2016年12月20日

福祉車両 構造上の規制 法対象外

【今治市の市道で9月、病院の車いす移動車が歩道の花壇に衝突した事故で、車いすの女性ら2人が亡くなった。高齢化で福祉車両が普及するにつれて事故が増え、中でも車いす移動車は重大な被害が目立つ。運転席などと違い、車いす利用者を事故から守る構造上の規制はほとんどなく、専門家は「危険な状態で走っている車両が多い」と警告する。運転には、高齢者、障碍者への特別な配慮が必要だ。】

(愛媛新聞・朝刊 2016109日 記事引用)


問題なのは、福祉車両の車いす固定時のシートベルトが2点式の場合が多い、ということです。

普通の車の運転手側、助手席は3点式シートベルトだからです。

えっ、2点式、3点式のシートベルトって何?という質問がきそうですね。

説明しましょう。

まぁ簡単に言うと3点式シートベルトは、

腰部の2点と肩側外側1点の3点で取り付けられているシートベルトになっているものです。

2点式シートベルトは、腰部2点のみの固定です。

この腰部2点式が大問題で、

これだと事故時、腰部は固定されるものの、体が前倒しになり、

腸骨に正しく装着していても、それがずれてしまい、

腹部にベルトが食い込んで肋骨骨折や内臓を損傷してしまうのです。

この危険性があることから、

2012年以降は全座席にこの3点式シートベルトが義務化されたのです。

しかし福祉車両の車いす部分は座席ではないということで対象外となり、義務化されませんでした。

それ以前として2点式シートベルトでひじ掛けの位置によって、腸骨にうまくあてられないものもある、というのです。

もうこれだとシートベルトの意味はかなり???なのです。


あと車いすの場合に問題となるのは、頸部の保護です。

車いすの場合は普通リクライニングでなければ、頸部はフリーで何も保護されていません。

記事では、ヘッドレストを装着すべきという識者の意見がありました。

posted by リハ技師 at 15:29| 山形 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月16日

「がん教育」来年度から

【国民の2人に1人が生涯のうちにがんになり、3人に1人ががんで亡くなる「がん大国」の日本。子どものころから正しい知識を身につけさせようと、文部科学省は来年度から全国の学校でがん教育を実施する。】

{毎日新聞(福岡)・朝刊 2016930日 記事引用}


この下敷きになっているのは、2006年に制定された「がん対策基本法」です。

今月、この改正されたがん対策基本法が国会で成立しています。

このがん対策基本法によって、

全国どこでも適切な治療が受けられるよう、国や自治体に計画の策定と達成度の評価、

専門医の育成や検診、緩和ケアの充実などを求めることができるようになりました。

この法律らもとづいて「がん対策推進基本計画」があり、

2012年にこの小中学校のがん教育の実施が盛り込まれたとのこと。

(ちなみに、

今回の改正の目玉は、

がん患者の雇用継続について「配慮に努める」と事業主の責務を定めたこと、

また、がんで治療を受ける子どもが学業を続けられるよう国などが環境整備など)


ブログ管理者としては、

このがん教育を単にがんのことの理解を図るだけでなく、

命の大切さについて考えさせるようなものになってもらいたい、

強くそう望みます。

posted by リハ技師 at 18:03| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月15日

高齢者の就労相談拡充 2020年度までに専用窓口200か所

【政府は、全国80か所のハローワークに設置されている高齢者専用の相談窓口について、2020年度までに約200か所に拡大する方針を固めた。安倍内閣は労働力不足を解消するための高齢者の就労促進を「働き方改革」の柱に位置付けており、相談体制を充実させることで65歳以上の雇用拡大につなげたい考え方だ。】

{読売新聞(東京)・夕刊 20161012日 記事引用}


内閣府で議論している働き方改革は9のテーマがあり、

その中に「高齢者就業がふれられています。

この働き方改革の他のテーマもなかなか興味あるところで、

今後の私たちのまさしく働き方が大きく変わっていく可能性を秘めている会議になっています。

この働き方改革実現会議は個人的には注目してみていきたいと思っています。


記事にでている高齢者専用窓口は、

正式には「生涯現役支援窓口」と言います。

これは今年度から設置されたもので、

再就職などを目指す55歳以上の方を対象に、再就職などに向けたサービスを行っています(ただし力を入れているのは65歳以上)

