2013年10月01日

労働者における社会格差と健康

健康の社会格差シリーズ、

労働者における社会格差と健康
『1980年代前半には非正規雇用(パートタイム、有期雇用、労働者派遣、アルバイト等)の全労働者中に占める割合は15%前後であったが、現在では35%強まで増加している。2009年の調査では、男性正規職員の平均収入を100とした時、女性正規職員のそれは約70であるのに対し、非正規雇用の男性では57、女性では42と極端に低く、この差はOECD諸国の中でも極めて大きい。海外の調査では、非正規労働者は正規労働者と比べて死亡率や労働災害による疾病率が高いとされている。』
(提言 わが国の健康格差の現状理解とその改善に向けて から引用)

この本文の後に日本での正規雇用、非正規雇用での違いが健康に与える影響も書かれています。

ここまできて貧困になってしまうのは「自己責任」ではないかという批判も出てくるかもしれません。
私はごく簡単にではありますが、この自己責任には次のように考えます。
自分の行ったことには多かれ少なかれ責任が伴います。
それを全否定する人は自己責任論批判派でもいないとブログ管理者は考えています。
これは至極当然の考え方です、
それが否定されれば。
何事も行ったことに対しての反省がなくなり、
それに伴って行動に対して改善して動くということは、なくなるからです。
しかしこの自己は全く社会から切り離された「自己」ではありません、
多かれ少なかれ、社会から大きな影響を受けます。
リハの世界でも患者さんの機能面や能力面の評価だけでは、
帰ってからの生活を見通した評価になっていないことを新人指導などで伝えることがあります。
抜けている情報が患者さんの背景、
例えば家族関係、家屋状況、経済状態だったりします。
このような背景をふまえないと、
患者さんの全体像を理解するということは出来ないでしょう。
その意味では、
リハの世界において、
患者さんを理解する時にその本人そのものだけを分析することがない事と同様に、
自己責任論においても
自分の行ってきた事は、その自分だけの責任にするということも当然ないと言えます。
多くは、
この結果は自己責任だ、いや全く自己責任ではない、という両極端な事ではなく、
その間にあると思うのです、
自己責任もあり、社会の問題もあるのです。

しかしその社会が二極化しています。
勝ち組、負け組という言葉もおなじみの言葉になってしまいました。
非正規雇用が現在日本では1/3強もいるという実態は、高度成長時代には考えられなかったことです。
総中流と言われていた「日本」は、別な「ニホン」に大きく変化していったのです。
その大きな変化をふまえた上で、人を評価していくことが重要なのではないでしょうか。
posted by リハ技士 at 19:03| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康の社会格差 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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