2020年01月14日

認知症の第一人者が認知症になった

昨日のNHKスペシャル,あの長谷川先生が出ていましたね。
数年前、山形県にもSTの研修会で特別講師として来ていました。

君自身が認知症になって初めて君の研究は完成する″かつての先輩医師の言葉を胸に、自ら認知症であるという重い事実を公表した医師がいる。認知症医療の第一人者、長谷川和夫さん(90)。「長谷川式」と呼ばれる早期診断の検査指標を開発、「痴呆」という呼称を「認知症」に変えるなど、人生を認知症医療に捧げてきた医師だ。NHKはこの1年、長谷川さんとその家族の姿を記録し続けてきた。認知症専門医が認知症になったという現実をどう受け入れ、何に気づくのか。カメラには、当事者としての不安、家族の葛藤…その一方、専門医ならではの初めての気づきも記録されている。認知症になったら、不確かな状態がずっと続くと思っていたが、正常な状態も確かに存在するということ。言葉が分からくなって話せないのではなく、「自分の言葉」に自信がなくなり、殻に閉じこもってしまうということ。確かさを取り戻すためには、他者との絆が重要であること…。
人生100年時代を迎え、誰もが認知症になりうる時代。長谷川さんが気づいた新たなメッセージを届け、認知症新時代を生き抜くための「手がかり」と「希望」を紡ぐ。

上記はNHKスペシャルの番組概要から引用しました。
そもそも1年間のドキュメントを了承した本人とその家族に敬意を表したいと思います。
確かに認知症の第一人者という肩書がついている先生が、
認知症になったので、みんなには見せないようにする、などという対応はしたくなかったでしょう。
認知症者として、どのように感じ、どのように行動してしまうのか、
まだ残っている言語能力から、医師として長谷川先生は、それを表現して伝えていました…。
亡くなった先輩医師からの言ったとおりに、本当に医師として動いていますし、
家族も認知症研究第1人者の家族として動き、この番組で公開しています。
(この番組のインパクトは大きいものです)

家族も昔と変わっていく姿をみながら、様々葛藤していきながらも、
それでも本人のいいところを見つけ、そこに安堵していく…、
ブログ管理者も、過去、亡くなった自分の親のことを振り返ると、
同じように胸を締め付けられ、
同時に認知症になっても変わらないところがあり、それに安堵していく、ということは繰り返しました。

「認知症は不便だけど、不幸ではない」、というのは長谷川先生の言葉。
しかしうつ的になったりして、死にたいともらしたりなど、かなり弱気モードに入ることも…、
しかし家族がバックアップして、気持ちを盛り立てていきます…。
ブログ管理者がこの番組を見て、
先生の言葉に補足すると、
「認知症は人との結びつきがないとに不便だし、不幸かもしれない、
しかし人との結びつきがあれば、不便かもしれないけど不幸じゃないのかも…、というもの。

人は必ず老い、そして時には認知がおかしくなってしまうという現実を直視すること、
それがなければ、本当に深い理解はないような気がします。
番組は、その深い理解を促すきっかけになりうるものでした。
posted by リハ技士 at 16:51| 山形 ☀| Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする