2017年05月02日

地域医療構想 病床156000削減へ

【各都道府県が医療提供体制の将来像を示す「地域医療構想」で、2025年に必要な病院のベッド(病床)数は、13年時点の134万床余りから約156000床、11.6%減少する見通しとなることが分かった。構想の策定に伴い47都道府県が8日までに推計した結果を、共同通信が集計した。41都道府県で病床が過剰とされ、山口、鹿児島など8県は削減率が30%を超す。】

(中国新聞・朝刊 201739日 記事引用)


まず「地域医療構想」とは何かをごく簡単に説明しましょう。

まぁ、どの程度地域に医療があるかを分析し、

それに基づいて将来医療提供体制の施策を都道府県が策定していく、というものです。

これは明らかに医療費抑制が目的のもので、

病床削減へ国は誘導していくことは間違いないものです。


最近、県民医連(当法人加盟)が構成団体のひとつになっている山形県社会保障推進協議会が山形県と懇談を行いました。

毎年、社会保障の拡充に向けて行っているものです。

その懇談の中に、この地域医療構想についての山形の対応を問いただしました。

県としては、強制的に病床を減らせということにはならない、とは言ったということなのでやや一安心ではあります。

(他の都道府県も、病床削減ありきではない、と言っているところが多いようです→中国新聞・朝刊 今年の39日の記事より)

ただ今後二次医療圏の中核となる「地域医療構想調整会議」が、どのような展開をしていくのか。

国からのプレッシャーもあり、

今回強制ではないという言質はとったものの、変化していく可能性も捨てきれません。

(国は来年の3月までに個々の病院の病床削減や機能転換について決めるように都道府県に求めているとのこと→中国新聞・朝刊 今年の39日の記事より)


国は都道府県が矢面に立って病床削減・機能転換するように誘導していますが、

この合意形成はなかなか困難でしょう。

そのためそれを後押しするように、

おそらく来年の診療報酬改定で、何か策を打ってくるのだと思います。

どのような内容を国は出してくるのか、ブログ管理者も戦々恐々です。

posted by リハ技師 at 19:56| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月01日

遠隔診療巡り火花 医師会と健康保険組合

2018年度診療報酬改定に向け、情報通信技術(ICT)を活用した遠隔診療に関する議論が熱を帯びてきた。医療費の適正化を図りたい健康保険組合などは導入に積極的だが、対面診療が原則と考える医療関係者側は慎重な姿勢を示す。遠隔診療は慢性疾患の治療には適しているとの見方が従来あるものの、今後はさらなるエビデンス(科学的根拠)の積み上げも問われる。】

(日刊工業新聞・朝刊 2017214日 記事引用)


まず遠隔診療とは何でしょうか。

日本遠隔医療学会というホームページに、その定義が書かれていました。

遠隔医療(Telemedicine and Telecare)とは、通信技術を活用した健康増進、医療、介護に資する行為をいう


本来遠隔医療は、離島(その島には医師がいない)に患者がいるなど、

対面診療が困難である場合に考えられてきたものでした。

しかし厚生労働省は2015年の8月に別にその離島だけの対象にしなくてもよいという趣旨の連絡があったのです。

このことを受けてもっと対象を広げるべきだろう、

医療費を低減できる、という意見が出始めているのです。

実際に生活習慣病に対しての遠隔診療は始まっているところもでてきているそうです。


問題はその遠隔診療でどこまで適切な診断が下されるか、ということです。

記事の後半にも書かれているように、

遠隔診療での様々なデータ分析を行い、

遠隔診療に向いている対象者、その対象者の中での診断精度の向上につなげていかなければいけません。

またよくわからないのは、遠隔診療できる設備投資はどうするのか、

お金がかからないと健康保険組合側は言っていますが…、果たして…。


将来技術・診断精度が上がれば遠隔医療はありうるのだと思います。

ただ2018年度の診療報酬改定に離島以外の目的でその医療ができるようにするのは、

まだ早いのではないかと考えてしますます。

posted by リハ技師 at 19:12| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月27日

介護施設に子ども食堂

【地域の子どもに無料か安価で食事を提供する「子ども食堂」を介護施設が開設し始めた。親が仕事で忙しく一人で食事したり、貧困の家庭で栄養バランスのとれたごはんを取れなかったりと、食の様々な課題に地域で向き合う。運営は試行錯誤だが、お年寄りが元気になるなどの効果も出てきた。子の新たな居場所になりつつある。】

(日本経済新聞・夕刊 2017215日 記事引用)


子ども食堂、このワードは皆さん知っている人もいるかたと思います。

では、なぜこのような取り組みが始まったのかという背景を探ってみると、

貧困な家庭が増えている現状があります。

その貧困家庭や孤食の子どもに食事を提供し、安心して過ごせる場所として始まっているのです。

そうした活動は古くからあるのですが、

「子ども食堂」という名前が使われ始めたのは2012年。

何がきっかけかは探れませんでしたが、

おそらく何かの番組で特集していたことをきっかけなのではないかと推測しています。


さて今回の介護施設での食事提供、なかなかのアイデアだと思います。

その介護施設には栄養士も調理師もいて、

子どもたちに適切な調理を届ける能力があるのがいいですね、

また周りに子ども好きな高齢者がそばにいるので、

孤食にはならないし、高齢者も喜びます、

更にまた子ども食堂に来ている子どももただ世話を受けているということにはならず、

高齢者に元気を与えているという役割もあるということで、

お金がないから行っているというネガティブな気持ちにはならないのがいいところです。


もちろん食材などは寄付で成り立っていたり、

気難しい高齢者もいるでしょうから、

様々なコーディネートは必要になり困難な対応もあるでしょうが

子ども食堂のこの発展は、強く推し進めるべきです。

理想的には、老若男女、混然一体となった交流をできることが、

今後の地域包括ケアの質を高めるものだと信じているので、

ぜひとも今後このような取り組みが広まることを期待してしまいます。

posted by リハ技師 at 20:12| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月26日

韓国の寿命 世界一へ

【英インペリアル・カレッジ・ロンドンなどの研究チームは22日までに、日本や欧米諸国など35か国を対象に、2030年に生まれる子どもの平均寿命予測を英医学誌ランセットに発表した。韓国の女性が90.82歳と最も長く、男性の84.07歳とともに調査対象国中トップとなった。】

(南日本新聞・朝刊 2017224日 記事引用)


日本の平均寿命は総合的には世界一、

そう思っている方は、かなりの数いるのではないでしょうか。

実際今まではこのブログで、

日本の寿命が長いことは報告したこともありましたし、

医療に関わってきた人には常識的な知識でもあったように思います。


ワールドバンクデータ出典、

日本と韓国の平均寿命を1980年代から毎年どのように変化しているのかというグラフをみました、

1980年では日本と韓国の平均寿命は11歳弱開いていたのに、

2014年では1歳強とその差はあまりなくなってきています。


今回の記事では韓国が逆転していること(男女ともに35か国中1)

そしてそれよりもショッキング的なことは、

日本の女性が35か国中3位、

日本の男性が35か国中11位ということです。

特に男性の順位の落ち込みが問題です。

なぜこうなってしまっているのかと考えてみたのですが、

正直その理由が皆目見当がつきません。

ただしよくよくこの平均寿命の計算方法、世界で統一されているわけではないようでした。

そうだとすると…。


1つ平均寿命について、皆さん誤解している人もいるので説明しましょう。

この平均寿命、

死亡した人の平均をだしたものではないのです

ではどのような計算方法なのかと言うと、このことを説明するのはブログ管理者の手に余ります。

一応そのことを説明するホームページをみましたが、やはりちんぷんかんぷんでした。

ただ期待値というものが強く絡んでいることだけは理解しましたが…。


しかし韓国の長寿化、

韓国の社会保障は日本よりも厳しいと聞いています。

そう考えると韓国の人たちの心の中も複雑なのではないでしょうか。

posted by リハ技師 at 18:40| 山形 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月24日

3Dプリンターで神経再生

【細胞を材料にして立体的な構造物をつくることができる「バイオ3Dプリンター」を利用し、神経を再生する技術を開発したと、京都大病院や佐賀大などのチームが23日、発表した。】

(徳島新聞・夕刊 2017224日 記事引用)


3Dプリンター、

ここ10年で飛躍的に進歩した技術であり、かなり革命的な技術と言えます。

何が革命的なのか、

モノづくりと言うと職人の技術が時間をかけて作っていく、というイメージがありますよね。

しかし、この3Dプリンターでは、

職人でなくても比較的短時間で作成できてしまう、というところが革命的なのです。


しかし、今回のは「バイオ3Dプリンター」。

細胞を生きたままインクジェット技術で打ち出し、細胞組織を作り出す、というものです。

カリフォルニア州の研究者では、

このバイオ3Dプリンターを使用して、人間の肝臓の小さなレプリカを作り出すことさえできてきています。


現在移植手術で臓器をがいつくるだろうかと待ち続けている人がたくさんいます。

そしてその間に亡くなる人もたくさんいます。

このような技術が進み、iPS細胞と絡めていけば、

多くの人たちを救うことができるでしょう。


飛行機がなぜとべるのか、のかで感覚的にわからないのと同じよう(ブログ管理者だけ?)に、

この細胞をインクジェット方式に立体的に積み上げることができる、というのも、

もうブログ管理者の理解力を大きく超えて、もうちんぷんかんぷんなのです。


遠い将来、人間そのものを作ったりして………

posted by リハ技師 at 18:25| 山形 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月18日

