に体を覆っているだけだと思ったら大間違い。脂肪が、脳や免疫をコントロールしたり、筋肉の働きが、記憶力の増強やがん予防と関わっていたりする可能性も報告され始めています。さらには、現代人の体の中で、そんな脂肪と筋肉の働きに深刻な異常が起きていることも明らかに。心筋梗塞や脳梗塞、そして糖尿病など、あの「メタボ」が招くさまざまな病気の根本的な原因が、実は、脂肪や筋肉の情報交換に潜んでいたのです。全く知らなかった筋肉と脂肪の驚くべき能力。その謎を徹底的に解き明かしていきます。】


番組では非常に珍しい病気を持った子どもが紹介されていました。

その病気とは、脂肪萎縮症というものです。

生まれつき、ほとんど脂肪がない状態のまま…。

その子ども、異常と思われるほど食欲がありました、

他の脂肪萎縮症の人たちも同じように異常に強い食欲があります。

本来私たちは食べれば脂肪細胞に中性脂肪が増えてきて、

そこで脂肪細胞からレプチンというメッセージ物質を放出します。

そのレプチンは、「もうエネルギーは満杯ですよ💋」というメッセージをだします。

それが脳に伝わり、もう食べたくないという判断をし、食欲が抑えられるのです。

しかし脂肪萎縮症には、

脂肪細胞そのものがあまりないのでレプチンが出せない状況になります。

そのため、脳はいつまでもエネルギーは足りないと判断をし、食欲がそのまま残ってしまうのです。


しかしそもそも脂肪萎縮症でもないのに、

いっぱい食べ続け、メタボになってしまう人は、ブログ管理者も含め😖大勢います。

なぜなのでしょうか。

まだそのメカニズムはまだよくわからないものの、

血液中に脂肪が多く漂っていると、レプチンが出ていても、

そのレプチンをきちんと感じる度合いが弱くなっているのではないかともいわれています。

他にもいくつか仮説はあるようです。


しかしメタボは、よく聞くものなので、たいしたことがないものととらえがちだと思います、

番組を見ると油断してはいけないという気持ちになる人もいたかもしれません。

このようなメタボ状態が続くと、

なんと免疫細胞が暴走して、様々な正常な組織を攻撃してしまうという事態を引き起こします。

そしてそれが動脈硬化・心筋梗塞、糖尿病などの病気を引き起こしていました。


番組では、

運動をするとその筋肉から出るメッセージ物質IL-6が免疫細胞の暴走を抑えているという研究結果が放送されていました。

やはり適切に運動を与えることで、

その人の健康状態を改善させていくことを今一度再確認したのでした。

posted by リハ技師 at 17:02| 山形 ☀| Comment(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月06日

シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク プロローグ

番組の紹介。

930日放送のNHKスペシャル。

「シリーズ人体神秘の巨大ネットワークプロローグ」


番組のホームページから、この番組の概要が書かれているので、紹介しましょう。

【今、医学の世界で、これまでの「人体観」を覆す、巨大なパラダイムシフトが起こりつつある。今までは、人体のイメージと言えば、「脳が全体の司令塔となり、他の臓器はそれに従う」というものだった。ところが最新科学は、その常識を覆した。なんと、「体中の臓器が互いに直接情報をやりとりすることで、私たちの体は成り立っている」そんな驚きの事実が明らかになってきた。このいわば「臓器同士の会話」を知ることで、いま医療の世界に大革命が起きている。例えば、がんや認知症、メタボなどの悩ましい病気を克服する画期的な方法が成果をあげ始めているのだ。】


この番組のすごいところは、

最先端の技術で映像として、例えば臓器同士のコミュニケーションをしているという状況を表現できているということです。

なおかつノーベル賞受賞の山中先生がとてもわかりやすく説明してくれました。


さて中身もある意味革命的です。

臓器同士が会話(当然比喩です)するということがわかったおかげで、

この会話の問題で病気になるのではないかということにまでわかってきたのです。

(つまり会話の中で間違った指令を出すことで、異常がおきる事例が認められました)

そしてこの会話をうまく操る、という治療法が成果を上げています。


10万分の1oという物質を例えば腸から血液にのって全身に運ばれ、

様々な臓器にメッセージを伝えていました、

番組は、今回そのような決定的瞬間を撮ることに番組は成功しています。

(なんとこの臓器同士の会話、最初に発見したのは日本人科学者だったそうです)

このことから血液を一滴でも調べれば、その様々な臓器から出る物質を分析することで、

13種類のがんを早期発見することも近い将来できるようになる、ということでした。


特に番組で紹介されて分かりやすかったのは、間接リウマチ。

関節リウマチは、免疫細胞が敵がいないにも関わらず敵がいるぞと言うメッセージを出し続けます、

そして正常な関節の細胞を敵と勘違いして攻撃してしまい、間接の破壊が進んでいくのです。

最近の治療法では、

そのようなデマ情報が飛び回らないような薬剤を開発しているのです。

posted by リハ技師 at 17:59| 山形 | Comment(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月18日

どうして太るの?


