2013年07月05日

虐待の6割 孤立介護

『家庭で高齢者を日常的に介護する中で虐待に至った人のうち、6割を超える人は協力者のないままひとりで介護にあたっていたことが、朝日新聞社と日本高齢者虐待防止学会による自治体調査でわかった。4人に3人は介護の疲れや悩みを抱えていた。高齢者を虐待した人の全体でみると、半数に経済的な困窮がみられた。』
{朝日新聞(東京)・朝刊 2013年4月7日 記事引用}

虐待でも様々な虐待があります。
身体的虐待
心理的虐待
経済的虐待
介護・世話の放棄・放任
身体的虐待は皆さんがイメージしやすい虐待だと思います。
いわゆる暴力です。
心理的虐待は、言葉の暴力です
経済的虐待は経済的な面で人に苦痛を与える虐待です、
勝手に人の財産を処分したりする事などです。
介護の世話の放棄・放任は、その言葉の通りです。

別の調査では身体的虐待をする背景要因の第1位に、
虐待者の介護疲れが挙がっていました。
同じ調査で心理的虐待も虐待者の介護疲れが第3位になっています。

介護保険成立前、
介護保険の趣旨である「介助が必要になった人を地域でみていく」思想に異を唱えた人がいました。
ここでは具体名は挙げませんが有力な与党の国会議員でした。
その国会議員の主張は
「子どもが親の面倒をみる美風を損なわないよう、介護している家族に現金給付を」というものでした。
家族が介護するのは当たり前、という発想は現実の状況を全く無視した意見でした。
これだけ少子化が進み、家族の形態も大きく変化しています(核家族化)、
また超高齢社会になり介護する期間も長くなる現状の中で、
家族が介護することに限界があることは誰がみても明らかでした。
そこに家族が見る人の美談を押しつけることは、
逆に家族崩壊させてしまうことにつながりかねませんでした。

地域全体で介助を必要とする人・家族を支える、その介護保険の理念は変化していません。
介護保険によって家族による介護者身体的・精神的負担は減少するはずでした、
しかしいまだに介護疲れがあり、そして孤立していると虐待を産むという傾向があるようです。

そのことの反省からか、
高齢者虐待防止法という法律は7年前からあり、
虐待防止だけでなく、養護者支援も役割になっています。
しかし、記事の別のところではこの法律での養護者支援は後回しになっているとのことです。
付け加えて経済的な困窮…、
もうブログ管理者には、この状況が待ったなしに感じます。
posted by リハ技士 at 14:32| 山形 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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