2019年03月29日

がんに生きる なかにし礼

2月に予告したように、

池江さんの白血病告白を機に、

当ブログにおいて、様々な病を体験してきた有名人の紹介を月1回はしていこうと述べました。

今日はその1回目。

その有名人はなかにし礼。

作詞家、作家として有名な方です。

作詞だと、北島三郎さんの「まつり」、西城秀樹さんの「BLUE  SKY」など、

小説では、2000年に直木賞をもらった「長崎ぶらぶら節」など。

もともと心臓に問題を抱えつつ、

2012年にがんを発症、その当時珍しい陽子線療法で克服、

しかし2015年に再発を発表しましたが、その後同じ年に克服したことを報告しています。

ブログ管理者は、なかにし礼さんの「がんを生きる」という本を読みました。

(昨年の12月に発行)

決して希望を失わず、精力的な活動を行っている姿に、ブログ管理者も力をもらいました。

今回はその本の簡単な概要といくつか感銘を受けた文章を引用していきたいと思います。


この本は4章で構成されています。

1章は「がんで死にたい」という章タイトルで、

なかにしさんのがんに対する「構え」がわかってきます。

2章は「青天の霹靂だった二度のがん闘病」で、今までの闘病の経緯が語られます。

3章は「死生観を形づくった万周での阿鼻叫喚」では、

1章でのなかにしさんの「構え」に至るまでの子ども時代の経験が語られます。

4章「それでも私はがんと戦い抜く」で、今後のなかにしさんの宣言が語られていきます。


1章から

【それなのに、緩和ケア病棟にいる私はいったい、何なのだ。ベッドの上に横たわっているだけの、ただのボディではないか…それに気づいたとき、私は大きなショックを受けた。同時に精神的存在である自分からボディの自分を見たとき、「がんという病を抱えたもう1人の友を見つけた」といった気持になった。】


ブログ管理者、がんにかかったことはないので、当然共感できると言ったら嘘になるのですが、

でもなんとなくわかるかも…、とは思ってしまいますし、

その同時に反面、気持ち的には分からないところもあります。

まずわからないかもと思ってしまうのは、病の苦しさや痛みに翻弄され続け、

そのことだけに気持ちがいってしまい、自分を俯瞰してみることはできないのではないかということです。

しかし逆にこのような状況になった時だからこそ、

生きることに謙虚になり、今まで見えなかったもの、感じなかったものがでてくるのではないかとも思ってしまいます。


2章から

【闘病から生きて帰ってきたことは、私の新たな人生のスタートでもある。しかし厳密にいうと、再生のスタートはがんが発見されたときだ。つまり、がんになったことによって私という人間が新たに生き始めた部分があるのではないかと思う。】


なかにしさんは、がんを発病したことで新たな自分を見つけ、

更に生きることの大切さを強く強く胸に刻み込みました、

このことが創作活動にも影響を与えたことは容易に想像がつきます。

池江さんもぜひとも水泳と言う場でなくても、

ぜひとも復帰して、

希望を込めての言葉ではありますが、新たな道を歩むことは可能ではないかと思ってしまいます。


3章から

【「一期は夢よ、ただ狂え」とは、16世紀初頭の日本で成立した歌謡集「閑吟集」に納められた世捨て人による歌の一説である。人生のあらゆる場面を現実だと思ってしまうと、その人は現実の跳躍力、現実的な思考能力しか発揮できない。でも夢の世界だと思えば、いろいろな可能性を持って飛躍することができる。】


3章でのなかにしさんの子供時代は、平和な世の中しかしらない世代から見ると、

あまりにも壮絶すぎて、

今の人であれば、精神的におかしくなってしまうのではないかとも思える状況でした。

その時代の人たちが生きるすべとして、

みんなが全て同じ環境がそうだったということもありますが、

もしかしたら上記のように無理にでも考えて、このように耐え続けてきたのだとも思います。

そしてたくましくも、このような厳しい状況にも関わらず、

なかにしさんはどんなに苦しくてもつらくても、先ほどの考え方を貫き、

様々なことにチャレンジし、その生き方をまっとうし続けているのです。

そのような背景からか、なかにしさんは、がんと判明したときも、

医療者のいうことをただ受け止める「善き人」ではなく、

もっと何か治療法があるのではないかと動き続けます。

(当時始まったばかりの陽子線療法を見つけ出したりなど)

