2017年06月27日

要介護3 受け入れ敬遠 特養2割以上に空き

【特別養護老人ホームの約2割が要介護3の入所を見合わせていることが毎日新聞の全国アンケートでわかった。国は2015年に入所者を要介護3以上に制限したが、介護報酬の加算や要介護認定の不確かさを理由に施設側が受け入れを敬遠した形だ。2割以上の施設に空きがあるとみられ、要介護12でも認知症のある高齢者の受け入れ要望も多く、入所政策の見直しが迫られそうだ。】

{毎日新聞(東京)・朝刊 201755日 記事引用}


要介護12でも認知症であるとか、虐待などがあれば、

特別に入所を認める、というルールがありました。

しかし実際は、特別に入所をさせなかった施設は、

全体の7割以上にものぼっています。

定員総数でいうと要介護12で認めた要介護者1%にも満たないのです。

また要介護3も敬遠される状況………。

なぜこのような状況になったのでしょうか。

実は、

国は過去半年から1年の新規入所者の7割以上を要介護45にすれば手厚く加算する措置を行ったのでした。


このことで2割の施設に空きが出るということに…。

いいふうに考えれば、要介護45の人は入りやすくなったともいえるでしょう。

数年前は、

特別養護老人ホームの待機者は全国に何十万もいたことを思い出してしまいます。

しかし問題は本当に介護が大変な人が、

特別養護老人ホームに入所しているのだろうかということです。

ほとんど動くことができない患者さんより、

例えば認知症の人たちで、

なおかつ要介護12の人たちの方が本来介護は大変なのではないか、ということです。

実際毎日新聞は施設側にアンケートを行っていて、

上記のような意見を挙げていました。

また要介護3の入所制限を3割のところが不適切と考えているようでした。


おそらく特別養護老人ホームの待機者でみえてきた介護難民は、

表に出なくなっただけで、ただ単に潜在化された、と言っていいのではないかと思います。

posted by リハ技師 at 17:56| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月26日

全医療機関患者情報共有

【厚生労働省は8日、全国の医療機関で治療や投薬など個々の患者に関する情報を共有できるネットワークを構築する方針を固めた。社会保障と税の共通番号(マイナンバー)と連動する専用IDを活用し、2020年度の本格稼働を目指す。18年度予算概算要求に関連経費を計上する。】

(静岡新聞・朝刊 201749日 記事引用)


皆さん、マイナンバーはきちんと管理していますか。

ブログ管理者もなくさないように大切にしまっています。


さて現在、マイナンバーとして活用することがあるのは、

年金関係、雇用関係、税(確定申告など)関係、災害対策関係になっています。

今後はそれだけではなく、

今回記事にあるような患者情報の共有が医療機関で共有できるようになります。

ただその制度設計はまだまだこれからですが、

問題は小規模の診療所など、

ネットワーク関係やソフトなどの設備費用が負担になる可能性があり、

そこが課題にはなるようです。


現在、地域で患者情報がITで共有化されているところは多々あります。

当地区もパス関連だけですが、そのITを利用し、情報共有できています。

更にただこれを進めるためには、電子証明書入りの個人番号カードが、

広く普及しないと使用できないので、

うまく機能するような状況になるまでには、相当時間がかかるでしょう。

そのため現在の地域で行っている患者情報の共有化は、まだまだ重要です。

おそらく皆さんのところでも、

その情報共有のための会議があるところが多いでしょう。

地域連携を進めるためにも、そのような場所に積極的にリハ技士も関わっていかなければいけません。

posted by リハ技師 at 19:17| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月23日

医療分野でのドローン活用 浜松市が正式発表

【医薬品運搬など医療分野での小型無人航空機「ドローン」と人工知能(AI)の利活用に向け、浜松市は26日、浜松医科大(同市東区)、小型無人機の件杞憂開発を行う企業「エンルートラボ(埼玉県)と協定を結ぶと正式発表した。市によると医療分野に重点を置いた協定は全国的にも珍しいという。】

(静岡新聞・朝刊 2017427日 記事引用)


具体的にどのようなことをイメージしているのでしょうか。

それは災害分野と救急分野です。

特に救急分野では革命的な対応が可能になるかもしれません。

現在救急車が現場にくるのは平均で8分半かかっているというデータがあるそうです。

しかし救急では1分・1秒でも遅れると身体に与えるダメージは大きなものになります。

そこで登場するのがドローンです。

ドローンであれば、最短距離で邪魔されることなく、そこまで到達できます。

また今では飛行距離もかなり飛ぶことが可能と聞きます。

ドローンにAEDをつけて、早く心肺蘇生ができるようにしたり、

またカメラもつけて、その倒れた人がどのような状況なのかを確認したり、

電話機能をつけることで、そばにいる人に素人でもできるような適切な対応を素早くお願いすることができるのです。

そうすることで、

格段に救急からでの社会復帰率は高まる、ということのようです。

その他、離島などは薬の搬送がすぐできない場合など、このドローン使用は大いに役立つかもしれません。


もしかしたらこれから空を見ると、

ドローンの行きかう姿がみることができるのも、それほど遠くない将来かもしれません。

posted by リハ技師 at 19:49| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月19日

