2013年09月26日

子どもにおける社会格差と健康

健康の社会格差シリーズ、

健康の社会格差の論点は3つ挙げられていて、
2つ今まで述べてきました。
3つ目の論点はかなり2つの論点と重複する点もあったので割愛します。

今回は健康の社会格差の現状 子どもにおける社会格差と健康についてです。
『家族・家庭や社会の環境は、子どもに様々に影響すると考えられる。海外では、家庭の貧困、低い社会経済状態の地域に居むことが子どもの健康に影響すること、社会経済状態が低出生体重や子どもの幼少期の栄養状態に影響し、その後の健康に関連することが報告されている。』
上記の論文のあとに日本のこの手の論文が少ないこと、
しかし少ない中にも格差がある報告があること、
そして2010年7月に出された「日本の子どものヘルスプロモーション」という報告を紹介しています。

先月の読売新聞の記事でも、上記のような内容を読みました。
内容は国立社会保障・人口問題研究所の検査において、
2001年に生まれた子ども約5万人を対象に、7年間のデータを分析し、
子どもがいる家庭を貧困層と非貧困層に分け、
毎年の入院の有無、ぜんそくやアトピー性皮膚炎など
六つの慢性疾患の通院の有無を比較したものです。
その結果、2歳時点で貧困層は非貧困層より1.3倍も入院する危険性が高かく、
ぜんそくによる通院割合は1歳時点で貧困層が非貧困層より1.35倍高いという結果になりました。
また、3歳時に入院経験のある子どもが6歳時に入院する確率は、
所得が低いほど高く、
過去の病気の影響をその後も引きずっていることも示唆されたのです。

子どもたちは生まれて数年で、
環境要因によって健康を害する人たちが多いというこの結果、
深刻に受け止めなければいけません。
格差論でよくでてくる自己責任論、
しかし、これは自己責任論を強調して述べる人でも、
この子どもの健康格差は非常に問題があることは認識せざるをえないでしょう。
無垢で社会的な対応力のない子どもには自己責任を問う事は当然できないからです。

次回は、労働者における社会格差と健康について、です。
posted by リハ技士 at 21:54| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康の社会格差 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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