2018年08月08日

“悪魔の医師”か“赤ひげ”か

番組の紹介。

77日放送。

ETV特集「“悪魔の医師”か“赤ひげ”か」


番組のホームページから下記引用。

【愛媛・宇和島で行われたある移植手術は、激しい批判と長年の論争を巻き起こした。週刊誌記者・学会・患者など多角的な証言から浮かび上がる、日本の医療と社会の姿とは。

2006年、宇和島市の万波誠医師が行った手術が大きな波紋を呼んだ。がんなど病気の腎臓の患部を切除して移植する「病気(修復)腎移植」。特殊な医療を独断で行ったと学会やマスコミから「人体実験だ」など猛烈な批判を受けた。一方、患者たちからは移植医療の選択肢として万波医師を支持する切実な声も広がった。“医療のあり方”をめぐり論争を呼んだ騒動のゆくえを、当事者たちの証言とアメリカでの移植の現状を交え描く。】


このブログでも病腎移植について特集をしたことがあります。

結論的には、

同意書などの文書の不備や倫理委員会を通していないなど、

様々な段取りが極めて不十分であったことは、批判しつつも、

現在の腎臓移植絶対数の少なさから考えれば、

病腎移植については、前向きに研究を進めるべきだという結論でした。


そもそもこの病腎移植をすすめた医師(万波医師)に対して、

週刊誌などで悪魔の医師というレッテル張りを含めた言い方で、

多くの批判が寄せられました。

確かに様々な手続きがぬけていたことには批判があっても仕方がないと思いますが、

その思いのところまでリサーチすることなく、

週刊誌が売れればいいという的な感覚で書いてしまうということも私たちはふまえなければいけないと思われます。


病腎移植批判側も言っていましたが、

本当に問題なのはいかに腎臓を提供できる数を確保していくか、ということです。

移植に関するデータで、

どの臓器が移植待ちが多いのかリサーチすると、圧倒的に腎臓です。

心臓や肺や膵臓・肝臓などは200~700人程度ですが、腎臓は12000人を超えています。

なんと2桁も違うのです。

それほど待機者がいる実態、

そして腎臓が提供できる人(死後の移植)は年間100(腎臓は2つあるので200)程度なのだそうです。

つまりその年で腎臓が1つでももらえる可能性は1%台なのです。

圧倒的に腎臓の数が少ないことは、このことであきらかでしょう。


厚労省は先月、この病腎移植を先進医療として認めました。

つまり一部保険適応が認められたのです。

今までの宇和島徳洲会で積み重ねた実績のたまものだったかと思います。


万波先生の臨床での淡々とした姿、私にはまぶしく見えました。

posted by リハ技士 at 18:57| 山形 ☁| Comment(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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