2012年11月19日

回内ー回外編 今回は遠位橈尺関節の力学

機能解剖学シリーズ 回内―回外編
今回は遠位橈尺関節の力学(カパンジーの機能解剖学より)
画像 013.jpg
図をみても明らかですが、
関節適合性が最大なのは回内外中間位です、
また回内外中間位で、2つの線維束である三角靭帯が程良い緊張になります。
完全回外位や完全回内位は関節の適合性は乏しくなります、
三角靭帯もどちらか一方は最大に緊張しますが、もう一方は弛緩しています。
ゆえに遠位橈尺関節の最大安定肢位は回内外中間位になります。
しかし骨間膜は完全回内および回外位で緊張しますが、中間位では弛緩します。
つまり骨間膜と三角靭帯は遠位橈尺関節の適合を高める役割を担っています。

次回は回内―回外の軸です。
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2012年11月06日

近位橈尺関節の力学と遠位橈尺関節指数

機能解剖学シリーズ 回内回外編
近位橈尺関節の力学と遠位橈尺関節指数
(カパンジーより引用・参照)

主要な運動は写真の1の軸Xの周りでの橈骨頭の回旋運動です。
この回旋運動は写真の2の緑色で書かれているDenuceの方形靭帯で制限されています。
橈骨頭を断面で切断すると写真の2からも分かるように楕円形になっています。

2次的な運動が4つ紹介されていますが、
2つだけ挙げましょう。
生理的外反肘は回内位にすると、その外反がほとんど見られなくなります、
また回内すると橈骨の骨幹軸は下内方へ変化します。

画像 010.jpg

回外位では橈骨は尺骨頭の遠位面を1.5〜2ミリ超えていて、
このことを遠位橈尺関節指数と言います。
この厚さは三角靭帯の厚さに一致しています。

次回は遠位橈尺関節の力学です。
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2012年11月02日

回内回外編 遠位橈尺関節の生理的解剖学

機能解剖学シリーズ 回内回外編
遠位橈尺関節の生理的解剖学
(カパンジーより引用・参照)

画像 009.jpg
橈骨の遠位骨幹端は2つの関節面をもっています。(A・B)
1つ目は舟状骨小窩と月状骨小窩、遠位橈尺関節ではもっとも広い関節面をもっています、
2つ目は橈骨の尺骨切痕(C)。
それらの下縁には三角靭帯(D)が付着しています。
この三角靭帯がやや特殊。
普通は関節面を補強し適合させるのが靭帯の役割になるのですが、
三角靭帯の場合は関節の役割も持ち合わせています。
三角靭帯と尺骨頭、三角靭帯と手根骨顆で関節面を形成しているのです。

次回は近位橈尺関節の力学と遠位橈尺関節指数です。
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2012年10月22日

回内回外編 近位橈尺関節の生理的解剖学

機能解剖学シリーズ 回内回外編
近位橈尺関節の生理的解剖学
(カパンジーの機能解剖学より)

「近位橈尺関節は滑車用の関節である。その表面は円柱状で、ただ1つの自由度しかもたない。嵌合した2つの円柱の長軸の周りの回旋である。」
橈骨頭の周囲+前内側面は広い軟骨に覆われています。
尺骨の橈骨切痕も軟骨で覆われていて、
その球面は前方から後方にかけて凹状になっています。
輪状靭帯も軟骨に覆われていますが近位橈尺を結合する機能を持っています。
同じように結合機能をもっているDenuceの方形靭帯、
この方形靭帯は関節包の遠位部分を補強しています。

近位橈尺関節は下記の写真で説明すると、
左の尺骨の輪状靭帯と橈骨切痕の間に右の橈骨頭が入り込んだ形になっています。

DSC07090.JPG

次回は遠位橈尺関節の生理的解剖学です。
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2012年10月17日

回内回外編 骨間膜2

機能解剖学シリーズ 回内回外編
骨間膜2
(カパンジーの機能解剖学より)

尺骨に対する橈骨の上下方向のズレを抑止するのは、
骨間膜だけではありません。
手や指の長軸方向の筋もこの上下のズレを抑止します。
上腕骨内側上顆に付着する屈筋群
上腕骨外側上顆に付着する伸筋群
回外筋、円回内筋、腕橈骨筋が上記の作用として働きます。
重いものを持ったり、ぶら下がったりした時に、
その作用が効果としてあらわれます。

復習になりますが、
骨間膜はただの横の線維で尺骨と橈骨を結びつけているのではなく、
斜めで交差している2層で尺骨と橈骨を結び付けています。
また橈骨と尺骨の上下のずれによって、
逆に(尺骨と橈骨間の)横の適合性が高まるという骨間膜の機能的役割があります。
更にまた屈筋群は骨間膜に付着していて、
屈筋群が収縮することで骨間膜も緊張し、
(尺骨と橈骨間の)横の適合性を高めてくれます。

次回は近位橈尺関節の生理的解剖学です。
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