2016年09月27日

介護ビジネスの罠

新書の紹介。

介護ビジネスの罠

長岡美代

講談社現代新書


10兆円の巨大市場に巣くう悪徳業者たち。入居者の「囲い込み」は当たり前、増加する「老人ホームもどき」、「看取り」サービスの裏側、「胃ろう」の功罪、高齢者を儲けの道具と考える不届きな事業者が跋扈。家族の弱みにつけ込む悪質な手口を徹底解剖。】

(「BOOK」データベースより)


今までの自治体の措置制度で行われていた介護サービス、

20004月より介護保険制度で大きくその仕組みは大きく模様変わりしました。

この時に介護サービスを民間に開放することで、

市場原理によって悪質な事業者を排除できる、ということでした。

しかし、指定取り消しや効力停止処分になる業者は後を絶ちません。


これはブログ管理者のあくまでも推測ですが、

単に介護事業を金儲けのビジネスとしてだけ考え、

何の理念も抱いていない企業が参入してきているからだと考えています。

今はなにごとにおいても規制緩和・規制緩和という連呼が聞こえてくるほど、

規制はない方がいいというふうに感じてしまっている人たちも多いのではないでしょうか。

しかし、この本を読み進めると、

少なくともこの場合に関しては規制を強化すべきなのです。

そうしなければ、悪徳業者の罠に高齢者ははまってしまい、

介護とは言えない介護を受け続けてしまうのです。


1章はサービス付き高齢者向け住宅の実態について、

2章は患者紹介ビジネスの実態について、

3章は老人ホームもどきの実態について、

4章は看取りビジネスについて

5章は胃ろうについてのメリット・デメリットについて、が語られていきます。


介護ビジネスの対象者は立場の弱い人がほとんどです、

それだけに介護ビジネスの罠にひっかかりやすい対象ともいえます。

そうならないためにも厚生労働省も一定程度規制を強化はしていますが、

この本を読み進めていくとまだまだ不十分であることは否めません。

少なくとも介護の本質を理解しているビジネスをしているところが評価され、

そうではないところを評価しない、という方向に、

もっと厚生労働省はかじを取ってもらいたい、そう強く感じます。

posted by リハ技士 at 16:34| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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