もちろんこの対応が全ての人に当てはまるやり方だとはブログ管理者も思いません。

やはりその人それぞれの歴史や環境があれば、その治療のとらえ方・死生観は様々だからです。

ただなかにしさんのその熱い想いは、感じ取ることはできました。


4章から

【…、がんは死へのカウントダウンが始まったわけではなく、新たな人生、新たな生き方、新たな生き様を見せるスタートラインであるのだ。…(中略)…、がんになったことでうなだれるのではなく、生きねば、と奮い立つ思いを持つのが大切だ。】


この文はただ病に戦うんだという意味だけではなく、

自分は本当は何をしたいのか、もう1人の自分と向き合い、

そして前向きに自問自答することの大切さを説いている文だと勝手にブログ管理者は感じました。


最後にもう一つ、

がんはもう治らない病気ではもうすでにないということ、

この本では陽子線療法をとりあげていましたが、他にも様々な医療技術は進んでいて、

そのような状況もわかることによって、

現在がんを抱えている人にも明るい展望があることもつたえていたかと思います。


posted by リハ技士 at 16:44| 山形 ☀| Comment(0) | 闘病リハシリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月28日

PTOT国家試験

3日前にはPTOT国家試験の合格者発表が行われました。
PTは、85.8%、OTは、71.3%でした。
(ちなみにSTは2日前に発表、合格率は68.9%でした)
当法人に入る予定のリハ技士、
PTは全員合格でしたが、OTは一部残念にことに…。
今回気になったのはOTの合格率の低さ。
過去最低だった平成23年の合格率とほぼ同じレベル。
合格者数の絶対数もも平成28年をピークに下がり続けています。

この傾向は何を物語っているのでしょうか。
ますますOTの確保は困難になりつつあると実感します。
posted by リハ技士 at 18:47| 山形 ☁| Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月27日

高齢者、たんぱく質増量を=食事摂取基準−厚労省検討会

【厚生労働省の有識者検討会は22日、国民の健康増進や生活習慣病予防のため、エネルギーと栄養素の摂取量基準を示す「日本人の食事摂取基準」の2020年版の策定に向けた報告書を、大筋でまとめた。加齢で心身が虚弱になる「フレイル」を防ぐため、高齢者が必要とするたんぱく質の摂取量を引き上げることなどが柱。

 食事摂取基準は、健康増進法に基づき厚労相が定め、5年ごとに見直される。検討会の報告書を基に20年版の基準を策定し、年内に告示。来春から適用する。】

(2019322日 時事メディカル 記事引用)


厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会、

この委員会で策定されていきます。

5年ごとの改定なので、前回は2015年版がでていました。

この基準は、健康な個人または団体を対象としています。

あくまでも基準なので、

個人の栄養状態・生活状況などを考慮して使用することになります。

この基準の文書は500ページ近くまでなるほどの文章で、

かなり膨大なので、ブログ管理者もななめ読みならぬ、とばし読みで眺めた程度ですが、

とにかく各栄養素の様々な指標が記載されています。

その指標として、大きくは3つあるようでした。

1つは、摂取不足を回避する指標(EARRDAAI)

2つ目は、過剰摂取を判断するための指標(UL)

3つ目は、生活習慣病の予防を目的とした指標(DG)


ここに(2020年度版)高齢者のたんぱく質摂取量引き上げが載る予定です。

おそらくこの5年の間に高齢者のフレイルについての様々な調査・研究が進んだのだと思います。

ここ最近でもワイドショー・週刊誌などで、

高齢者がたんぱく質をとる必要性について、特集しているのをみかけます。

具体的な指導は栄養士に任すものの、

高齢者のたんぱく質摂取の重要性は、

介護予防活動をしている人にとっては常識として知っておく必要があるでしょう。

posted by リハ技士 at 18:06| 山形 ☁| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月26日

