2014年04月16日

3.11 教訓 特養ホームうなばら荘

【東日本大震災で洋野町には高さ10メートル前後の津波が襲った。同町種市の町立特別養護老人ホームうなばら荘(佐々木安武所長)は海岸付近の海抜約15メートルの高台に建つ。被害は免れたが、今回の震災で津波のリスクがあらためて浮き彫りになった。足の不自由な高齢入所者が多いうなばら荘は、地域の協力など新たな避難対応策を模索している。
 2011年3月11日。通常の入所者74人に加え、短期入所6人のお年寄りたちが昼過ぎの穏やかな時間を過ごしていた。
 沢里勝美所長補佐は緊急地震速報を聞き、すぐに館内放送で「間もなく強い地震が来ます」と注意を促した。直後に大きな揺れが襲い、職員たちは利用者に寄り添った。施設は停電となり、暖房や給湯設備も停止した。
 大きな揺れだった。「余震で建物が倒壊したら大変」と、利用者をひとまず外へ避難させることに。職員は駆け付けた消防団員らと、2階にいた16人を車椅子に乗せ、施設外部に通じるスロープから1階へ運び出した。
 利用者を毛布でくるんで外でいったん待機させたが、寒さのため「このままでは凍えてしまう」と、再度施設内へ連れ戻した。1階の廊下に布団を敷き、持ち寄った反射式石油ストーブなどで暖を取ってしのいだ。
 幸い津波の被害はなかった。沢里所長補佐は「施設が高い場所にある安心感から、津波という考えはなかった」と振り返る。しかし、震災を経て「どんな規模の災害が起きるか分からない。あらゆる可能性を考え、利用者や職員を守るための対策を考えなければ」との思いに変わった。】
(岩手日報・朝刊 2014年1月31日 記事引用)

どの程度の津波を想定するのか、
これによって避難のありかたは変化していくでしょう。
いくつかの沿岸部の津波避難計画をホームページ上でみましたが、
最大の津波の高さを以前予測していた数値より2倍にしているところを多く見かけました。
記事のこの地区では、東日本大震災の記憶が強く残っているので、
震災前の予想より2倍どころではなく、もっと高い津波を想定せざるを得ないでしょう。
記事を見ると、町では津波が来た場合は、海抜約30メートルの町民文化会館に避難するように指導しています。
つまり20数メートルの津波を来るかもしれないと考えているようです。
そうであれば、海抜15メートルのうなばら荘では、無理があります。
うなばら荘は車椅子使用の人や寝たきりの人が多く、移動に介助を要する人たちが多いですし、
町民文化会館までには1キロ以上離れています。
しかし完璧な対応は困難ではありますが、
最小限の被害になるように、
実践的な訓練を行って、万全の態勢を整えていかなければいけません。
これはうなばら荘だけでなく、
海岸近くにある福祉施設・病院に関しても言えることです。

いや、海岸近くだけでなく、全ての病院・福祉施設がきちんと震災に備えなければいけません。
以前紹介した宮城県の長町病院は震災を想定して、3.11前に震災での避難訓練を行っていました。
当然マニュアルも作成していたのです。

もう過ぎてしまいましたが、
3.11が近くなったら、
病院・福祉施設の震災行動マニュアルがどのようなものになっているか確認してみたらどうでしょうか。
そしてもしできるのであるなら、震災避難訓練を3.11に行ってもいいと思います。
私たちはこの震災を必ず未来の糧にしていかなければいけません。
posted by リハ技士 at 19:28| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 震災・原発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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