では具体的にそこでどのようなサービスを提供しているのでしょうか。

リサーチしてみたら、5つのサービスがありました。

1. 高年齢求職者向けの求人情報を提供

2. 各種技能講習を紹介(無料)

3. チームによる個別支援

4. 各種ガイダンスを実施(履歴書、職務経歴書の書き方や面接の受け方、求職活動の方法等に関するガイダンスを実施)

5. 多様な就業ニーズに応じた情報を提供


この結果、通常の窓口では65歳以上の就職率は16.7%だったのに対し、

この専用窓口では61%までになったという報告もでてきました。

実際に65歳以上になっても働きたいという意思を示す高齢者は、

内閣府の調査によると、7割近くまであるのです。

しかし、実際は(労働力調査によると)22.7%にとどまっているのです。


高齢者になっても生きがいを見出したいという思いもあるでしょう、

また将来年金が本当にもらえるものになるのか、という不安も若い人たちを中心に不安の声があがっています。

つまり生きがい以前に、

働かなければもう生きていけない時代にもなりつつある、そう感じる人は多いでしょう。


正直、現在政府が進めている働き方改革にかなり不安を抱いていますが、

高齢者就業に関しては、ブログ管理者的にはほぼほぼ賛成です。

posted by リハ技師 at 16:25| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月14日

健康・地域づくりへGO

【「高齢者の健康づくりに生かせないか」。九州大工学部2年の松浦悠平さんら数人は、ポケモンGOを家にこもりがちなお年寄りが出かけるきっかけにできないかと投げかけた。「キャラクターを高齢者にも親しみやすいものにする」「実在の人をキャラクターとして登場させ、会いに行く感覚を演出する」といったアイデアがでた。】

(西日本新聞・朝刊 20161018日 記事引用)


MMD研究所(モバイルに特化した調査研究機関)によると、

15~19歳だと、ポケモンを過去していた+現在している人で59.8%

20~29歳だと、ポケモンを過去していた+現在している人で49.1%

30~39歳だと、ポケモンを過去していた+現在している人で34.3%(40~49歳もこの年代とほぼ同じ)

50~59歳だと、ポケモンを過去していた+現在している人で24.4%

60歳以上だとボケモンを過去していた+現在している人で15.8%となっています。

ブログ管理者の感覚だと、

60歳以上で15.8%(6~7人にに1)というのは、結構高いな~というイメージ。

60も過ぎるとこのようなモバイル機器をうまく使える人は少ないという強い先入観があったのです。

おそらく孫とかと一緒になって行っているタイプかなと推察しました。


以前もこのポケモンが高齢者のリハビリに生かせるのではないかというブログを書いたばかりだったので、

この記事にはやはり………、という思いも…。

しかし、記事ではある一定程度使うと飽きられる😖可能性があるので、

飽きられないような工夫も語っていました。

例えば、

ある程度のレベルまで行くとエリアを拡大したり、ご当地キャラを増やすというアイデアも…。

また、そこに行けば各地の情報や昔の写真・動画がアップロードしていく、というものも…。

ゆえに企業もこのようなところをターゲットにしてポケモンGO高齢者版を作ってもらいたいものです。


ただやはり気になるのは、社会問題となった使用中の交通事故💢。

なので、動いていたらそのようなキャラは出現しないという制限も、

企業には要請したいものです。

posted by リハ技師 at 16:32| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月13日

運動習慣 若い女性で減 スポーツ庁調査

【スポーツ庁は9日、体育の日を前に2015年度体力・運動能力調査の結果を公表した。30年前に比べ、10代後半から30代の女性で運動する習慣のある人の割合が大幅に減り、30代女性は体力も低下傾向だった。一方、調査項目を点数化した75~79歳男女の合計点が、現行方式となった1998年度以降で最高となるなど、高齢者の体力は上向き傾向が続いた。】

(越地新聞・朝刊 20161010日 記事引用)


まずどのような検査項目があったのかが気になったので、

スポーツ庁のホームページでリサーチしました。

握力・上体起こし・長坐位前屈・反復横跳び・20メートルシャトルラン・50メートル走・立ち幅とび・ソフトボール(砲丸投げをイメージするといい)、です。

詳しい調査結果をみていくと、

運動能力のピークは、

男性だと17歳、女性だと14歳。

男女ともに20歳を過ぎると運動能力は徐々に低下していきます。

ただ例外としては、握力。

男子が35~39歳がピーク、女性は40~44歳がピークになっています。

年代で区切って年次推移でみていくと、もう少し面白い結果が見えてきます。

青少年(6歳から19)は、

全体的に運動能力がかった昭和60年と比べると低い水準なのですが、

200年以降は横ばいか、もしくは緩やかに上昇傾向を示しています。

成年(20歳から64)は、

2000年以降において、20歳代男、50歳代男女ともに緩やかな上昇傾向、

ただし30歳代女性は低下傾向になっています。

(ただし検査項目によってかなりばらつきはあり)

高齢者(65歳から79)は、

ほとんどの項目で上昇傾向となっていました。


やはり30歳代の女性の運動能力低下が気になります。

いろいろ要因はあるでしょうが、

ブログ管理者は、仕事をしながら子育てをしている人が多くなり、

運動する時間と余裕がなくなったのでは??と推測しています。


皆さんの周りの30歳代女性は、果たして大丈夫でしょうか。

posted by リハ技師 at 16:25| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月12日

軽度介護 事業所半減 報酬減で採算懸念

【軽度(要支援12)の介護保険利用者に対する訪問介護とデイサービスで、低報酬にした新方式の介護サービスに参入する事業者数が、従来の報酬でサービス提供していた事業所の5割未満にとどまることが、毎日新聞による全国157自治体調査でわかった。新方式は事業所への報酬を下げるのが原則で、それまでサービスを提供していた事業者が「採算がとれない」と参入を見送っている。】

{毎日新聞(東京)・朝刊 2016102日 記事引用}


国が財政的に苦しいので、

介護保険の対象者は重度者のみにしていきたいために、

今回要支援12の生活支援を大きく縮小した、というのが一番の理由でしょう。

これで国の資産としては、抑制額は年間1100億円、約30万人の利用者に影響します。

更に2017年度は医療分野で約1000億円、介護分野で400億円支出削減するという報道も聞こえてきました。

うーん。

国の借金はおおいにわかりますが、これだと将来不安はますますつのり、

金の循環は悪くなり、やはり景気は悪くなり続ける(デフレ)でしょう。

いや、借金そのものが将来不安を引き起こすのだ、という反論もありそうです。

景気をとるのか、借金返済をとるのか、その判断は難しいところなのかもしれません。


ただ明らかなのは軽度利用者の人たちが参加できる場所は少なくなっていく、ということでしょう。

記事にもあるように従来より安い報酬になったために、事業者が参入できない、となっています。(毎日新聞の調査では報酬は2割減ぐらいが平均とのこと)

この安い報酬は、

数日間の研修をしたような無資格者でも従事していいという「住民主体」レベルでできるサービスという理屈があったからです。

「住民主体」というと何かいい言葉のように聞こえますね。

地域の人たちが同じ地域の人たちを助け合いながら支えていく、という理念は大きく同意しつつも、

果たして現実的にこのような経営的には厳しい「住民主体」が機能していくかは、

そんなに簡単なことではない、ということは言えると思います。


国は今回の結果を総括して、

そのうえで2021年の次々回の介護報酬改定で要介護12の生活支援を縮小していくことを検討していると聞いています。

2021年には、どのような結果が待ち受けているのか、

ブログ管理者は悲観的にならざるをえません。

posted by リハ技師 at 18:48| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月09日

最適なプラン 自動で作成

出張+いろいろ事情がありまして、

かなり長い休みになってしまいました。

すみません。

また今日から復活です。


【介護大手のセントケア・ホールディングは介護現場で人工知能(AI)を導入する。技術を持つ米ベンチャー企業と組み、要介護者の体調や症状に合った介護サービス計画を自動で作成できるシステムを開発。質の高い計画をこれまでの半分の時間でできるようにする。生産性を高め深刻な人手不足を緩和するとともに、要介護者に最適なプランを提案する態勢を整える。】

(日本経済新聞・朝刊 2016107日 記事引用)


うーん、AIはこの分野まで進出しているのかと、びっくりする内容でした。

まずこの記事のことを話す前に、医療・介護AIニュースがいろいろ聞こえてくるので紹介しましょう。

まず、「ロボコネクト」。

開発のコンセプトとしては、

オフィスや店舗、公共施設等で、ふれあう人々の暮らしを

豊かにしてくれるコミュニケーションロボット、ということだそうです。

最初は介護施設から導入していくとのこと。

(今、テレビでもこのロボコネクトは紹介されていますよね)

AIを使用した様々なコミュニケーションの返しはテレビでもみましたが見事でした。

さて、介護の場ではうまく有効的に利用できるのでしょうか


日本IBMと東京大学医科学研究所は最新鋭のコンピューター「ワトソン」が、

がん治療法の開発する、という驚きの報道さえあります。


あとはAIと監視カメラの組み合わせ(AIカメラ)で、

例えば単身高齢者にこのカメラを置き、

徘徊していないか、長時間動いていないか、転倒していないかをそのカメラで判断し、

連絡先に教えてくれる、というものです。

うーん。


記事に戻りましょう。

これは別にブログ管理者は賛成です。

使い方さえ間違えなければ、業務の効率化に持っていくことは可能です。

まず最初はコンピューターにやってもらって、ケアプランを作成する。

今度はそれを見直して、

コンピューターでは判断できないような個別の状況を加味して、

AIが作ったケアプランを修正していく。

使えるものはうまく使用すればいいのです。


今回の件はいいとしても、

心配なのはこれから多くの業務がAIにとってかわるものがでてくるのではないかということです。

ブログ管理者がまだ生きている間はないと楽観はしていますが、

それ以降はPTOTSTも………。

果たして…。

posted by リハ技師 at 14:52| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月29日

「65歳以上=高齢者」に見直し論

【総務省が19日の「敬老の日」に合わせて発表した2015年の高齢者に関する調査では、ネットショッピングを利用し、旅行など趣味を楽しむ活動的な高齢者の姿が浮かび上がった。こうした若々しいお年寄りの姿に、現在65歳以上】とされる高齢者の定義を見直すべきだとの指摘もでている。】

{読売新聞(東京)・朝刊 2016919日 記事引用}


おそらく昭和40年代の高齢者と平成20年代の高齢者では、

まず外観から違うと思います。

私が小さいころの60歳代の人と、現代の60代では、

(もちろん個人差はありますが)おしなべて若くなっている印象があります。

食べ物がよくなったから?

衛生状態がよくなって、皮膚の影響が少なかったから?

化粧技術が発展したから?

まぁいろいろ理由はありそうです………。


また老年医学会も、

様々な身体や知的能力は以前の高齢者と比べれば5~10歳若い状態になっていることを報告し、

当然個人差はあるものの、元気な高齢者がいることをふまえて、

そのような高齢者が就労やボランティアなどの社会参加できる社会を構築すべきとの提起を出しています。

現在の65歳以上を高齢者としたのはWHOからもってきた定義なのですが、

日本では元気な高齢者がいることをふまえ、

高齢者の年齢の定義見直しの議論が進んでいるようです。



あとブログ管理者明日から土曜日まで東京出張です。

その間は、ブログ管理者からのブログはお休みとます。

あしからず。

posted by リハ技師 at 16:35| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする