2017年09月01日

「秘密厳守」偽造薬流通招く

【高額のC型肝炎治療薬「ハーボニー」の偽造品問題で、厚生労働省の専門家検討会は、偽造品を流通させた「現金問屋」と呼ばれる卸売業者に対し、規制を強化することを盛り込んだ再発防止策をとりまとめた。取引相手の「秘密厳守」をうたった現金問屋の商慣行が問題の背景にあるとして、身元確認などを義務付けるのが柱だ。】

{読売新聞(東京)・朝刊 2017614日 記事引用}


まず2つ明確にしなければいけません。

1つ目は現金問屋とは何なのか?

それは、薬局や卸売り業者から余った医薬品を安く買い取って、

転売して利益を受け取っている業種です。

2つ目、

「ハーボニー」の偽造品問題とは何だったのか?

どのような事件だったかというと………。

きっかけは今年の1月、

奈良や東京の薬局・現金問屋に偽造品のハーボニーが発見、

うち1つはすでに患者さんに渡していました。

更に問題だったのは、この現金問屋が仕入れたのは無許可の個人からだったのです。

更に更に問題なのは、医薬品販売無許可の者から、

医薬品を買うことを禁じる規定がないのです。

うーん、えたいのしれないところから平然と買って、

患者さんの命に係わる薬を医療機関に売ってしまう…、

うーん、おそらく法の網の目をかいくぐって、

儲けようとするブラック企業は、そこに食いついたのです。


実はこのような事件は今回が初めてではありません。

1985年にもやはり偽造品が現金問屋に流入される事件が相次いだのです、

その当時の厚生省は、

現金問屋などに取引相手の販売許可の有無を確認させるように通知したのです、

しかし、それはただの通知による指導、

罰則も何もなかったので、変わることはなかったのです。


ゆえにもしかしたら、今回の事件が発覚しなかったら、

偽造品は今までも出回っていて、

患者さんは何の効果もない薬を飲んでいたかもしれないのです。

なぜもっと1985年の事件を契機に規制強化をしなかったのか、はなはだ疑問です。


しかし、今回はさすがに大きな事件に発展したために、

厚生労働省はやっと重い腰をあげて、規制強化に入りました。

取引相手の身元確認義務付け、そして当然しなかった場合罰則も…、

また卸売販売業の許可要件も厳格化されるとのことです。


それにしても、

そもそも余った薬などを簡単に転売する仕組みが果たしていいのかどうか、

患者さんの健康に関わる重大なことなので、

もっと専門部会で議論をして問題のないようにしてもらいたいものです。

posted by リハ技師 at 15:27| 山形 ☀| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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