2019年05月31日
リハビリテーション医学会 もうすぐ
2019年05月30日
医療・福祉サービス改革プラン
今回厚生労働省は、
2040年度を見据えた社会保障改革のグランドデザインにあたるものを発表しています。
その中の柱の1つに、
「医療・福祉サービス改革プラン」というものを報告しています。
診療報酬・介護報酬改定では、
このプランは大きな指針として使用するものではないかととらえています。
ではその中身はどのようなものでしょうか。
大枠での取り組みとしては以下の4つ。
@多様な就労・社会参加の環境整備
A健康寿命の延伸、
B医療・福祉サービスの改革による生産性の向上
C給付と負担の見直し等による社会保障の持続可能性の確保
@のところは更に6つの取り組みに分かれます
・70歳までの就業機会の確保
・副業・兼業の促進
・地域共生・地域の支え合い
・就職氷河期世代の方々の活躍の場を更に広げるための支援
・中途採用の拡大
・人生100年時代に向けた年金制度改革
Aのところは更に3つ
・次世代を含めたすべての人の 健やかな生活習慣形成等
・疾病予防・重症化予防
・介護予防・フレイル対策、認知症予防
Bのところは更に4つ
・ロボット・AI・ICT等の実用化推進、 データヘルス改革
・組織マネジメント改革
・タスクシフティング、 シニア人材の活用推進
・経営の大規模化・協同化
Cはこのままで、
他に農業、金融、住宅、健康な食事、 創薬にもウイングを拡げ、関連する政策領域との連携の中で新たな展開を図っていく、となっています。
いろいろ気になるところは多いのですが、
Aの疾病予防・重症化予防をもう少し掘り下げて読んでいくと、
医学的管理と運動プログラム等の一体的提供(今年度中に運動施設での標準的プログラム策定)というものがあります。
どのような運動プログラムを標準化することになるのか、注目です。
あと気になっているのは、
Aの介護予防・フレイル対策、認知症予防のところ。
ここを更に読み進めると、
介護報酬上のインセンティブ措置の強化【2020 年度中に介護給付費分科会で結論を 得る】というところがありました。
そして次のような文章がでていました。
【平成 30 年度介護報酬改定において、通所介護事業所について、自立支援・重度化防止の観点から、一定期間内に当該事業所を利用した者のうち、ADL(日常生活動作)の維持又は改善の度合いが一定の水準を超えた場合を評価する加算を新設。今後、今回の改定の効果等について調査を行う。】
これはおそらく更なるアウトカム評価の強化を示唆したものととらえます。
令和3年が介護報酬改定の年になるので、
ADLなどの改善が一定程度示したサービス事業所に報酬が今以上に加算されることになっていくかもしれません。
70歳までの就業機会の確保も気になるところで、
もっとしっかり読むと、政府の展望している社会像が見えてくると思います。
興味がある方はリサーチしてください。
吉尾雅春先生との定期学習会






2019年05月29日
ためしてガッテン 吉尾先生登場
【………。一生車いすと思われた多くの脳卒中患者を、次々と歩かせることに成功している理学療法士の吉尾雅春さん。現代医療を大きく進歩させたその功績の裏には、一見突拍子もない発想と、逆境に屈しないゆるぎない信念があった!】
理学療法ジャーナル編集委員 で活躍されています。また著作も様々だされています。

2019年05月28日
高齢者 歩行中の事故防ぐ
【高齢者の横断中の事故が相次ぐなか、水俣署は20日、水俣市桜井町3丁目の岡部病院で、診察やリハビリ待ちの患者を対象にした交通安全教育を実施した。映像を通して横断歩道上の歩行を疑似体験できる「歩行環境シミュレーター」を用い、お年寄りに安全上の注意点などを指導した。
シミュレーターは、左右から来る車両を確認し、信号機のない横断歩道を無事に渡れるかどうかを試す装置。スクリーン前の踏み台を足踏みすることで、映像と連動した横断体験ができるようになっている。車両のスピードや昼夜、雨や雪などの気象条件も設定できるという。】
(西日本新聞 2019年5月22日 記事引用)
高齢者の自動車運転による事故も多くなっていますが、
実は(道路など)歩行中の事故はそれよりももっと多いのです。
平成28年度の各年齢層の事故死者数をみると、
75歳以上は圧倒的に歩行中の事故が多く、
65〜75歳もほぼ自動車運転時の件数と同じ程度でした。
この中身を見てみると亡くなったかたの半数は、例えば信号無視などの交通違反をしているのです。
これはMCI(軽度認知障害)の関係なのか、
それとも長年からくる経験の油断(つまり普段から違反的な行動はしていて、それでも注意しながら行っていた?)なのか、
よくわかりません。
今回のような記事の試みも意味あることだとは思いますが、
こちら側としても、高齢者がいれば不測の事態を想定して運転するという気構えが必要な気がします。
2019年05月27日
サイバーダイン HAL を毎日活用しています



毎日の調理は生活リハで確認します。



2019年05月24日
障害者雇用促進法改正案が衆院を通過
【中央省庁の障害者雇用水増し問題を受け、厚生労働省の行政機関への監督機能強化を柱とする障害者雇用促進法改正案は16日の衆院本会議で、全会一致により可決され、衆院を通過した。今国会で成立する見通し。】
(共同通信 2019年5月16日 記事引用)
障害者雇用促進法改正案、
今回の改正では何が変わったのでしょうか。
まず今までは労働時間が週20時間未満の人は、
障害者雇用制度・障害者雇用納付金制度では対象にはなりませんでした。
今回から週10時間〜20時間の日とも上記の制度に当てはめることになりました。
あと公的機関の障害者の雇用数を水増しした問題から、
チェック機能の強化が図られることとなっています。
あと今までやっていなかったことが驚きですが、
障碍者雇用をするときは、障がい者手帳・関係書類の保管義務が発生することになりました。
また自治体に不適切な障碍者雇用があったとしても、
実質、自治体になにも国は介入できなかったものが、今度から厚生労働省が勧告をすることができるようになりました。
障碍者雇用を一層すすめる政策は確かに必要です、
しかし問題は、その職場に適切な能力を持った人が、適切な環境下でできるのかも問われます。
今後障碍者がうまく雇用に結び付けられるような取り組み、
また就職してからの相談事業など、様々障害雇用が適切に継続できる取り組みを合わせておこなってもらいたいと思います。
2019年05月23日
認知症当事者団体、介護認定項目改善要求
【認知症の人を支援する団体が集まってつくる「認知症関係当事者・支援者連絡会議」が22日、厚生労働省内で記者会見を開いた。
………(中略)………。
今回の提言ではこのほか、「要介護認定には認知症の症状や困難度を加味する項目が少なすぎる」「認定調査のスクリーニング項目や主治医意見書のチェック項目がアルツハイマー型認知症に偏重しており、レビー小体型や前頭側頭型などの症状を拾い上げる項目がない」などと問題を提起。早急の改善を求めている。】
(JOINT 介護のニュースサイト 2019年5月23日 記事引用)
以前このブログで要介護1・2.の生活援助が総合支援事業に移す案が財務省からでていることを説明しました。
このことにこの記事に出ている団体が、
上の引用には載せませんでしたが、
軽度者を切り捨てるようなものだと批判していました。
まぁ、このことは前回説明したので、繰り返しません。
今回は介護認定のチェック項目が少ないのではないか、
またその少ない認知症のチェックにおいても、アルツハイマー症状に偏重しているのではないかというものです。
ブログ管理者も2002年から2010年までの4期務めましたが、
そのころから認知症の人に対しては軽く出る傾向にあるのではないかと、
何度も要介護認定審査委員から話題が出たのを覚えています。
2010年の項目・やり方と今の項目・やり方とでは大きく違うとは思いますが、
当時の率直な問題の一つとして、
調査員の認知症の理解がどの程度あるかによって、
同じケースにおいても、その結果はバラバラになってしまうということでした。
本来は普段の生活がどのようなものであるかを聞き取るのが本来だとは思いますが、
たまたま調査した日の状況をみて判断したりなど、
どうも調査員の認知症の勉強がきちんと行われていないのではないかと思うときがありました。
現在の調査員の認知症学習レベルがどうなっているのかは気になるところです。
認知症のタイプとしては、
確かにレビーも前頭側頭も割合としては少ないことは少ないです。
2011年の国立長寿医療研究センターの調査だと、
レビーは5%弱、前頭側頭も1%強程度です。
しかし今後まだまだ増えていく認知症、
そもそも認知症自体の数は多いので、5%、1%といえどもその絶対数はかなりいます。
ゆえにそのような人たちの見方も、
ある程度、チェックするところに反映するようにしてほしい、という訴えは理解できるところです。
果たして、記事の団体が訴えた内容はどのように反映するのか…。
2019年05月22日
専攻医 来院
今日は6月3日から当院で研修が始まる寒河江医師が挨拶にきました。
3年ほど前に1度見学にきたとのことでしたが、
一応再度各部門の説明を簡単に紹介しました。
4か月の研修で寒河江医師が本当に勉強になれるよう、どのような取り組みをするべきか、
リハ技士部でも検討しています。