医療機関の広告規制強化

医療機関がウェブサイトで虚偽や誇大な表示をするのを規制する改正医療法が7日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。ウェブサイトも広告と同様に、虚偽や誇大な表示を罰則付きで禁止する。

(朝日新聞デジタルニュース 67日 記事引用)


美容医療機関が、今回の法律改正のターゲットにあるようです。

つまり、それほど問題になる美容医療機関の広告がある、ということです。

(クレームが続出している現状あり)

今までもこのような医療機関の広告の規制はありましたが、

ホームページは規制対象外でした。

この改正医療法は全会一致で決まっています。

これに違反すると6か月の懲役、30万円以下の罰金が科されます。


ではどのような内容だったら、問題になるのでしょうか。

まず1つは、患者さんをその医療機関に誘うような表現をする場合、虚偽をしてはいけない、というものです。

2つ目としては、

虚偽でなくても、

誇大な表現、

風俗として適切ではない表現、

あと他の病院と比べて優良であるかのような表現もダメとのこと。


うちのほうも、正確に、そして謙虚なホームページを作成していきたいと思います。

posted by リハ技師 at 20:34| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月08日

メタボ検診率 低ければ「罰金」

【厚生労働省は11日、メタボリック症候群を予防するため40~74歳を対象にした特定健診の受信者が少ない企業の健康保険組合に対し、財政的なペナルティーを大幅に強化する方針を固めた。検診や保健指導の実施率が基準を下回った場合、高齢者医療への拠出金負担を増やし、基準も現在より引き上げて範囲を広げる。対象となる企業では社員の保険料が上がる可能性もある。】

(東京新聞・朝刊 2017412日 記事引用)


まずそもそもメタボの基準(日本)を知っているでしょうか。

まずメタボの必須項目としては、腹囲:男性85p以上、女性90p以上。

次は選択項目。

1.空白時高血糖→110mg/dL

2. 最大血圧→130以上かつ/または最小血圧→85以上。

3. 高トリグリセリド血症→ 150mg/dL以上かつ/または低HDLコレステロール血症40mg/dL未満

この中で3つの中で2つ引っかかることが条件になります。

まとめると、腹囲の基準は絶対、

そのあとの項目は2つ引っかかるとメタボ、ということになります。


しかしこの基準、来年度から変わることは、皆さん知っていたでしょうか。

やせている人(つまり腹囲が男性85p未満、女性90p未満)でも、

選択項目の基準が1つでも引っかかれば、循環器発症リスクが2倍以上高まるというデータがでたのです。

ゆえに2018年以降は、

「非肥満保健指導」の対象に、やせている人も入ることになります。


さて記事の話に戻りましょう。

まぁ、これは当然の流れともいえるでしょう。

会社側には従業員の健康をある程度管理する使命があるでしょう。

健診の実施率50%

これが未達成になれば、社会保険料の引き上げの可能性も…。


なので今後は、

皆さんの事業所での、健診受診率は要注目なのです。

posted by リハ技師 at 19:26| 山形 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月07日

聞き書き 患者の物語 寄り添う

【全国の医療や介護の現場で、患者の人生を冊子にまとめて本人に渡す「聞き書き」が広まっている。中でも先進的に取り組んでいるのが、富山県砺波市の砺波総合病院。看護部とボランティアが患者への「寄り添うケア」に役立てようと始めた活動が、4月で5年を迎える。】

(北陸知友日新聞・朝刊 2017329日 記事引用)


まずこの「聞き書き」というものをごく簡単に説明すると、

お年寄りの話を聞いて、1冊の本にまとめる活動のことを言うようです。

きっかけは北海道の住民から始まり、

それが広がって宮崎県までいったときに、福祉分野で導入しました。

この記事の病院では、

130~50分、長い人でそれが5回、

本欄の話し言葉でつづっていく、というものです。

この記事の病院で、この「聞き書き」を依頼する人は、

がん患者や死ぬ前に話しておきたいと考えている人になります。


以前、このブログで人間の本性に対して「性善説」「性悪説」ならぬ、「性弱説」をあげました。

今でも、その考えには変わりはありません。

どのような強い人でも深刻な病気になれば、不安でいっぱいになります。

そのようなときは家族がたとえ付き添っていても、病気と闘っているのは本人だけであり、

ある意味孤独な闘いをしているともいえます。

なおさら死を前にすれば、その不安は強まるでしょう。

そのような不安の時に、その不安を解消する1つの手段として、

この「聞き書き」は有効なのだと思います。

まず自分自身の今までのことを他者に話すことで、

自分のことをわかっている人が病院にいる、というつながりがでてきます。

数回自分のことを話したという細いつながりでも、

そのつながりがあったということだけで、本人に対して「力」を与えるのだと思います。

また「死」を前にして、自分というものがなくなる恐怖に対しても、

本を残すということで、

たとえ亡くなっても何かしら「自分」という存在を残せるという安心感もあるのではないかと思います。


これは患者さん本人だけでなく、

その聞き書きした本を読むことで、その本人の真の声が聞こえることで、

なお一層医療スタッフは、患者さんに寄り添うことがしやすくなるかもしれません。

posted by リハ技師 at 18:05| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月05日

医療・福祉 資格課程の一部共通化

【厚生労働省は、保育士、介護福祉士、看護師など12の医療・福祉分野の国家資格などについて、養成課程の一部を共通化する方針を固めた。保育や介護分野などへの労働力の移動を容易にすることで、人手不足が懸念されている福祉人材を確保するのが狙い。今年度中に有識者らによる検討会を発足させ、2021年度から順次実施する。】

{読売新聞(東京)・朝刊 2017419日 記事引用}


将来、医療・介護に関わる担い手不足を解消するために考えられた施策です。

(この職種には、

臨床検査技師・診療放射線技師・言語聴覚士・作業療法士・理学療法士・准看護師・看護師

精神保健福祉士・保育士・介護福祉士、があります)

医療・介護に関わる専門職種の教育は、

もし別の職種で仕事をしたいと思っても、

最初から学校に入らなければいけなくなります。

しかし、今回の施策で職種横断的な「共通基礎課程」を設けることで、

今後その共通基礎課程を受けた人たちは、「専門課程」が短くてすむ、ということに…。


ただこの施策は人材不足に対しての有効な対策になりうるのかは大きな疑問を持っています。

おそらく現在特に不足なのは、介護福祉士(その他、保育士・看護師など)です。

この施策で職種の転職がしやすくなったとしても、

果たして介護福祉士に転職するニーズが本人にあるのかが、問題になります。

そのニーズを探るときに、

当然介護職としての「やりがい」もありますが、

「賃金」や「勤務条件」などもあります。

このようなところが手当てされていないと、本人の介護職へのニーズは高まらないでしょう。


この施策、

今後地域連携を深めていくうえでは重要なものになりうるかもしれませんが、

専門性に対して深める教育期間が減ってしまうことも、

専門性への質の低下をきたさないか心配です。


ただメリットもあるかもしれません。

例えば将来は高齢者から乳幼児まで一緒にみないと手が回らないような状況がでてくる地域もあるかもしれません。

そのようなときに両方みることができるダブルライセンスの人たちがいれば、

安心でしょう。

またこのように高齢者も乳幼児がそばにいると元気がもらえる人もいるでしょう。


2025年には、介護人材は38万人不足していると推計されています。

この数値は深刻です。

もっと別の手当てが必要ではないか、そう考えてしまいます。

posted by リハ技師 at 19:16| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月29日

特殊詐欺 "自分は大丈夫"8割

【自分は「おれおれ詐欺】などの特殊詐欺に遭わないー。こう考えている人が80%を超えていることが11日、内閣府が行った世論調査で明らかになった。このうち被害者の過半数を占める70歳以上は、2人に1人が「だまされない自信がある」と回答し、防犯対策も手薄と判明。認識の甘さが被害を生む要因になっている実態が浮かんだ。】

(福井新聞・朝刊 2017312日 記事引用)


まず特殊詐欺とは、どのようなものかを説明しましょう。

警視庁のホームページから引用します。

【特殊詐欺とは、不特定の方に対して、対面することなく、電話、FAX、メールを使って行う詐欺のことで、「振り込め詐欺」と「振り込め類似詐欺」に分けられます。】


このような特殊詐欺を犯す人は、本当に口がうまいのです。

以前番組の特集でみた記憶があるのですが、

うーん、様々な手口があって、その手口の技術がなかなかなのです。

しかし、もし防ぐとしたら一番なのは、

電話を使用するものであるならば、

不審な電話にはでないということです。

警視庁のパンフレットにはいくつか対策が書かれていて、

ふむふむと、うなづけるような対応がでていました。

例えば常に留守番電話に設定、

そして合言葉を決めておいて、その言葉を言ったら電話に出るという対応。

事前の準備が必要ですが、

こうすれば悪い人たちの口車にのせられて、動いてしまうということはなくなるでしょう。


ブログ管理者も詐欺まではないにしろ、

訪問販売や電話販売などで、

親がついつい「いいよ」と買ってしまい、まあまあの金額を払っていたことが数回ありました。

(実際にその買ったものは使うこともなかったのです)

例えば日中独居の高齢者の場合、

普段日中1人なので人恋しくなり、

訪問販売などの担当者の優しい声と表情などについつい信用してしまうのです。

ブログ管理者自身も高齢者になり、

あまり誰も気にかからなくなる状況に陥れば、そうなってしまう(変な)自信はあります。


しかし記事では、特殊詐欺にあわないという自信がある、と答えている人が多い…。

特にその中では高齢者が多いという結果………。

うーん、これはもう地道に犯罪者の怖さを言い続けるしかないのかもしれません。

posted by リハ技師 at 18:37| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする