2018年01月17日

免許返納者 介護保険で送迎

【厚生労働省と国土交通省は、交通機関の衰退した過疎地で運転免許を返納したり、買い物に困ったりしている高齢者らの交通手段を充実させるため、介護保険制度の送迎サービスを活用する方針を決めた。今年度、介護保険法や道路運送法に基づく指針を改正し、来年度から市区町村が実施する。】

{読売(東京)・朝刊 2017102日 記事引用}


少しだけ詳しく述べましょう。

今でも移動についてのサービスはあります、

介護予防・日常生活支援総合事業において、一部の地区から開始されています。

対象者は、

要支援と認定された方か、一人では外出できないと自治体で判断された人になっています。

しかし今後は、

運転免許を返納した人も対象に入ります。

また行き先も病院やスーパーだけでなく、喫茶店や介護予防教室もありにするなど、

多様な行き先になってもいいようです。

おそらく地区のニーズによって、その巡回の在り方などは、千差万別かもしれません。

利用負担は現状と同じ程度で数百円になる予定。


2016年には運転免許書の返納が約16万人だったとのこと。

昨年(2017)には改正道路交通法が施行され、ますますその返納が進んだのではないかとブログ管理者は推測しています。

そうであれば東京などの交通網が発達していないところでは、

様々なところに外出ができない高齢者が増えていくことは間違いなく、

今回の対応はその状況にそったものであり、評価しています。

ただ問題はそのような移動支援にどの程度参入がすすむのか、ということです。

それが進まないと、この指針の作成は絵にかいた餅になってしまいます。

posted by リハ技師 at 16:42| 山形 ☔| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月16日

目の治療 リハビリ一元化

【目の病気に関する基礎研究から治療、リハビリまで総合的な対応に取り組む国内初の眼科施設「神戸アイセンター」(神戸市中央区)の開設記念式典が26日、行われた。患者診療を担う病院部分と、視覚障碍者の日常生活を支援するロービジョン(低視力)ケアスペース「ビジョンパーク」が121日に開業。人工多能性幹細胞(iPS細胞)を扱う研究室や細胞培養施設は順次開設する。】

(神戸新聞・朝刊 20171127日 記事引用)


やはり気になるのは、いつこのiPS細胞が実用化するかです。

よく聞くのは加齢黄斑変性に対してのiPS細胞の活用。

現在は人に対しての臨床研究(5)を進めていると聞きます。

今日のニュースでは、

その5人のうちの1人に膜状の組織ができてしまい、それを取り除く手術を行ったというものがでていました。

初めての有害事象例だったので、

大丈夫かなとブログ管理者は思ってしまいましたが、

研究者においては想定範囲内のリスクということで、特に大きな問題にはならないようです。


この神戸アイセンターの2階には、

視覚障碍者のリハビリ支援機器や社会復帰するビジョンパークまであり、

基礎研究・臨床応用・治療にとどまらずリハビリまで、

一気通貫で対応できるのです。


おそらく日本において)眼科治療・眼科総合支援の最先端の機関になるでしょう。

どのような展開をこのセンターがしていくのか、楽しみです。

posted by リハ技師 at 18:57| 山形 | Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月12日

診療報酬下げ 都道府県別に

【厚生労働省と財務省は都道府県ごとに診療報酬を定めるためのルールをつくる。法律上は認められているが実施例がないことから、2017年度中に指針を示して導入を促す。政府は18年度から都道府県単位に医療の提供体制を見直し、医療費抑制を進める。この見直し時期に合わせ、地域の実情を考えて診療報酬を下げるしくみを定着させたい考えだ。】

(日本経済新聞・朝刊 20171117日 記事引用)


診療報酬の中身に関しては全国一律、というのが今までの常識でした。

しかし厚生労働省は都道府県によって大きく違う医療費を、

その都道府県によって、例えば診療報酬の算定要件を変えることができるようにしていくのです。

当然その方針として、財務省と共に医療費の総額を減らしたいというものがあるので、

医療費がかかっている都道府県が狙われることは間違いないでしょう。

1人当たりの医療費で高いベスト5の都道府県として、

1位 高知県 第2位 長崎県 第3位 鹿児島県 第4位 山口県 第5位 大分県

となっています。

西日本の都道府県では、戦々恐々のような状況になるかもしれません。

(一番1人当たりの医療費が少ないのは埼玉県で、高い高知県と比べて1.5倍の差があります)


ブログ管理者としては、

このような診療報酬を都道府県によって違うというのは、平等性の視点からいかがなものかと思ってしまう反面、

もしかしたら都道県府県の医療偏在がこれで少しでも埋まってくれるのかとも期待してしまうところがあります。


日本医師会は反対していますが、果たしてどのようになっていくでしょうか。

posted by リハ技師 at 16:22| 山形 ☀| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月09日

そろそろインフルエンザ流行へ

【厚生労働省は5日、流行期に入ったインフルエンザの患者数が、昨年121824日の1週間で、1医療機関あたり12.87人だったと発表した。

 注意報レベルの10人を超えたのは、今シーズン初めてで、昨シーズンより2週間ほど早い。

都道府県別では、宮崎が26.03人で最も多く、長崎25.57人、岡山25.19人、山口22.22人と続き、西日本を中心に流行が広がっている。関東は、埼玉19.57人、東京13.93人、千葉13.01人など。例年、12月にピークを迎えるため、今後も増加が予想される。】

(読売オンラインの今日の記事から引用)


山形はまだ注意報にはなっていませんが、まぁこれからでしょう。

当院でもインフルエンザ対策は取っています。

特に加湿には加湿器を利用して、なんとか湿度を上げようとはしています。

しかし、理学療法室・作業療法室、言語聴覚室、

患者さんの移動が頻繁なので、ドアを閉め切るということができません。

そのために加湿器をかけてもそれほどあがらないのが問題にはなっています。

(実際の湿度は30~40の間)

しかしこれはどうしようもないので、標準予防策を徹底するしかないでしょう。


もし一人でも患者さんやスタッフが発症すると、全体に広まってしまう可能性もあり、

大変な場合は死亡例もでることがあります。

ここ最近で有名なものとしては、

3年ぐらい前にある東北のリハビリ病院で、

インフルエンザと診断された患者のうち、4名が亡くなるという痛ましいニュースがありました。

また職員や患者さん含めて、50名を超えるインフルエンザ発症だったのです。

その新聞をみて、ブログ管理者、他人ごとには済ませられないと危機感をもち、

その年は、もう口が酸っぱくなるまで標準予防策の徹底を言い続けました。


当法人も標準予防策は徹底させますが、

インフルエンザがはやらないように、ついつい祈ってしまいます。

posted by リハ技師 at 19:42| 山形 ☔| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月04日

目指せ1日「8000歩、20分」

【………の青柳幸利さんらが群馬県中之条町で10年以上にわたって行っている研究の結果、健康維持に最も効果のある運動の強さは、安静時の3~6倍であることが分かった。「ウオーキングでいうと、少し息が上がり、何とか会話ができる程度の早歩きに相当します」と青柳さんは話す。

 この早歩きを1日に20分行い、それを含めた1日計8000歩のウオーキングで高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの予防効果が期待できるという。】

(茨木新聞・朝刊 2017913日 記事引用)


みなさん、お正月はどう過ごしたでしょうか。

正月だからこそ、忙しい家庭や、

逆に正月だからこそ、のんびりとした家庭もあったのではないかと思います。

ブログ管理者は寝正月の上に、腰を痛めてしまい、

正月後半は寝正月というよりもそのまんま寝たきり正月になってしまいました。

うーん。

どうもそのせいか、運動不足で、体がだるいです。

皆さんの体は、この正月でどう変わったでしょうか。


さて記事に戻りましょう。

ここでは歩数に注目したいと思います。


20179月に出された厚生労働省の平成28年国民健康・栄養調査結果の概要」のデータからでは、

成人1日当たりの平均は男性6984歩、女性6029歩でした。

20~50代がほぼ同じで、60代から減りはじめ、

70代から歩数は急激に減る傾向がありました。


このけんこう日本21の基礎データとしてだしている成人1日当たりの平均は、

男性8,202歩、女性7,282歩となっています。

そしてけんこう日本21の目標数値はその平均数値に1000を足したものとなっています。

つまり男性9200歩、女性8300歩となっているのです。


どちらにしても、あくまでも平均であることを認識する必要があります。

日頃4000歩しか歩いていない人は、急に8000歩と言われてもすぐには難しいでしょう。

4000歩の人はこの月は5000歩を目指すというふうに段階的に行う必要があります。

ただ平均値の8000歩なり9000歩は理想的な目標数値としては知っておいても損はないでしょう。


ブログ読者の皆さんは1日何歩歩いているのでしょうか。

posted by リハ技師 at 18:27| 山形 ☁| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月25日

介護「利益率」が急減 報酬減が影響

【介護保険サービスの公定価格となる介護報酬の来年度見直しに向け、厚生労働省は26日、基礎データとなる介護サービス事業所の「経営実態調査」を発表した。2016年度の企業の利益率にあたる収支差額は、全サービス平均で3.3%だった。143月を対象にした前回調査の7.8%から大きく落ち込んだ。】

{朝日新聞(東京)・朝刊 20171027日 記事引用}


おそらくこの経営実態調査の結果は、今回の介護報酬アップの結果につながったとは思います。


2015年度、

4.48%の大幅マイナスだけでもショックだったのに対し、

このころから特に介護職員不足が深刻化し、追い打ちをかけてしまい、介護施設全体が悲鳴を上げていました。

しかし財務省は介護報酬のマイナス改定を求め、介護施設業界は、現在でも3割が赤字であることなども発表し、

介護報酬のマイナス改定には絶対反対の立場をとっていました。

結局0.54%のプラス改定ということで、なんとかこれ以上の悪化は防いだものの、

果たして介護職は国が求めている数まで確保できるのかは不透明です。


今回厚生労働省が調査した利益率で大きく落ち込んだのは、

特別養護老人ホームが8.7%から1.6%

通所介護が11.4%から4.9%

特定施設入居者生活介護が12.2%から2.5%へと激減しました。

今回の介護報酬改定で今度は経営状態にどのような変化がでてくるのでしょうか、

それを占うには、1月にでてくる通知を待たないと何も言えないでしょう。

前にも介護報酬改定での中身の予測はし、様々な加算は挙げましたが、

その加算をとるための具体的な基準はこれから…。

具体的には疑義解釈を待たないと何とも言えません…。

おそらく細かいものは3月末になってしまうんでしょうね。

posted by リハ技師 at 18:53| 山形 ☔| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月21日

フレイルを防げ 男性の料理で

【厚生労働省によると、フレイルの危険が増すのは75歳以上とされる。同省は平成28~29年度、75歳以上を対象に、低栄養が疑われる高齢者の自宅を管理栄養士が訪問してアドバイスをしたり、男性への料理教室を聞いたりするモデル事業を実施。来年度からはこうした事業を全国展開する予定で、来春にも実施の指針となるガイドラインを定めることにしている。】

{産経新聞(大阪)・朝刊 2017104日 記事引用}


フレイルという言葉は、Frailtyという言葉からきています。

日本語に訳すと、虚弱だそうです。

なぜわざわざ虚弱という日本語ではなく、英語を使用したかと言うと、

同じくこのFrailtyには、正しく介入すれば戻る、という意味もあったために、

そのことも強調したかったからか英語にしたようです。


さてではそのフレイルになっているかどうかの基準は何かあるのでしょうか。

実は統一された基準はないようですが、例えば…、

長寿医療研究開発費事業によると、

・体重減少→半年で2~3s低下

・筋力低下→男性<26s、女性>18s

・疲労感→ここ2週間わけもなく疲れた感じ

・歩行速度→通常歩行速度<1.0m/

・身体活動→@軽い運動・体操をしているかA定期的なスポーツをしているか @A両方行っていない

上記5つのうち3個以上が当てはまったらフレイルでした。


しかし、なぜこのようなフレイル状態になってしまうのでしょうか。

記事にもあるようにまず低栄養は考えられます。

高齢者だと認知機能も落ちたりするので、簡単な調理になってしまい、

同じような食べ物になり、飽きがきてしまい、食べなくなってしまうなどがあります。

認知機能が落ちていない人でも、

男性の場合、利用理に慣れていないので、

手軽にスーパーでできているものを買ってしまい、

やはり栄養が偏ったり、飽きがきて食べなくなったりなどに波及していくのです。


しかし下記のようにこの事業に批判する人もいるかもしれません。

そもそも男性で料理を行おうという気持ちに切り替えられる人は、それほどいないのでは、という批判です。

もちろん男性の多くが、この事業にマッチしているとは、ブログ管理者も思いません。

しかし、そのような事業があれば、

調理を自分でするようにかわっていく人たちも一定程度必ずいるはずです、

またその事業も楽しく継続できるような工夫もしていくでしょう。

調理してくれない人たちは、また別のアプローチを検討するのです。


料理ができるようになれば、栄養状態の改善だけでなく、

レシピを考えたりなどの認知機能の改善や、

近所の人に食事をふるまったりなどの社会性の改善にもつながっていくかもしれません。


果たして料理の力は、フレイルを変えていくのか、見守りたいと思います。

posted by リハ技師 at 20:13| 山形 ☀| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月20日

3割が職場で健康被害

【肺がんになった後も仕事をしている患者の約30%が、職場で受動喫煙の被害に遭っていることが19日までに、日本肺がん患者連絡会の調査で分かった。受動喫煙が原因で、仕事を辞めざるを得なかった人もいた。また回答した肺がん患者全体の90%近くが飲食店での受動喫煙被害を訴えた。】

(京都新聞・朝刊 20171020日 記事引用)


職場での受動喫煙問題、

このことで失言をしてニュースになった人がいましたね。

自民党の大西議員です。

どのような失言だったかと言うと…。

事の起こりは515日、

受動喫煙防止のための法改正について話し合われた厚生労働部会での発言でした。

部会では、子宮頸がんを患った経験がある三原じゅん子参院議員が、

がん患者の労働環境という観点から、

防止対策の強化を訴えたのです。

ところがこの発言に対し、出席していた大西議員が、「働かなくていいんだよ」

というヤジを飛ばしたのです。

最終的には大西議員、がん患者の気持ちを傷つけたことには謝罪しましたが、

発言自体は撤回しませんでした。

言い分としては、健康に悪いというなら、受動喫煙するところに働かなければいいのだという理屈です。

三原議員も言っていることではありますが、

仕事場を選べないような環境で仕方なく行っている人たちも多いはずです、

そのような環境を無視して、そこで働かなければいいという理由は、

明らかに苦しい思いで生活している人たちの生活背景を全く無視しています。


日本は喫煙の対策としては世界で後進国と位置づけられているようです。

例えばレストランなどの飲食店に対し、全く禁煙対策を行っていないのは、

G8のなかでは日本だけです。

G20においても大多数が少なくとも一部禁煙になるような施策をうっています。


受動喫煙対策、待ったなし、でしょう。

posted by リハ技師 at 18:31| 山形 ☁| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする