2014年04月02日

診療ガイドライン 研究手法が信頼度を左右

日本経済新聞の知っ得ワードから。
診療ガイドライン3

【診療ガイドラインはどう読めばいいのでしょうか。掲載されている手術や投薬などの手法は、国内外で実施された臨床試験や研究などの結果をもとにしています。各手法の推奨度は、科学的な根拠の強さ、益と害のバランス、患者の価値観や好みの多様性などから決めます。「実施することを(強く)推奨する」「実施することを(弱く)提案する」「実施しないことを(弱く)提案する」「実施しないことを(強く)推奨する」などと記しています。
 臨床試験は研究方法などによっても信頼度が異なってきます。例えば、薬を飲んだ人と飲まなかった人を無作為(ランダム)に振り分けて効果を比べる「ランダム化比較試験」の結果は、信頼性が高いと評価されます。複数のランダム化比較試験をまとめて分析する「メタ解析」という方法を用いて得た結果は、信頼性がさらに高まります。
 「名医が進める治療法」も信頼できそうですが、いくら著名でもその人の経験や意見に基づいている場合、上記の比較試験より信頼度は劣ると判断されます。これらはエビデンス(根拠)レベルによる分類と読んでいます。
 ガイドラインは、作成した時点での効果が高い標準的な手法を記しています。すべての患者に同じような診療を強制するものではないという点にも注意してください。】
(日本経済新聞・朝刊 2013年12月15日 記事引用)

ここでも脳卒中治療ガイドラインを例に挙げましょう。
リハビリの歩行障害
1. 起立─着席訓練や歩行訓練などの下肢訓練の量を多くすることは、歩行能力の改善のために強く勧められる(グレードA)。
2. 脳卒中片麻痺で内反尖足がある患者に、歩行の改善のために短下肢装具を用いることが勧められる(グレードB)。
3. 痙縮による内反尖足が歩行や日常生活の妨げとなっている時に、脛骨神経または下腿底屈筋運動点のフェノールブロックを行うことが勧められる(グレードB)。
4. 痙縮により尖足があり、異常歩行を呈しているときに腱移行術を考慮しても良い(グレードC1)。
5. 筋電や関節角度を用いたバイオフィードバックは、歩行の改善のために勧められる(グレードB)。
6. 慢性期の脳卒中で下垂足がある患者には機能的電気刺激(FES)が勧められるが、治療効果の持続は短い(グレードB)。
7. トレッドミル訓練、免荷式動力型歩行補助装置は脳卒中患者の歩行を改善するので勧められる。(グレードB)。
(脳卒中治療ガイドライン2009 リハビリ 歩行障害 から引用)

推奨される治療法がまず書かれています、
そしてその推奨度合いはA・B・C-1・C-2・Dとなります。
このA・B・C・Dの意味は記事にもあるように
ごく簡単に言うと、
Aは強く推奨レベル
Bは弱く提案レベル
Cはあまり進められないレベル
Dは行わないように進めるレベル、
となります。
この知識を前提に上記の引用された文章を読んでください。

診療ガイドラインは、その推奨の下にエビデンスというものが書かれています。
これは科学的根拠の質の高さがどの程度のレベルなのかがわかる指標になります。
T〜Yまであります。
どのような形で研究を行ったかによって、その信頼性がわかります。
数が少ないほど信頼性が高くなります。
上記引用の歩行障害に対しての1番目は推奨度がグレードA、
エビデンスレベルも1レベルの報告が複数あります。
他は実際のガイドラインで確認してください。
posted by リハ技士 at 15:02| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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