2013年10月07日

医療アクセスの格差

健康の社会格差シリーズ。

『非正規雇用の者では社会保障制度に加入していない場合が多く、医療アクセスに支障が生じる可能性があると指摘されている。』
(戸田典子、「非正規雇用の増加と社会保障」、レファンス No.673:21-44)

医療アクセスは世界的には見れば恵まれている方でしょう。
しかしこの非正規雇用の増加で少しずつ悪化しているようです。
日本女子大学の岩田論文によると、
『医療保険や年金保険にあっては、労働者として適用されるには、雇用保険より厳しく「常用的」であることが求められるため、多くの非正規労働者はここから排除される。しかし、国民皆年金・皆保険体制の下では、これらの非正規労働者は、保険料を労働者のみが負担して、国民年金・国民健康保険へ加入することが想定されている。』
と報告されています。
あるメディアでは、
アベノミクスは、失業率は減らすだろう、
しかしそれは非正規雇用を増やすだけであり、
賃金はあまり上昇しないのではないかと、でていました。
もし仮に今回のアベノミクスが非正規をただ増やすだけの結果になるならば、
景気は良くならないですし、
医療アクセス格差は広がっていくでしょう。
アベノミクスがどうなっていくかは全くブログ管理者には予想が付きませんが、
上記のようにならないことを祈るしかありません。
posted by リハ技士 at 19:29| 山形 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 健康の社会格差 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
考えられるのは医療の自由化でしょうね。
一部先進医療で認められている混合診療解禁の幅の拡大、言い換えれば自由診療の範囲拡大の可能性が考えられます。
また、病院や施設において営利を第一目的に考える株式会社の参入も考えられます。
医療ツーリズムの加速も考えられます。
保険の領域についても、民間、特に外資系の参入拡大が考えられます。
マイケル・ムーア監督の「シッコ」みたいな事が日本でも起こり得るかもしれません。

「企業は人」の考え方を、大企業こそ持ってもらいたいものですね。
Posted by 理学療法魔術師 at 2013年10月07日 20:49
理学療法魔術師、
コメントありがとうございます、また返答が遅れたこと、失礼いたしました。
さて理学療法魔術師さんの意見は、一番ブログ管理者が心配する事態です。
ただ最後に指摘した「シッコ」までの状態までには日本はならないとふんでいます。
それはアメリカのような医療の自由化は、
不思議なことに国の医療費を高くしているという実態があり、
日本の財務省は反対している、という発言があったとされているからです。
(二木氏の論文から)

現実味があるのはTPPでアメリカが強く要求している、
薬の特許の期限を長くする事、でしょう。

最後の大企業こそ、「企業は人」という考えを持ってもらいたい、という意見には全く同意です。
それにもう一つ付け加えるなら、
大企業こそ「人を育てる」という考え方を持ってほしいと思います。
現在の大企業は人を道具のようにして、
使い捨ててるかのように見えてしまいます。
Posted by ブログ管理者 at 2013年10月10日 19:37
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