笑い度測り健康調査

【漫才や新喜劇は、健康にどの程度効果があるのかー。近畿大や吉本興業などは15日、笑いの医学的な効果を検証する研究を始めた。「笑い度」を図り、体調の変化や病気への影響などを調べる。】

{朝日新聞(大阪)・朝刊 2017216日 記事引用}


笑いに関しての健康に対する科学的なデータはまだ確かなものは少ないと言われています。

このような状況からか、

なんばグランド花月の観客席に、

表情をとらえるカメラと、心拍数や呼吸数を測るマイクロ波センサーを設置するとのこと。

とりあえず健康な人20名を対象に調査を開始し、

「笑いの数値化」を目指していくとのことでした。

そしてその数値化と様々な健康に関する症状との関わりを調べていくとのこと。

201810月に、

今度はうつ病の患者らにお笑いを見せて、症状が改善していくかも分析していく予定です。


ただ「笑いの数値化」ができると、

吉本興業はこれを生かして芸人にプレッシャーを与えて、

かえって芸人の健康を害することがあったりして………。

芸人はこれに関しては、笑えないかもしれませんよね。

posted by リハ技師 at 18:17| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月14日

人型ロボット 歌って踊って

【七尾市の恵寿総合病院で、歌って踊る高さ約40センチの人型ロボット「PALRO(パルロ)」が、入院患者の人気を集めている。人口知能(AI)を搭載し、100人以上の顔と名前を覚えて話し相手になり、愛らしい姿で患者に笑顔や癒しを与えている。ロボットとの触れ合いを通じて患者同士の交流も増えており、同病院では認知症の予防に期待している。】

(北國新聞・夕刊 2017120日 記事引用)


昨年の番組紹介のベスト10においても、

1位に「天使か悪魔か羽生善治 人工知能を探る」にランキングし、

人工知能がどれだけ発展しているかを強調して報告しました。

自動運転、診断の自動化などなど、

もう「アンビリバボー」と叫びたくなるほど驚愕の内容になっていたのを覚えています。

今回は人との会話。

会話なんていう人間的なものは、コンピューターなんかに任せられない………、と思いきや、

パルロの能力もなかなかなのです。

コミュニケーション機能だけでなく、

体操を指導したり、クイズを出したり、

歌を歌うことができたりなど、なかなかの芸達者なのです。

確かに下手なリハ技士・介護職よりは、

能力はあるかもしれませんし、我慢強いのは間違いありません。

また少子高齢化のなか、介護に従事できる人が少なくなっている状況であれば、

この人工知能機能があるコミュニケーションロボットを有効活用し、

介護の手間を少しでも減らせることができるのであるなら、

大いに研究開発を続けるべきでしょう。


人口知能で「気配り」「思いやり」のような言動ができれば…、

機械=「冷たい」対応しかできない、ではなく、

「機械」=人間以上の「温かい」対応になるかもしれません。

人工知能のよりよき変化に期待していきましょう。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     

posted by リハ技師 at 19:17| 山形 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月13日

「念じて…」の技術 BMI

【脳から出る脳波などを読み取って機械などを操作するBMI(ブレーン・マシン・インターフェース)という技術だが、医療現場で使われ始めた。体が思うように動かせない難病患者の意思疎通を手助けしたり、脳卒中の後遺症で手足が不自由な患者のリハビリに活用したりする。脳活動の情報を生かした全く新しい医療になると期待される。】

(日本経済新聞・朝刊 201725日 記事引用)


ALSに対してこのBMIを使用するのは、

以前1回紹介した記憶があります。

ALSの完全閉じ込め症候群、

随意運動が全くできないけれども、

考えることだとか、感じることは問題ない状態のことを言います。

ALS患者によっては、そうなることは、生き地獄と表現している人もいます。

ブログ管理者のつたない想像力でも、耐え難いものがあるだろうと思ってしまいます。

しかし今回の方法で、

脳波を利用することで他の人とコミュニケーションができれば、

多少なりとも救われるでしょう、というか画期的です。


今回の記事で目新しかったのは精神病に対してのBMIの効果です。

脳波を確認しながら、感情のコントロールを制御させようとするもので、

症状が出にくくなったというものです。

ただどのような精神疾患に効いたのかが記事ではわかりませんでした。


後はBMIによる重度片麻痺の回復も研究していて、

かなり有望なものになるようです。


BMIというと、どうしても体格指数が浮かんでしまいますが、

今度からは皆さんもこのBMIも覚えておいてください

posted by リハ技師 at 16:45| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする