2010年01月17日

死に花

ストーリー
ハートフルライフケア「らくらく長寿園」
敷地は1万坪、プール・テニスコート・茶室・温泉大浴場。
入居1時金は9千万から2億、それに月々20万以上かかる老人ホーム。
そのなかに源田という老人、
今のうちから棺桶と骨壷を買って部屋の中に用意をしている。
この源田という老人は何事も計画するのが趣味。
同じ老人ホームにいる源田の4人(菊島・穴池・庄司・伊脳)は、とても仲の良い友達、
その友達と源田の買った棺桶に順番に入り心地を楽しんだり、
川で釣りを楽しんだりしている。
急に源田が亡くなってしまう。
計画するのが好きだった源田は、
自分が亡くなった後の通夜&葬式も自分で計画していた。
お別れ会という形式で、
音楽はジャズ、中にはダンスタイムも……。

しかし源田の計画はこれだけではなかった。
それは「死に花」という銀行強盗の計画。
その計画が遺品の中にノートして残してあり、
それを菊島が発見。
4人の友達と菊島を思う明日香という女性が、
このノートの発見により、
この計画をしようと急に活き活きと動き始める。
そして………。

感想
まずあまりにもリッチな老人達が主人公なので、
かなり「ひがみ」をもって見てしまい、
なんでお金持ちなのに銀行強盗?、と思ってしまいました。

しかしお金持ちでも貧乏でも、
仕事(もっと広い意味でいえば役割)という刺激がなければ、
日常生活は確かにつまらない、
お金はもちろん衣・食・住という意味では生きていくうえで必要と言えます、
しかし張り合いをもつ、活き活きできるというのは、
役割、もしくは好きな活動がないと達成しない、………と思います。
映画にも出ていた、わくわくする、どきどきする、興奮するという感覚を、
高齢になっても体験させることは、
リハビリテーションの世界において関わることはできるのでしょうか。

映画自体は単純に楽しめます。
今までの映画界を引っ張ってきた俳優だらけで、
その熱演、時折コミカルな演じ方も見ものです。
そして最後に軽いどんでん返しがあります。

とにかく
元気な高齢者になりたいと強く感じた映画なのでした。
posted by リハ技士 at 15:58| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月15日

殯の森

以前「おくりびと」の紹介をしました。
映画には様々教えられることがあります。

そして今日より年間でなるべくたくさん映画の紹介もしちゃいます。
(全て100円レンタルで借りるので旧作の紹介となります)
第1回目は「殯の森」。
カンヌ映画祭で賞をとった河瀬映画です。
DVDのパッケージに「グループホーム」という言葉が書かれていたので
ついつい何気なく借りてしまいました。

ストーリー
「ほととぎす」というグループホームに介護職として主人公の女性(真千子)が入職。
真千子は(おそらく)子供を自分の責任で死なせてしまう過去を持っている。
その過去を引きずりながら一生懸命毎日を生きている。
グループホームにしげきという認知症の老人がいる、
33年前に奥さん(真子)を亡くしており(今年は33回忌)、
今は奥さんの思いでだけで生きている
(夜には一人で奥さんの写真をずっと見続けるシーンや、
しげきの妄想の中で一緒に奥さんとピアノを弾くシーンがあります)。
グループホームに(おそらく)ボランティアできているお坊さんから
33回忌は仏様になる年、この世には戻ってこなくなるということを言われ、
動揺を隠せないしげき。
しげきの誕生日に真千子の先輩の介護主任が誕生を祝ってくれる、
笑顔になるしげき、
何が「プレゼント欲しい?何か好きなものは?やっぱり奥さん?」と主任が聞いて、
「真子」と応え、悲しそうな表情を示す。
あるとき、
真千子がしげきの部屋のゴミを捨てようとして、
妻の思い出が入っている荷物を持っていこうとする。
そのことでしげきが興奮し真千子に怪我を負わせる。
自信を失くした真千子に介護主任の先輩が
「こうせな、あかんことないからね」(「決まったやり方なんかない」)
という言葉をかける。
少しずつ自信(自分)を取り戻し、
しげきといい関係を築くことができていく真千子。
そしてしげきの妻の墓参りに真千子と車で行くことになるが、
人気のいない山里で脱輪し車が動かなくなってしまう。
そして………。

感想
ついつい新人の介護職1人に
突拍子もないことをするしげきの墓参りをなぜ許したんだという
映画の本筋とは関係ないところで思ってしまう。
(医療安全管理委員をしているので、気になってしまいました)

人は死んだらどうなるのか?
死んだらその魂は自然の中に溶け込むのか?
そしてしげきの妻に対する圧倒的な思い、
おそらく認知症にはなって、
なお一層妻への思いは純化されていったのではないかと感じました。
そして死んだ奥さんの事を最後まで思い続けるその切なさが
私にはいたたまれない思いをもちました。

しかし、映画の最後に
真千子のしげきに対してのセリフは
「ありがとう」と……。
なぜ「ありがとう」とつぶやいたのかが
わかるような、わからないような………。
この映画のもつメッセージがつかめないまま、
映画を見終えていました。
(フリーダイヤル理系の人間って、駄目ですねー)

映画に流れる音楽はピアノの切ないメロディです、
また木の枝や葉が風で触れ合う音、
様々な鳥や虫の鳴き声、
とにかく森の音が自然の心地よいメロディにもなっていました。

俳優は少なくとも真千子役(つい最近のNHKの外事警察という番組のヒロイン)以外は
見た事がない人ばかりでした。
また真千子役、しげき役、介護主任役、(ちょっとだけ出てくる)真千子の夫役以外は、
おそらく地元の人たち(お坊さん・介護スタッフ・グループホームに入っている方)を使っていると思われ、
とてもリアルな雰囲気が出ていました。
(ただ全ての役においてセリフが聞き取りづらかったのも
リアルな感じを出したかったのかもしれませんが、
やや私にはストレスを感じてしまいました)

すごく面白い、
どきどきわくわくする、
というような映画ではありません。
人によってはかなり退屈な映画と感じる人もいると思います。

ただ私にとってはなぜか印象に残る映画になったようです。
posted by リハ技士 at 08:14| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月14日

おくりびと

今さらですが
「おくりびと」を1か月前に見ました。
知ってい場所が舞台というだけでなく、
さすが各映画賞を総なめにしたのかが
わかるほど
素晴らしい映画でした。
(不覚にも泣いてしまいました)

つい最近、
何人かの患者さんより
「8月末であのおくりびとのお風呂屋さん
なくなってしまんだって」
という事を聞き(鶴岡市内の実際にあったお風呂屋さんです)、
とてもしんみりしてしまいました。
おくりびとの監督が
滅びゆくものというものも
今回のテーマの1つと言っていたように記憶しています。
本当に無くなってしまったんですねーバッド(下向き矢印)
(ただし映画村に移転し、内部は残すようです)

逆にMKプランナーの会社は酒田市ですが、
いまや観光コースになっていて、
以前よりなぜか輝いてみえます。
おくりびと効果ですぴかぴか(新しい)

MKプランナーの会社も
もう数年すればそんなに人は来なくなるでしょう。
ただあの「おくりびと」という映画は
いつまでも日本が誇れる映画、
少なくとも山形では一生忘れられない映画に
なったと思います。
posted by リハ技士 at 15:16| 山形 ☀| Comment(0) | 映画紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする