2016年11月16日

原発に一番近い病院 ある老医師の2000日

昨日に引き続いて番組の紹介。

108日放送 ETV特集「原発に一番近い病院 ある老医師の2000日」


またいつものように番組のホームページから、この番組の概要を引用します。

原発に最も近い高野病院。復興作業に携わる新たな住民や居場所を失ったお年寄りの最後のとりでです。奮闘する院長の高野英男さん(81)の2000日を見つめます。

福島第一原発から22キロ離れた双葉郡広野町の高野病院。院長の高野英男さん(81)は現役の医師として診療を続けている。5年前の原発事故で、病院を取り巻く環境は大きく変化した。原発周辺の病院が休止しているため、救急車が殺到。地域医療が崩壊する中、除染など復興作業に携わる新たな住民や、原発事故によって居場所を失ったお年寄りたちの最後のとりでとなっている。孤軍奮闘する老医師、その2000日を見つめる。

この番組に出ていた高野医師、当たり前と言えば当たり前なのですが、

もう見た目は完全におじいさんなのです。

歩き方も風が少しでも吹けば、よろけてしまうのではないかと思うぐらい頼りない歩き方をしています。

それでも高野医師は、

適切に診断を下すこともできますし、注射などの対応もできています。

ただし常勤は院長1人のみ、

非常勤の医師が、院長をぎりぎりで支えています。

原発事故以降、多くの医療スタッフが辞めていく中、

この地域の人たちをできる限り最後の最後まで支えたい、

そんな熱い思いが通じたのか、

看護師や介護職のスタッフが就職する人もでてきます。

しかしやはり医師の常勤は1人、

番組にはいつもの患者の申し送りに疲れて出れなかったり、なにかのひょうしに転倒したりして、

もうおそらく体はぼろぼろ状態なのです。

101歳にもなろうとしている入院患者からは、「大丈夫?」とも聞かれていました。

娘が事務長をやっていて、

いろいろの配慮は行っているようでしたが、うーん現実はなかなか厳しい…。


そのような身体状況になってもなぜ高野医師は頑張り続けるのでしょうか。

それは地域の現実を知っているからです。

実際にこの地域では、

自宅で亡くなる方もいて、その死因で自殺がかなりの割合になるのだそうです。

そしてその死亡診断書の作成に高野医師がすべて関わってきました。

このような状況の中で、この地域に医療が受けられなくなるという、

更に暗いニュースを地域に知らせるわけにはいけない、

おそらくそのような思いが高野医師にはあるのだと思います。


しかし、高野医師も81歳、もうタイムリミットはそう長くはありません。

高野医師の思いと現実とのギャップに、

何もできないブログ管理者は、ただただため息をついていました。

posted by リハ技師 at 20:00| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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