2012年10月11日

回内回外編 骨間膜1

機能解剖学シリーズ 回内回外編
骨間膜1
(カパンジーの機能解剖学より)

骨間膜は橈骨と尺骨を連結させています、
この連結がしっかりできなければ回内回外ができません。
ただ連結は骨間膜だけでなく、
近位では、
Weitbrechtの靭帯:A、(近位橈尺関節の)輪状靭帯:B、
肘の外側側副靭帯の前方線維束:C
肘の内側側副靭帯の前方線維束:D
肘の内側側副靭帯の後方線維束:E
遠位では
前方靭帯・後方靭帯、で補強されています。

骨間膜は前方の層と後方の層に分かれます。
前方層は近位線維束:Fと下行中部線維束:Gと下行遠位線維束:Hからなります。
橈骨が近位方向に動かないようにその移動を妨げています。
後方層は上行近位線維束:I、下行遠位線維束:Jからなります。
橈骨が遠位方向に動かないようにその移動を妨げています。

画像 006.jpg

次回は骨間膜2です。
posted by リハ技士 at 14:33| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 機能解剖学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月10日

肘編 関節適合の因子

機能解剖学シリーズ 肘編
関節適合の因子
(カパンジーの機能解剖学参考)

昔、皆さんは子どもの頃、先生に怒られてバケツをもって立たされたことはなかったでしょうか。
私は体験していませんが、サザエさんにでてくるカツオがよくそのようなことがありましたね。
このような肘伸展位での長軸方向の牽引でも、肘は脱臼しません。
その脱臼をさせないように関節の適合性を高めている因子としては、
靭帯で言えば外側側副靭帯と内側側副靭帯、
筋で言えば上腕三頭筋、上腕二頭筋、烏口腕筋、
外側上顆に付着している伸筋群、内側上顆に付着している屈筋群、腕橈骨筋です。
ただカパンジーでは烏口腕筋が適合性を高める因子の中に入っていますが、
烏口腕筋は起止部が肩甲骨の烏口突起、停止部が上腕骨の内側縁なので、
肘関節には直接関わりはないと思われるのですが…。
尺骨は上記の主な筋で補強されていますが、
橈骨は腕橈骨筋程度でその補強の仕方もそれほど構造的にそれほど大きいものではありません。
そのため橈骨が遠位に脱臼する事が小児ではあるようでした。(肘内障)

肘伸展位で手を前についた時の長軸方向の圧迫はどうでしょうか。
この場合は骨だけで圧迫に抵抗します。
ただそれがいきすぎると橈骨であれば橈骨頭骨折、尺骨であれば肘頭骨折、
上腕骨であれば上腕骨顆上骨折、上腕骨内側上顆骨折、上腕骨外側上顆骨折になります。

今度は肘屈曲位の場合はどうでしょうか。
尺骨の場合は強力な筋が伸展と同様あるので安定していますが、
橈骨は輪状靭帯だけが脱臼するのを防いでいて、
この場合も構造的には不安定です。

次回からは、回内―回外編スタートです。
posted by リハ技士 at 11:40| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 機能解剖学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月05日

肘編 伸展の動力筋群

機能解剖学シリーズ 肘編
伸展の動力筋群
(カパンジーの機能解剖学より)

事実上、肘の伸展は上腕三頭筋単独といっていいようです。
肘筋には伸展作用はありますが、その力は極めて小さいとのこと。
ただ肘の能動的・外的安定性の役割があります。
上腕三頭筋は名前の通り、3つに分かれます。
停止部は全て尺骨の肘頭に付着します、
しかし起始部は、
内側頭は上腕骨後面内側に付着、
外側頭は上腕骨後面外側に付着、
長頭は肩甲骨の関節窩下結節に付着、
つまり長頭のみ二関節筋、内側頭、外側頭は単関節筋になります。

ここでひとつ注目、
詳しい原理は省くのですが、
肩が屈曲位の時に、より上腕三頭筋の力は大きくなる、ということです。

次回は、
関節適合の因子、です。
posted by リハ技士 at 09:48| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 機能解剖学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月03日

肘編 屈曲の動力筋群

機能解剖学シリーズ 肘編
屈曲の動力筋群
(カパンジー機能解剖学より)

屈曲の動力筋は3つ。
1.上腕筋:尺骨の鉤状突起の下、尺骨粗面から上腕骨の遠位1/3に付着。
単純に肘の屈曲のみの役割
2.腕橈骨筋:橈骨の茎状突起から上腕骨の遠位端にある外側縁に付着。
厳密には肘の屈曲だけの役割ではありません。
なんと完全回外位からの回内、完全回内位からの回外の機能もありますが、
まぁ、屈曲だけの機能で覚えていいでしょう。
3.上腕二頭筋:肘屈曲といえば、この上腕二頭筋。二関節筋としても有名ですね。
しかし肘の屈曲だけでなく肩の適合性を良くするためや肩の外転機能、
そして前腕の回外機能(肘屈曲90度で最大)も重要です。
4.肘筋(上腕骨から外側上顆の肘頭後面に付着)は屈曲時に関節包が巻き込まれないようにする機能があります。
肘筋は伸展筋のところにもでてきます。(4番は下記イラストには出ていません)

DSC07012.JPG

次回は伸展の動力筋群です。
posted by リハ技士 at 12:01| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 機能解剖学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月02日

肘編 屈曲ー伸展の限界

機能解剖学シリーズ 肘編
屈曲―伸展の限界

伸展の限界は
下記のA:肘頭尖が肘頭窩に衝突する、
C:関節の前方部分が緊張する、
屈筋群による抵抗、の3つの因子が働きます。
この伸展が強力に継続されると、
B:肘頭が骨折、関節包も断裂、
骨折しなくても関節包や靭帯は損傷し、
肘の後方脱臼が起こります。
だいぶ前にアントニオ猪木がタイガー・ジェット・シンに
ショルダーアームブリーカーという技(上記を無理やり急激に)で、
怪我を負わせた(おそらく骨折させたのではなく肘の後方脱臼をさせた)のが記憶に残ります。

画像 005.jpg

屈曲の限界は自動・他動で異なってきます。
自動では制限の因子は筋肉塊の接触です、
他動では橈骨の橈骨頭が上腕骨の橈骨窩に衝突、尺骨の鉤状突起が上腕骨の鉤突窩に衝突、
関節の後方部分の緊張、
上腕骨の他動的緊張が制限因子となります。

次回は屈筋の動力筋群です。
posted by リハ技士 at 18:00| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 機能解剖学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする