認知症と生きる 熊本の現場から
アルツハイマー病U.
また記事から引用します(熊本日日新聞)
『・病気になる確率を高める危険因子は▽加齢(高年齢になるほど危険率は高まる)▽女性▽遺伝(ごく一部のアルツハイマー病にかぎる)▽糖尿病(発症リスクが2〜数倍)―など。
・日時や場所、人物などを認識する「見当識(けんとうしき)」に影響が出る。進行に従って@季節や時間A自分がいる場所B人物(夫を自分の父親と間違えるなど)―が認識できなくなる。
・妄想
・進行とともに徘徊(はいかい)は増えるが、意欲の低下が目立ち始めると自然に減る。』
この見当識の季節や時間に影響が出始めるために、
季節や時間のヒントを与えるような声かけや課題設定等を行って、
そのような能力が落ちない仕組みを作ることが
リハを行う上でのポイントになることがわかります。
妄想や徘徊も記事で警告しているように何かしらの本人の致しかたがない理由があるはずです。
記憶力の低下が中心にあって、
その後の関わり方や環境(場合によって本人の健康状態)が問題行動を起こしてしまうのだと思われます。
そのような原因追求は困難ではありますが、
それを解きほぐすことによって問題行動の本質が分かり、
適切なケアやリハが出来、
最終的には問題行動をなくすことにつながるのだと思われます。
熊本の事例では、徘徊がありました。
その人が背広やネクタイを持つことから、
仕事へ行こうとしていることがわかります。
そのような情報は関わりとしてヒントになります。
もちろん一つだけの情報ではなく、
様々な情報から総合的に判断していく必要があります。
2012年08月01日
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