2011年08月19日

腰痛予防とリハビリテーション

メディカルリハビリテーション 2011年7月
特集 腰痛予防とリハビリテーション

10の論文が報告されていましたが,
その中から7の論文をごく簡単に報告しましょう.

満月腰痛予防に必要なバイオメカニクスの基礎知識
川村顕治
腰痛予防の2つの戦略,
それは,
@腰椎に加わる力を小さくする
A脊椎の分節的安定性をえるためにローカルシステムが働くようにする
特にAのローカルシステム腹横筋と腰部多裂筋の同時収縮が注目されているとのこと.

満月腰痛の診断
石田健司
問診・視診・触診・身体所見・画像診断・などを行って診断しますが,
特に問診が重要とのこと.
具体的な問診例が出されていました.

満月腰痛をきたす疾患
佐藤公昭 永田見生 志波直人
代表的な疾患として,
非特異的腰痛・変形性腰椎症・腰椎分離症・腰椎すべり症・腰椎椎間板ヘルニア
腰部脊柱管狭窄症・骨粗鬆症性椎体骨折・感染性脊椎炎・脊髄腫瘍・馬尾腫瘍
などがあります

満月腰痛予防と理学療法
高野吉郎 羽田圭宏 荒木秀明
具体的に理学療法評価が書かれていました.
能力レベル・参加レベルまでの評価が踏み込んで書かれています.
腰痛予防に対する運動療法はエビデンスが高いのですが,
物理療法や装具療法はエビデンスが低く推奨されていません.
疼痛緩和や身体機能改善以外にも,
心理社会学面まで含めた包括的な集学的リハビリテーションや教育的アプローチが必要とされています.

満月腰痛予防と作業療法
岩佐親宏 重村梓
腰椎の負担を減らす生活指導の重要性が書かれています.
具体的な腰椎に負担をかけない動作が書かれていて参考になるでしょう.

満月腰椎予防と腰椎体操
中島義博 原瑞枝
腰椎体操というとWillims体操,もしくはややマイナーですがMcKenzie伸展体操が有名です.
ただ急性期では上記の体操が適応できない事も多く,
脊柱安定化運動が紹介されています.
その他具体的な体操が紹介されていて参考になります.

満月脳卒中片麻痺と腰痛予防
佐伯覚 伊藤英明 吉川公正 蜂須賀研二
脳卒中片麻痺患者では,
廃用や誤用で腰痛を持つことが少なありません.
まず腰痛にさせない予防的なアプローチは重要で,
例えば下肢装具装着による立位・歩行姿勢の改善させる取り組みも有効です.
予防においても治療においても生活指導は必須で,
全身の効率的な動作を指導することで,
腰背部の過剰な筋緊張を軽減できます.

リハ技師の方,
リハ(訓練)をして腰痛を悪化もしくは発生させたことはありませんか.
この特集をよく読みましょう.
posted by リハ技士 at 19:13| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 ジャーナル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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