2013年05月23日

論文の書き方1  標題

論文を書こうシリーズ。
(論文のレトリック 南江堂 から、いくつか引用)
論文の書き方1

標題
『論文の標題はまず魅力的attractiveで、できるだけ正確、簡潔でかつ効果的につける必要がある。読者が標題をみただけで、論文の予測ができ、読みたくなるように名づけるべきである。』

この著者では上記を達成するために具体的な標題のポイントが書かれていますが、
これは著書を実際に買って読み込んでもらいたいと思います。
細かなポイントよりも、
上記の引用された著者の指摘をとにかく頭に刻みつけるべきでしょう。
確かに学会に参加する時にどの発表を聞くかは、全てブログ管理者の場合、標題で決めています。
面白そうな、もしくは興味がもてそうな標題になっていれば、
自然とひきつけられるからです。
例え論文が素晴らしくても読まれなければ意味がありません。

その論文を読ませるように誘いだす標題のあり方、
とてもとても奥が深いのです。
posted by リハ技士 at 21:11| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 論文を書こう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月20日

いよいよ論文を書く6  明快さ

論文を書こうシリーズ
いよいよ論文を書く6
(「文章のレトリック」南江堂 参照・引用)

論文に備わるべきもの
明快に
『学術論文は論理的なものであるからといって、何もむずかしく書く必要はない。また随筆ではないのであるから、行間に余韻を漂わすものでもない。
 文章をわかりやすく書くための秘訣は、内容をよく理解したうえで書くことである。』

著者も別のところで指摘しているのですが、
時にブログ管理者も、
文語調で堅苦しい文章を時折見かけることがあります。
しかしこれは著者から見れば、
自分の文章に自信がないために、
もしくはきちんと自分の行ってきた研究内容を理解していないために
言葉に格式をつけ、そして重みをもたせて、ごまかしているのです。

シンプルに、そしてわかりやすく、そして曖昧さをなるべくなくす、
そのような文章になれるよう、
ブログ管理者も目指していきたいと思います。
posted by リハ技士 at 15:14| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 論文を書こう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月19日

いよいよ論文を書く5 正確さ

論文を書こうシリーズ
いよいよ論文を書く5
(文章のレトリック 参照・引用)

論文に備わるべきもの
正確に
『データそのものだけでなく、その処理方法、推論の進め方は、論理的・合理的な<正確さ>が必須である。』
『「ADLの改善度は、Ennekingの評価などに準じて行ったが」、………(中略)………。ADLの改善度の評価を、Ennekingの方法だけでなく他の方法でも行っていれば(Ennekingの評価<等>と書いてあるからそのように判断できる)、それら全て列記すべきである。』

(ちなみにEnnekingとは、四肢腫瘍手術後の患肢機能評価(この評価に「満足度ADL」の項目が入っています)のことです。
フロリダ大学が開発したとのこと)
ADLの改善度を測る指標にいくつか使用したのであれば、
その方法は著者の言われる通り列記すべきでしょう。
ADLと簡単に行ってしまいますが、
いろいろな視点でADLは評価できるでしょう。
パッと浮かぶのは自立度、そして満足度、他にもいろいろあるでしょう。
このように様々な角度からADLを理解するためにも、
もしその評価を複数行っているのであるなら、
もっと深いADL像が理解できるはずです。
述べることを略して、〜等と記載してしまうのは、
あまりにもおおざっぱだと批判されても仕方ありません。

あとこの著書で指摘されていたのは、孫引きです。
『ものを書こうとするときは、すべからく原著に当たり正確を期すべきである。論文の本文のあとにでている文献表の論文を、そのものにいちいちあたらずに引用することを<孫引き>という。』
上記をもっと別のいい方をすると、
Aの著作(原著)を Bが引用したものを、さらに C が引用することをいいます。
この事を行う事は原著に失礼な行為になります、
ただのマナー違反だけでなく、
また原著をきちんと読まなければ、
Aの内容をBが全て言いきれていないために、
Cが誤解してその内容を受け止める可能性があります。
やはり、原著をきちんと読まなければ、
これも正確でなくなってしまうのです。

最後にもう一つだけこの著書では、
統計の適切処理法を簡単に述べています。
統計の使い方によって、その論文の正確性は大きく下がります。
この統計については、また別の機会に触れることとしましょう。
posted by リハ技士 at 17:48| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 論文を書こう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月17日

いよいよ論文を書く4 学問的価値

論文を書こうシリーズ、
いよいよ論文を書く4

論文に備わるべきもの
学問的価値
『先人の業績を踏まえて、その内容をできるだけ客観的に自己評価し、学問的な価値が存在すると判断したうえで論文を書くべきである。』
(論文のレトリック 南江堂から引用)

その通り、というしかありません。
著者の言っていることはまっとうです。
ただし論文を書き慣れていない人には、
あまりこの指摘を重く受け止めてはいけないと考えます。
リハ技師において地区や県での発表では症例発表がほとんどです。
若手リハ技師が様々な工夫を凝らしてリハアプローチしているのに、
東北人特有の謙遜もあると思いますが、
発表するほどでは、と遠慮する方が多く存在します。
この著者の引用された文を見せれば、
このような人たちには、
なお一層、発表するほどの学問的価値なんて、と話す姿が容易に想像できます。
しかしそのような発言をしている人達でも発表を聞けば、
ブログ管理者が聞いて、
全く学問的価値がない発表なんてほとんどなかったと思います。
その価値は前回も言ったように新しい事を言っていなくても、
やはり先人の言ったことは正しかった事を確認する事も私には大事な作業になると思えます。
また論文に慣れていない人には、
抄録をまとめる、発表をするという行為を経験することの方が、
その人の能力を高めるということにおいて、
学問的価値観よりも上だとブログ管理者には思えるのです。


ただし発表をある程度経験し、全国で発表するような人は、
独創性は求められますし、
今回の著者の指摘はきちんと重く受け止めなければいけないでしょう。
posted by リハ技士 at 11:59| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 論文を書こう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月15日

いよいよ論文を書く3 新しくなければならない

論文を書こうシリーズ、
今回はいよいよ論文を書く3
(論文のレトリック 南江堂より)

新しくなければならない
『学術論文の内容は第一に、まず新しい事が書いていなければならない。』
確かに著者の言わんとすることは本道だとは思いますし、
そのようにしていかなければ医学・科学の進歩はないと思います。
ただ論文ビギナーにとっては、この指摘は非常に重すぎて、
あまり言い過ぎると、ハードルが高すぎて、論文を書く意欲が落ちてしまいます。
(甘い!!というお叱りが聞こえそうですが…)
地区・県での発表で有れば、まだ慣れていない人は、
論文をまとめること、発表することを経験するという事を重視し、
それほど目新しさがなくてもいいとブログ管理者は思ってしまいます。
posted by リハ技士 at 18:06| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 論文を書こう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする