2014年11月18日

サルコペニア

リハビリテーションワード、今日第2弾。

ブログマニア様のリクエストで「サルコペニア」を紹介したいと思います。


実はこのサルコペニア、

以前少しだけ紹介したことがありました。

去年の6月に名前だけ紹介し、

今年の4月に当院で割り当てられている地方のケーブルテレビ番組(15分番組、年2回)で、

このサルコペニアを特集したことを、このブログで報告。

(鶴岡協立病院の大長整形外科医から協力してもらいました)

また424日のブログで定義や診断基準を報告しました。


今回のリハビリテーションワードでは、

その番組の冒頭部分を真似て、このサルコペニアを紹介しましょう。


簡単にいえば、筋肉が加齢に伴い減少していること。

筋肉量は30歳頃がピーク、その後は加齢とともに低下し、

70歳以下の高齢者2割、80歳以上では半数以上にサルコペニアを認めるというショッキングな報告も…。

サルコペニアは寝たきりと嚥下障害の原因疾患としては脳卒中に次いで第2位というデータもあります。

最近話題のメタボは肥満によって脳卒中や心臓病の危険を高める状態と言われています。

ロコモティブシンドロームも体の働きが衰えて、介護が必要としたり、寝たきりになる危険性の高い状態と言えますが、

サルコペニアは体全体の筋肉量が減少し、寝たきりになるメタボやロコモよりもっと深刻な状態と言えます。


ここで少し言葉そのものの説明を…。

サルコが筋肉、ペニアが減少という意味です。

日本語でのサルコペニアの正式名称は加齢性筋肉減少症。


このサルコペニアの特徴として進行性・全身性の筋肉量の減少と筋力低下だということです。


次回のリハビリテーションワードは、気管支拡張症です。

posted by リハ技師 at 20:06| 山形 ☔| Comment(3) | TrackBack(0) | リハビリテーションワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

記憶

リハビリテーションワード、

今日はリハビリテーションワード2連発、

まず1つ目は「記憶」。


【記憶とは「自己の経験が保存され、その経験があとになって意識や行為のなかに再生、再現される現象」と定義される。

 この定義に従えば、人の心理過程や行動のほとんどは、記憶に何らかの形で依存していると考えられる。「一昨日の夕食は何を食べたかな」「小学校のときの夏休みは楽しかったなあ」「あの歌手の名前は何だったかな」「円周率は3.14だったよね」「10年ぶりに自転車に乗ったけれどうまく乗れたよ」。これらはすべて記憶に関する会話例であるが、その内容を詳細にみれば、日常のエピソードから昔の思い出、人の名前、知識、運

動技能までさまざまある。このように、われわれが「記憶」と呼んでいるものは、きわめて多岐にわたる機能であり、したがって記憶障害にもさまざまなパターンがあることが予想される。】

(「急性期から取り組む高次脳機能障害リハビリテーション」から引用)


記憶にも様々なタイプの記憶がある、

これはリハ関連者であればその程度であれば少なくとも知っているでしょう。


内容で分類するやり方と、時間で分類する分け方がありますね。

内容であれば、陳述記憶と非陳述記憶があります。

その記憶を意識上で想起できる記憶であれば、陳述記憶、できなければ非陳述記憶(つまり無意識に再生できる記憶)。

そして陳述記憶はエピソード記憶と意味記憶に分類することが多いです。

特にエピソード記憶の障害は、記憶障害で一番多い障害と言えるでしょう。

非陳述記憶もいくつか分類できるようですが、手続き記憶さえ覚えておけばまずだいたいは理解できるでしょう。

時間での記憶の分類は、即時記憶、近時(短期)記憶、遠隔(長期)記憶ですね。

臨床的には近時(短期記憶)が一番問題になります。


一つ一つの記憶に関しての説明は、

またこのリハビリテーションワードで紹介したいと思います。


あと記憶というと、

海馬が記憶の中心というイメージある人もいると思いますが、

脳弓や視床下部もかなり大きく関連しています。

posted by リハ技師 at 19:25| 山形 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | リハビリテーションワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月14日

メニエール病

リハビリテーションワード、

いつもは、あいうえお順にやっていて、「き」のところまで来ていましたが、

名無しさんのリクエストでメニエールについて。


【内耳に何らかの異常が発生して、急にめまいと耳鳴り、難聴を生じ、ときには吐き気や冷や汗、嘔吐などを伴う疾患。原因には諸説あるが、一般的には、内耳内の耳石がはがれ落ち、内リンパ液の通り道をふさいだ結果、内耳に内リンパ水腫(むくみ)が生じたために起こる、と言われている。フランスの医師プロスペル・メニエールが1861年に初めて報告した。厚生労働省の特定疾患に指定されている難病】

(リハビリテーション用語・略語・英和辞典から引用)


ブログ管理者も78年前にメニエール病か?と医師から言われたことがありました。

後頭部の違和感から始まり、回転性のめまいと嘔吐がきたのです。

その症状が起きたのが病院の作業療法室でその部屋のカーテンを開けている時でした。

まだリハ室にきたのはブログ管理者が一番目だったので、

作業療法室で横になって、悶えていました。

とにかく寝ていても目が回り、立つことは完全にできなくなり、

とにかく気持ちが異常に悪くて、誰かが来るのをまっていました。

次にきたスタッフから発見され、車いすで外来へ、

そして同じ法人の鶴岡協立病院に運ばれたのです。

(初めてこの時に過呼吸も経験しました)

点滴を数時間うけてだいぶ楽になりましたが、

また当院に戻り、当院に2日ほど念のために入院することとなったのです。

良くなってから、メニエールではないかと言われ、

この先、また続くのではないかと自分の人生に大きな影を感じたものでした。

案の定、12ヶ月後にまた同じような症状が起き、再度入院。

しかし、今度は医師からメニエールではなく、単に脱水症ではないかと言われます。

そこから意識的に水分を多く取るようになり、今までその症状は起きていません。

(当時メニエールについて調べた時、

塩分と水分は摂りすぎないよういう文章があり、そしてそのことを意識した食生活を…)


結局メニエール病の話ではないのかと、突っ込みが入りそうですね。

すみません。

しかしなぜ私の場合、メニエール病かも?と言われたのでしょうか。

私の場合、比較的長く回転性のめまいが続いたこと(おそらく34時間)

そしてブログ管理者は多少耳に障害があること、

また年齢でも数多く発症する年代ということもあってメニエールと診断されたのだと思われます。


次は前回予告したように「記憶」です。

posted by リハ技師 at 14:12| 山形 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | リハビリテーションワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月13日

キース・ワグナーの分類

かなり久しぶりのリハビリテーションワード、

今回はキース・ワグナーの分類。

【本態性高血圧()の進行度を知るための眼底所見の分類。】

高血圧の原因って、意外と分からない事が多いです。

生活習慣病や遺伝的要素が複雑に絡み合っているようです。

そのような原因の分からない高血圧を本態性高血圧と言います。

日本人で高血圧と診断されている中で90%が本態性高血圧という報告もあるようです。

ただこれほど医療が発展している中、

これだけ多い本態性高血圧、

もっとこの分野を切りこんで原因をある程度明確にし、

それに基づいて治療に生かせるなら画期的なものになると思うのですが…。


進行度はT度〜W度の4段階という分類になります。


次回は「記憶」です。

posted by リハ技師 at 15:06| 山形 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | リハビリテーションワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月22日

寒冷療法

リハビリテーションワード、

今回は寒冷療法。


【寒冷を局所に適用する治療法。筋痙縮の緩解、炎症抑制などの作用がある。氷、冷水、エチルクロライド、ドライアイスなどを用いる。】

(リハビリテーション医学大辞典から引用)


寒冷療法、

ワードとしては当然聞いたことはありますが、

少なくともブログ管理者がリハビリ場面では実際見た事はありません。

(温冷交代浴であれば経験あり)

テレビだったら、見た事が………。

現在行っている高校野球、そしてプロ野球において、

投手が投げ終わった後に分厚い何かを巻きつけていますよね。

その分厚い何かとは、例えばジェル状のパックだったり氷嚢だったり、

とにかく冷たい物体を巻きつます(おそらく皆さんもその程度は分かっていたかとは思いますが…)

そのような事をしないでいると、

負荷の強い運動を長時間行っているので、細かな生理的変化は割愛して、

最終的に炎症を引き起こし、痛みが憎悪していきます。

そのためにその炎症を抑えるためにこの寒冷療法がおこなわれるようです。


次回は、キース・ワグナーの分類。

posted by リハ技師 at 15:05| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリテーションワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月12日

冠状動脈性心疾患

おそらく3か月ぶりのリハビリテーションワード、

今回は冠状動脈性心疾患。


【心筋に血液を供給する冠()動脈の血液が悪くなり、心臓に障害がおこる疾患の総称】

(リハビリテーション用語・略語・英和辞典から引用)


狭心症や心筋梗塞もこの冠状動脈性心疾患に入ります。

例えば狭心症は冠状動脈の血管内側が狭くなって、

心筋に必要な酸素量を送れなくなり、胸に痛みがでてくる場合があります。

心筋梗塞は、その冠状動脈血管の詰まりがひどく、

心筋の一部が壊死してしまうものです。

原因としては動脈硬化とれん縮があります。

今回は簡単にこの程度で…。


次回は寒冷療法です。

posted by リハ技師 at 18:44| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリテーションワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月07日

顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー

リハビリテーションワード、
今回は、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー。

【筋ジストロフィーの1つで、顔面と肩周辺、上腕筋肉群が委縮していく筋疾患。顔貌が無表情となり、閉眼が不十分となったり、肩の脱力が起こる。下肢の筋力低下はごくわずか。発病は10代で、常染色体性優性遺伝で男女ともにみられる。進行は遅く、高齢まで自立して生活できる例が多い。】
(リハビリテーション用語・略語・英和辞典から引用)

もっと詳しいのも調べると載っていました。
臨床神経学52巻11号 1154ページ〜1157ページです。

【…罹病率は世界各国でほぼ共通で,人口10 万人当り5 人程度と筋ジストロフィーの中では頻度の高い疾患である.発症年齢は0〜65 歳と非常に幅広いが,思春期までに気付かれることが多い.症状の進行は緩徐であり生命予後は良好である.筋萎縮・筋力低下の分布はその疾患名の示すとおり,顔面頬部,肩,上腕部に強い.初発症状は,表情が乏しい,目を開けたまま寝る,上肢の挙上困難,翼状肩甲といった顔面筋あるいは肩甲帯の筋群の罹患を示唆する症状が主訴となるばあいが多い.一方,腰帯,下肢の筋は早期には比較的保たれていることが多いが,進行すると徐々に障害がおよび,約20%は40 歳までに車椅子生活を余儀なくされる.筋障害は左右差のめだつことが多く,FSHD(ブログ管理者注:顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー) の臨床的特徴の1 つとされる.神経性難聴および網膜症の合併も多くみとめられる.】


ブログ管理者も経験したことがない症例なので、
もしこのような症例が来たら、この上記引用文を参考にして評価をすすめるつもりです。
今回は、この程度で………。

次回は、冠状動脈性心疾患。
posted by リハ技師 at 16:51| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリテーションワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月02日

γ運動神経

リハビリテーションワード、
今回はγ運動神経。

【脊髄の前角内にあるγ運動細胞より起こり、筋紡錘の錘内線維を支配する細い神経線維】
(リハビリテーション用語・略語・英和辞典から引用)

筋肉の線維には二通りがあります。
うちらがよく知っている普通の筋運動に関わっている錘外筋線維と、
筋の長さを検出する機能を持つ錘内筋線維です。
この錘内筋線維を収縮させる遠心性の運動神経をγ運動神経といいます。
この錘内筋線維を収縮させたり、弛緩させたりして、
先ほどの筋肉の長さを検出する感度を決めています。

次回は、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーです。
posted by リハ技師 at 19:50| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリテーションワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする