もうニュースで何度も聞いているとは思いますが、
日野原重明先生がおとといの18日に呼吸不全で亡くなりました。
享年105歳。
ブログ管理者、実はまぢかに日野原先生を見たことがあります。
日野原先生が90歳代後半の時に、
法人の何かの記念式典で特別講演を日野原先生にお願いをし、来てもらったのです。
ブログ管理者はそのプロジェクトの実行委員をやっていたので、
舞台裏での日野原先生、そして舞台袖からみる講演の時の日野原先生を
ずっと見続けていました。
なぜかというと…。
日野原先生と言えば、
地下鉄サリン事件で次々と運び込まれ、
他の病院も体制が厳しく、受け入れ人数をかなり制限していくところが多い中、
当時院長だった日野原先生の英断で、
今日の外来は全て中止、そして地下鉄で倒れた人たちは全て受け入れる、としたのです。
この受け入れが他と同様、大きく制限をしていたら、
もっと被害の数は広く、更に深刻なものとなっていたでしょう。
そのエピソードを聞き、医療人として、大いに尊敬してしまったのです。
さて再び講演の時に驚いたことが…。
それは1時間以上あった講演、その間なんと立ちっぱなしだったのです。
話す内容も上手で、時折笑いも入れていて、
皆さん、おそらく満足して帰っただろうなと思わせるものだったのです。
ちなみに日野原先生は、国内で一番早く「人間ドッグ」を取り入れたことでも有名です。
日野原先生のご冥福をお祈りいたします。