2010年04月24日

潜水服は蝶の夢を見る

潜水服は蝶の夢を見る
フランス映画
2007年上映(カンヌ映画祭監督賞)

あらすじ
ELLEの編集者ジャン=ドーが起きると、
そこは病室。
そして何日間も昏睡状態で、
右目以外は全く動かないことを知ります。
診断名は重度の脳梗塞、そして閉じ込め症候群。

映画では理学療法士と言語聴覚士がでてきます。
両方とも美人すぎるところが解せないのですが、
まぁ映画なので致しかたないでしょう。
この映画の前半では言語聴覚士が活躍します。
目の瞬きだけでコミュニケーションするやり方を教えるのです。
(以前のNHKの番組でもこのやり方はしていました、
ただ機械をつけて音を出すやり方でした)
最初はジャン=ドーは自分を憐れんで、
そのようなコミュニケーションも真剣にできなかったのですが、
言語聴覚士とのある関わりから
考えを転換するようになります。
麻痺していないものは左目だけではない、
想像力と記憶がある………、と。

ジャン=ドーはこの病気になる前に、
出版社に本を出す予定になっていました。
ジャン=ドーは出版社に本を出すことを決意、
言語聴覚士が出版社に電話をかけるのです。

そこからの後半のストーリーは映画を見てもらえればと思います。

感想
記憶と想像力、そして世界につながる左目の動き、
私だったらどう感じるだろう、どう考えるだろうと
つい思いながらみていました。
そのように考えさせてしまうのは、
カメラの動きがジャン=ドーの視線目で流れていることが大きいかもしれません。
ちょっとした閉じ込め症候群の疑似体験をしているような感覚におそわれました。
当人の大変さはリアルな感覚では分かりませんが、
障害をもつ人がこのようなところで苦しんでいるのかという事実は
この映画でわずかではありますが理解できました。

人によっては、
そういうのは理解したことにはならない、
そのように言うこと自体が偽善ではないかと言う人もいるでしょう。

しかしそれこそ自由な想像力で素直にそう感じてしまうのです。


もう一つ感じた事は、
生き甲斐を感じられるようなそんなアプローチを
リハは提供しなくてはならないということです。
(言うことは簡単なのですが、これが実際なかなか難しい)
本人が、
「私には左目以外にも麻痺していないところがある、それは想像力と記憶」
と言ったように
まだもっている残存能力(長所)を活かしたアプローチを
あの言語聴覚士はしていました。
それもかなり根気強く………。

感動したり興奮したりする映画ではなく
考えさせられる映画です(少なくとも私の場合は…)
ぜひご覧を。
(ミリオンダラー・ベイビーという映画も必見、
またクリント・イーストウッドの映画ですが、
最後の最後のクリントの決断は泣きました、
なぜここで追記したのか、
なぜ最後の決断が泣けたかは、
その理由を知りたい方、
これもぜひ見てもらえればと思います。)
posted by リハ技士 at 18:14| 山形 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック