2014年04月03日

診療ガイドライン 益と害を知り治療法選ぶ

日本経済新聞の知っ得ワードから。
診療ガイドライン4

【診療報酬ガイドラインは進化し続けています。これまでに作られたガイドラインの多くは、治療や投薬などの実施を前提とした内容になっています。また、効果が高いという治療上の利益だけを明記する傾向がありました。
 しかし、現在は患者の価値観やニーズが多様化しています。高齢化も進んでいます。医療現場では治療によって現れる副作用を以前より重視するようになっており、あえて治療をしない選択肢も提案する必要が出てきました。
 実際、米国医学研究所が11年にまとめた診療ガイドラインに関する報告書でも、治療による益と害を示す論文や研究成果などをきちんと評価したうえで、推奨する治療法などを示すことを強調しています。益と害の情報を差を付けずに盛り込むことや、患者が主体的に意思を決定する際の手助けとなる情報を明記するよう提言しています。
 ガイドラインの評価など担う日本医療評価機構のMinds(マインズ)事業では、ガイドライン作成のための新たな手引書を14年に公開する準備を進めています。この中には、上記の報告書に沿った提案を盛り込む予定です。】
(日本経済新聞・朝刊 2013年12月22日 記事引用)

早速Mindsのホームページを確認しました。
2014年・暫定版も出されていたので、早速チェック。
そこで診療ガイドラインの定義が書かれています。
【患者と医療者による意思決定の重要ポイントに対して,エビデンス総体のシステマティックレビューによって医療行為がもたらす益と害のバランスを評価し,患者アウトカムの最適化を目指した推奨を提示することで,診療上の意思決定を支援する文書。】

ちなみに2007年のMinds 診療ガイドラインの手引きでは、
診療ガイドラインの定義はこうなっていました。
【医療者と患者が特定の臨床状況で適切な決断を下せるよう支援する目的で、体系的な方法に則って作成された文書】となっています。
2014年のガイドラインに対する定義が複雑になっていますね。
体系的な方法に則って………が、
かなり具体的になりました。
まずシステマティックレビューというのがよくわかりませんよね。
まぁ、簡単に言うとあるテーマに対してある一定程度に達した良質な文献をくまなく探し、
それをまとめて、大きな結論を出したものとなっています。
まぁ、このシステマティックレビューを読めば、
数多くの文献を読まないので、ありがたい話です。
また、ここでは益と害、というワードが入っています。
確かに治療にはその疾患に対しての益が出来たとしても、
例えば副作用としての害がでてくることもあります。
その益と害をきちんと書かれていなければ、
その治療が人体に影響する全体的な症状を理解することは出来ません。
当然ながら、納得です。

そしてこのMindsの改訂によって、
診療ガイドラインの形式の骨格が変わり、
医師が患者さんに対して、
更に説明しやすいバージョンアップした診療ガイドラインができます。
今年にこのMindsの改訂版が今年完成されるので、
来年に様々なテーマの診療報酬ガイドラインが作成されていくでしょう。
リハ技師も絶対必見です。
posted by リハ技士 at 19:00| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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