2011年07月21日

脊髄損傷 社会生活上の課題

総合リハビリテーション Vol39 No.7 JULY 2011
特集「脊髄損傷 社会生活上の課題」

6つの文献が出ていました.
ごく簡単に紹介してみましょう.

現状と課題
中村恵一 田中宏太佳 後藤純子
pp627〜pp633
「社会生活講座」
退院後の生活についての情報提供を様々な工夫をこらして説明されていました.
講師も医療関係者だけでなく,
同じ障害をもって頑張っている人を講師にするなど,
ピアサポートの視点も考慮されています.
内容的には大きく分かれて,
在宅生活・住宅改修・復職や復学・屋外での移動・体力維持とスポーツレクレーション
です.
年6回行っており,今まで通算22回行っています.
今後の課題としてはただ情報を与えるだけでなく,
患者さんが参加しやすい環境を構築することが重要だと述べられていました.

合併症管理
横山修
Pp635〜pp638
3つの合併症(褥瘡・泌尿器科的合併症・メタボリックシンドローム)が説明されていました.
私の受け持っている患者の中でもこれらの合併症をもっている,
もしくは持つ可能性が高い人がいます.
参考になりました.

女性脊髄障害者の妊娠・出産・育児
道木恭子
pp639〜pp642
脊髄損傷患者の妊娠・出産・育児に関する厳しい状況がまず理解できました.
しかし環境を整える事や適切な連携で
大きなトラブルもなく妊娠・育児が可能であることも知りました.
著者は医療福祉関係者だけでなく,
地域の人々のつながりをうまく使う事が重要だとも述べています.

住宅改造
松尾清美
pp643〜pp650
自立と自律の言葉の違いが説明されていますが,
その説明が納得でした.
自律生活とは何か,→文献で確認してください.
またタイトル通り様々なポイントにおける住宅改造が書かれていました.

職業生活
池田篤志 古澤一成
Pp651〜pp655
復職した脊髄損傷者は褥瘡や尿路感染などの合併症の発生率が高いという結果が示されていました,
この合併症により中断もしくは退職になっているケースも多いのです.
合併症の他にも高齢化の問題,メンタルヘルスの問題などを抱えています.
著者は脊髄損傷者自らが自分の障害や合併症の事を話し,
職場に理解するように努めることが大切だと述べています.
著者の言う事は当然ではあるが,
しかし社会復帰する際に医師・リハ技師は患者さんがどのような状況か,
どのような条件であれば勤務できるのかを伝える必要があるでしょう.
しかしこの不況の中,障害を持つ人の就労はかなり困難な事が多いと思われます.

余暇活動
坂野元彦 尾川貴洋 三井利仁 中村健 田島文博
pp657〜pp660
スポーツ・運動・旅行が説明されています.
スポーツは競技で楽しむというだけでなく体力作りにもなる事,
運動も健康面への様々ないい意味での影響がある事,
旅行も車いすでも行けるツアーがインターネットで簡単に探せるなどことなど,
を知ることが出来ました.
posted by リハ技士 at 16:32| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 ジャーナル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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