2011年08月22日

慢性疼痛へのアプローチ

総合リハビリテーション Vol39 No38 8月 2011
特集 慢性疼痛へのアプローチ
5つの論文が報告されていましたが,
冒頭の論文を簡単に紹介しましょう.

病態と治療
宮崎東洋
最初疼痛の定義から説明されていますが,これは省きましょう.
次に筆者が考える慢性疼痛の定義が出されます.
「生理的役割を果たす意義をなくしてしまった痛み」.
本来痛みは何か問題があり,それに基づいて危険信号を出すためにでるものです,
人はそれに基づいて疾病を知り,その疾病の対応を図ります.
慢性疼痛は,その疾病が治癒されても危険信号をだし続けるものと,
治療が長期間続くため,危険信号を出し続けるものがあります.

また慢性疼痛は命にはかかわらなくても,
その患者さんのQOLには悪影響を与えます.
(昼休みが多忙で忙しく休憩がほとんど取れなかったので,
15時15分から休憩室で休憩をとりました.
15時30分から会議だったので15分間テレビでも見ていようかとテレビをつけた所,
NHKで線維筋痛症の患者の番組が放送されていました.
たった15分間だったのですが,線維筋痛症の疼痛のすさまじさと,
それでも明るく生きようと努力する姿に感動してしまいました.
全身に十数カ所以上もうつ注射も3時間しか効かないのですが,
その3時間が貴重な時間のようです.
逆に言えば3時間以外は痛みにずっと支配されるわけで,
当然QOLには大きく影響を与えます)

この慢性疼痛は,
侵害受容性慢性疼痛 神経障害性慢性疼痛 心因性慢性疼痛に分類できます.
治療の所はかなりざっくりとした文章で書かれていますが,
「訴えられる痛みは疾病に認められる症状の一つではなく,慢性疼痛そのものが疾患であるという考え方で対応する事が重要である」
「慢性疼痛の治療目標は,痛みの完全な消失ではなく,痛くてどうにもならない→痛いけど何とかしている→痛いけど普通の人と同じという過程を勝ち取らせることである」
という指摘は是非とも皆さんの頭の中に刻み込む必要があります.
posted by リハ技士 at 19:01| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 ジャーナル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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