昨日に引き続いて番組の紹介。

BS世界のドキュメンタリー 928日放送。

タイトルは、「どうして太るの?」

(制作はBBC)

いつものように番組のホームページから、この本の概要を引用しましょう。

【肥満を助長する遺伝子の存在が、イギリスの研究者の間で注目を集めている。ダイエットに失敗した人々に朗報となるのか? 肥満解消への道を科学的に探ってみる。

成人の6割以上が肥満と診断されるイギリス。自身の肥満体型に悩むヨー博士によれば、FTOと呼ばれる遺伝子の変異がカギを握っているらしい。生まれつき太ってしまう体質を持つ人々の悩みは、どう解消できるのか? さまざまな医療法や、最新のダイエット理論を紹介する。】


皆さん肥満遺伝子があることを知っているでしょうか。

よくよく考えれば、

ある人はたくさん食べても体系が変化しないのに、

ある人は少し食べただけで太ってしまう、

うーん、体質なのかなーと感じた人もいると思います。

この体質に遺伝子が大きく関係しています。

その一つが肥満遺伝子だと言えるでしょう。

また肥満遺伝子も様々なタイプがあるのです。

番組では、本人にまず肥満の原因は本人自身だけの問題ではなく、

遺伝子が関係していることを本人に自覚させるところから始めていました。

人によっては、

太るのは自分の責任、自分はどうしようもない→感情不安定→食に依存してしまうという傾向になるひともいます。

この肥満が生活習慣病というより、本来肥満になりやすい遺伝子があったからと考えると、

そこから動くことができる人もいるのです。


番組後半では、かなり興味をもったのは、

やせやすい人の大便をお腹に移植し、その体内の菌が変化することで、やせた事例の報告でした。

糞便移植療法という名称のようです。

この方法は便秘、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群などに有効かもしれない治療法として有名のようですが、

なかなか他の人の便を自分の体内に入れるというのは、なんとなく気分が悪いような…😖、

しかし将来はこの治療法がスタンダードになるかもしれません。

腸内の菌を変えることで病気の治療やダイエットができる!!

もしかしたら健康な人、やせている人の大便がお金になる時代がくるかもしれません。

posted by リハ技師 at 18:42| 山形 ☁| Comment(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月17日

731部隊の真実 〜エリート医学者と人体実験〜

番組の紹介。

813日の番組。

NHKスペシャル「731部隊の真実〜エリート医学者と人体実験〜」


いつものように番組のホームページから概要を引用します。

【戦時中、旧満州で密かに細菌兵器を開発し実戦で使用した、731部隊。部隊が証拠を徹底的に隠滅、元隊員が固く口を閉ざしたため、その実像を知る手がかりは限られてきた。

今回NHKは、終戦直後、旧ソ連で行われたハバロフスク裁判の音声記録を発掘。20時間を越える記録では、部隊中枢メンバーが、国防や国益のためとして細菌兵器を開発した実態、そして旧満州で日本に反発していた中国や旧ソ連の人々を「死刑囚」とし、細菌兵器開発の「実験材料」として扱っていた実態を、克明に語っていた。

さらに、元隊員の資料や当時の学術界の膨大な記録からは、軍だけでなく学術界からも多くの研究者が部隊に参加していた実態が浮かび上がってきた。満州事変以降、学術界が軍と関係を深めていった過程、そして日本軍が旧満州で反発する人々を死刑にすることについて世論の支持が高まる中で「死刑囚」を研究に活用する動きが相次いでいた実態も明らかになってきた。

731部隊はどのようにして生まれ、そして医学者たちは、どう関与していったのか。数百点にのぼる資料をもとに、731部隊設立の謎に迫る。】


実は731部隊、

これはねつ造ではないか、という批判をよくホームページでみかけます。

今回の番組では、

実際に人体実験を行った人たちの音声記録を入手し、

その人体実験を行った時のリアルな証言がでてきたのです。

731部隊ねつ造を支持する人は、これもねつ造と言うのでしょう。

しかし番組はかなり具体的で説得力に富むものでした。

(実際に731部隊から大学医学部・もしくは研究者個人にお金が支払われている証拠がありました)


ブログ管理者が注目したのは、

このような悲惨な人体実験に数多くの医師が関わっていたということです。

本来命を守る医師がなぜこのように、

命を殺めることに手をかしたのか、なぜなのか。

番組を見ていくと、時代がそうさせていった、といわざるをえない状況になっていた、そう思いました。

中にはそのことに抗いながらも、しかし命令なので仕方なくやっていた人もいるのでしょう、

しかしそれだけでなく敵国の兵士や人民は「人ならず」という状況が当たり前になり、

人体実験もネズミを使った実験と同じような感覚でおこなったのではないか、とも感じました。

戦争が人の命の重さという感覚を麻痺させてしまったということもありうる話です。


なぜか人体実験に関わった医師たちは裁判で罪になることはありませんでした。

それは米国が人体実験のデータと提出すれば、罪に問わないこととしたからです。

実際に人体実験に関わった医師たちは、

そこそこ有名な研究者になったり、

どこかの大学教授になったりして、きちんとした裁きを受けることは死ぬまでありませんでした。

そのような医師たちは、

人体実験当時、その人体実験にいやいややっていたのか、

それとも積極的な立場で関わっていたのか、もうわかりようがないのですが、

その後の順調な人生をみていくと、

積極的なかかわりをしていったのではないのかと、

全くの憶測ではありますが、そう思ってしまいます。


2年ぐらい前から大学での兵器研究ができるようになりました、

なおかつ国から認められれば研究費も支給されます。

戦争中、大学も軍部と一体となって、様々な兵器の開発をしてきた反省はどこにいったのでしょうか。

このような兵器開発を続けていくことで、

研究者としての倫理が薄れていってしまうのではないでしょうか。


私たちは人の命の重さという感覚を薄めさせてはいけません。

posted by リハ技師 at 18:27| 山形 ☀| Comment(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月15日

亜由未が教えてくれたこと

番組の紹介。

722日の放送。

ETV特集「亜由未が教えてくれたこと」


ではいつものように番組のホームページから…。

19人が殺された相模原の障害者殺傷事件から1年。「障害者は不幸を作ることしかできない」逮捕された男の言葉を否定しようと、僕は重度の障害者の妹にカメラを向けた。

去年726日、相模原市の障害者施設で入所者ら46人が次々と刺され、19人が亡くなった。逮捕された男は「障害者は不幸を作ることしかできない」と言った。NHK青森でディレクターをしている僕の妹・亜由未は、犠牲者と同じ重度の障害者。障害者の家族は不幸じゃないと伝えたくて、妹にカメラを向けることにした。亜由未に対して抱く家族それぞれの思いを、僕は何も知らなかった。介助を通じて向き合った1か月の記録。】


障碍者を持つ家族は不幸なのか。

この質問はもちろん答えがあるわけではありません。

またその時の社会や家族の状況によって、

その答え方は変化していくものかもしれません。

昨年のような障碍者殺傷事件は、本当に特別な犯罪者が行ったことであり、

過剰にこのことを取り上げる必要はないのか、

それとも社会の根底にはこのような様々な差別感が潜んでいて、

いつかまたこのような事件が起きてしまうような社会風土なのか、

これもまたブログ管理者にはよくわかりません。

このことはただ抽象的に論じても、分析し理解することはできないのかもしれません。


番組スタッフの「僕」には、

重度身体障碍者の妹がいて、それを介護している家族がいました、

その番組スタッフの「僕」は、

自分の家族から、

冒頭の質問「障碍者の家族を持つことは不幸なのか」を問おうとして、

初めて妹の介護を1か月、カメラを向けながら取材していこうとします。


その番組の中で象徴的だったシーンがありました。

「僕」は妹ができるだけ笑わせようとして、常に頑張り続けます。

しかし、ここで母から手厳しい指摘が入ります。

それは、

「結果として笑顔になるのと、笑顔を求めるのは違う」

というものです。

普通の人だって笑ってばかり生きていない、障碍者だって同じ。

障碍者だからこそ、笑っていなきゃいけない、幸せじゃなければいけない、

ということになってしまうと、

逆に障碍者は幸せにはなっていないから生きていても仕方がないに通じてしまうのではないかと…。

どんな人だって不幸せな時もあれば、幸せな時もある、

障碍者だって、そういう意味では同じのはずです。

仮に不幸せの時間が長くても、

だからそのような人たちは生きていく価値はない、にはならないのです。

「僕」の母はおそらく、

自分の腹を痛めたその子供の存在そのものに、生きがいを感じているのだと思います。


この「僕」の家族から、これで家族は障碍者をもっても不幸ではないということを断定することはできません。

冒頭にも述べたように、

やはり社会・家族の状況が大きく影響を与えるからです。

しかしそれでもいえることはあります。

障碍者殺傷事件で犯人が言った「(重度の)障碍者は不幸しか作ることしかできない」は、

明確に否定できるでしょう。

「僕」の母は、

本当に介護をするうえでやりがいをもって動いていたからです。

posted by リハ技師 at 20:39| 山形 ☁| Comment(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする