2013年04月30日

どのような文を書くか7 受動態は慇懃無礼

論文を書こうシリーズ、
どのような文を書くか7

受動態は慇懃無礼
〜と考察された
〜が認められた  などなど
『動詞の用法で今日もっとも普及し、かつもっとも悪い、不愉快であると考えるのは<受動態>である。』
『要するに、受動態を使えば重々しくかつ客観的であるかのようにみえるので、多用されるのであろう(しばしば使うのであろう)。しかし、そこには著者の姿があらわになっていない。』

うーん、手厳しい。
ブログ管理者も論文で、この<受動態>をよく多用した言い方をしてきました、
例えば「〜と思われる」「〜と推察される」「〜と考えられる」などなど、
これだとうまく論文っぽく書けているような感覚になっていきます、
でもそれは錯覚だったのでしょう。
論文ではとにかく「こうだ」と明確に表現すべきなのです。

しかしそうは言っても、論文に慣れていないと、
やはりそのような言葉でなんとか見た目を装いたくなってしまいます。
ブログ管理者としては、
当面<受動態>の多用はしない程度の意識改革でとどめておくこととします。

皆さんも受動態の多用は避けるように…。
posted by リハ技士 at 16:26| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 論文を書こう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月26日

どのような文を書くか6 用語は正しく使おう

論文を書こうシリーズ、
今回は、どのような文を書くか6

用語は正しく使おう
『次に留意しなければならないのは、用語の正しい使い方である』
(論文のレトリック 南江堂 から引用)

この著書で具体的な言葉が例としていくつか出されています。
その中からリハビリでもよく使用する言葉をひとつあげましょう。

症例 患者
『<症例>case(casus=occurrence)とは、疾患の一特殊例のこと(a case of AIDS)で、<患者>は疾患をもった、あるいは治療中の対象(a patient with AIDS)である。「ぼくの症例では、…」と、患者さんがまるで自分の持ち物であるかのような言い方は、不適切であり、不快である。』
(同著書から引用)

確かに「私の症例では…」と研修会や学会などで言っていそうな気がします、
論文でもあったような………。
気持ち的には「私の受け持っている症例」のつもりで言っていると思いますが、
それ(受け持っている)を省略してしまうのでしょう。
しかし、これは著者も不快感を表したように、
解釈しようによっては誤解をまねく文章ということを皆さんも気づいたのではないでしょうか。
また症例はあくまでも【症状の例】なので、
症例の前には必ず疾患名・障害名を入れた方がいいのだと思います。
つまり「私の受け持っている脳梗塞右片麻痺失語症の症例では…」ということだと思います。
posted by リハ技士 at 14:43| 山形 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 論文を書こう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月24日

どのような文を書くか5 略語要注意

論文を書こうシリーズ、
今回は、
どのような文を書くか5


『必ず環椎歯突起間距離atlantodental(以下ADDと略す)は…』と書くべきである。』
『英語略字では普通CRP(C-reactive protein)とかCP(cerebral paslsy)のように、文字と文字の間にピリオド(句点)を入れない。』

カッコ2番目の引用のピリオドをいれないという指摘は、
しかしブログ管理者には耳が痛い指摘です。
特に使っていたのはバーセルインデックス(Barthel Index)、
これを略語でB.Iと記載していたことがありました。
この記載の仕方はある意味、2重に間違っています。
ピリオドはイニシャルを書く時であれば使用します、
しかしその使用方法はもしバーセルインデックスが氏名だとして
B.I.と記載する必要があったのです。
正式に略語にすればBIですね。

皆さん、気をつけて。
posted by リハ技士 at 16:27| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 論文を書こう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月23日

どのような文を書くか4  日本語の論文は日本語で

論文を書こうシリーズ、
今回は、
どのような文を書くか4。

『抄録などでよくみかけるが、日本文のなかに普通の英語が入った文章は、まったく投げやりな感じを与えて感心しない。…(中略)…など日本語に訳しにくい、あるいは訳語が定着していないものを除いては、日本語の論文ではなるべく日本語に訳し、その後に原語を入れるように心掛けるべきであろう。』
(論文のレトリック 南江堂 引用)

著書は上記の文の後に良くない具体例が記載されています。
2つ引用しましょう。
Parkinson病やArzheimer病の場合、………、
○○病としてfollowしていたところ、………。

ありそうな例だと思います。

やはり論文は明瞭・簡潔、そしてわかりやすく、ということなのですが、
それだけでなく前回と同じの統一感(見た目も大切)が大切です。
そのためには言葉はなるべく日本語の「言葉」にこだわること、
そこに注意していく必要があります。
posted by リハ技士 at 16:33| 山形 | Comment(0) | TrackBack(0) | 論文を書こう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月22日

どのような文を書くか3 用語の統一

論文を書こうシリーズ。
今回は、
どのような文を書くか3。

『論文を書くにあたって、論文全体の用語を統一することが重要である』
(「論文のレトリック」南江堂から引用)

この著書では例として、
エックス線像・X線像・レントゲン像など、一つの論文でいろいろな書き方をするものがあると指摘しています。
今日のリハビリテーションワードの側臥位と横臥位も同じことを言い表していますが、
論文ではどちらか一方に用語を統一しなくてはなりません。
他にも例えば体位交換は体位変換とも言えると思います。(意味は同じ、…だと思います)
これも論文では様々な言い方をするのではなく、言葉を統一しなくてはなりません。
posted by リハ技士 at 14:50| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 論文を書こう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする