2011年12月04日

家族支援と作業療法

ためってしまった抄読会の報告.
11月8日,OTの報告.
家族支援と作業療法
作業療法ジャーナル Vol45.No11 2011年10月

患者さんの身体機能面・能力面の向上は,
リハビリテーションにとっては本丸であるものの,
在宅先が家庭復帰で家族がいる場合,家族指導は必須と言えるでしょう.
家にいればたえず患者は家族と何かしら交流があります,
患者はそれによって大きく影響を受けます.
身体機能面・能力面が改善して日常生活動作が自立にいたったとしても,
家族の支援が悪ければせっかく自立になった日常生活動作も困難になる可能性は高いと言えるでしょう.
逆に家族の支援が良ければ,
更に自立し,QOLの高い生活も可能です.
この文献では家族支援の留意点を6つ挙げていきます.

1家族の立場に立って,自分だったらOTに何をしてほしいか想像してみる事,
2家族が直面している問題や関心事を理解する事,
3専門用語を使わずわかりやすい日常語を使う事,正直であること,
4家族がもっている利点に目を向け,それを表現し,頻繁に称賛する事,
5OTが家族の考え方や問題解決方法に合わせていくように心がける事,
6家族と情報を共有する事,

私は医療者と患者さんの関係もそうですが,
家族も患者さんの自立とQOLを高めるパートナー(医療者より上・下ではなく対等)だと捉えています.
パターナリズムのような本人の意思を無視しての対応はもちろん論外ではありますが,
逆に患者を上においての対応では,
医療的に言わなければいけないのに当人・家族がが反対だからということで,
その意見を引っ込めてしまうということにつながりかねません.
これはプロとしては問題があると思います.
そうならないためには対等な立場として医療者は率直に様々な意見を交わし合う,
そして最終的には患者さんや家族が決める事です.
そのような過程ならばその意思決定は尊重すべきです.
しかしそのパートナーも精神的に参っている事は多々あります.
医療者は率直さも持ち合わせながらも,
その表現の仕方や話すタイミングは十分注意を要します.
ゆえに正確に言えば医療者は患者・家族との関係は,
患者・家族が弱い立場であることをふまえたうえでのパートナーなのです.
posted by リハ技士 at 17:01| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 抄読会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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