平成30年度山形県庄内高次脳機能障がい者支援センター研修会

一昨日の「平成30年度山形県庄内高次脳機能障がい者支援センター研修会」。

最初は、特定非営利活動法人ほっぷの森 理事長の白木様から、

「高次脳機能障がい者への就労移行支援の実際」というタイトルで、特別講演がありました。

このほっぷの森では、

利用者さんが自ら考え、決定し、歩みだせることを重視して、

寄り添いながら支えていく、というスタイルで接しています。

その現れとして、

利用者さんは「スタッフ」、職員を「パートナー」として位置付けているそうです。

就労移行支援事業所、就労継続A型事業所、就労継続支援B型事業所、

相談支援センター、定着支援センターなどなど、

様々な就労に関わる事業を展開しており、

数多くの障害をもっている人たちのニーズにこたえられる環境づくりを積極的に行っている対応に敬服しました。


病院でリハビリを行っても、

地域側に適切な受け入れがなければ、

病院でのリハビリをするときの目標は低いものになってしまいます、

もうリハビリをする以前から、

退院後の生活のありかたが限定されるのは、リハチームとしても忸怩たるものがあります。


後半のシンポジウムでは、

当地域の就労支援の状況を、

当センターやハローワーク、B型事業所、株式会社タマツから、

報告してもらいました。

現状としてはまだまだ厳しいものはあるものの、

様々成功事例はあることもふまえ、一定程度展望もある報告はしていたかと思います。


当地域では特別講師のような1法人でほとんどの就労施設をもっているようなところはありません。

言葉としては月並みではありますが、

やはり現在当地域にあるある様々な就労に関わる施設が結びついて(連携して)くことしか、

その環境づくりはできないのだと思います。


当センターの今後の課題は、

その連携づくりをどう構築していくか、ということに尽きるような気がしました。


今後の当センターの課題が見えた研修会でした。

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posted by リハ技士 at 18:23| 山形 ☁| Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月25日

昨日の研修会

明日、写真付きで詳しく説明しますが、
山形県庄内高次脳機能障がい者支援研修会がありました。
参加者は当日の参加もいて、70名程度。
だいたい予定していた人数がきてくれたので、ほっとしました。
研修会前日、会場施設に備え付けられてあるプロジェクターが故障したという連絡が来て、
ちょっとあわてましたが、
なんとか別のプロジェクターを用意して、とくに支障なくスライドを流すことができました。

細かな内容は明日報告します。
posted by リハ技士 at 18:27| 山形 ☀| Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月22日

今後の定年は?

水曜日に法人の退職者慰労会がありました。
法人では10数名いましたが、今回退職者で出席したのは4割程度。
ただ退職者を見送る出席した人たちは結構いて、
にぎやかに会を終えることができていました。

リハ技士のところは、
まだ一番年上でも50歳代前半なので、定年退職者はまだまだ先。
そもそもそのような時期になった時、
年金の問題もあって、定年の設定も今後大きく変わるのではないかとも思ってしまいます。

テレビで昔の映像をみることがあるのですが、
昔の60歳代と現在の60歳代は見た目から違うような印象を持っています。
(今の高齢者の方が若々しい)
また厚生労働省の調査によると、
戦後からの調査で、高齢者の社会参加がどの程度しているのか、というものがあったのですが、
アンケートをするたびに社会参加の割合が増えていました。
食事や運動などの理由で、昔と比べても明らかに健康な高齢者は増えているのだと思います。

リハ技士も含めて、様々な人が生きがいをもって、
社会に貢献できる環境づくりが、今後一層進められるでしょう。
ただ問題なのは、老化というのは、個人差が非常に大きい、ということです。
そのあたりは配慮しつつ、定年の定義は変わっていくのかもしれません。
posted by リハ技士 at 18:24| 山形 ☁| Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月20日

山形県庄内高次脳機能障がい者支援センター研修会

以前も紹介しましたが、今一度案内をします。
内容としては、
特別講演とシンポジウム。
特別講演は、
特定非営利活動法人ほっぷの森 白木様より、
「高次脳機能障がい者への就労移行支援の実際」、
シンポジウムでは、
就労継続支援B型事業所きらり宝町から村松様、
株式会社タマツから玉津様、
ハローワーク鶴岡の佐藤様、
山形県庄内高次脳機能障がい者支援センターの丹治様、佐々木が、
「庄内地域における就労支援の実際」
というテーマでいくこととなっています。

参加費は無料、
まだ参加者数も事前集約では60名程度なので、
まだ余裕があり、
当日受付もありにします。

どえぞ気軽に来てもらえればと思います



posted by リハ技士 at 17:09| 山形 | Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月19日

ボトックス学習会

今日は短時間でしたが、ボトックス学習会を、
グラクソ・スミスクライン株式会社の人が講師となって、
行ってくれました。
ごく基本的なところでしたが、
スタッフの振り返りにはよかったかなと思います。
今回の話で、おっと思ったのは、
療養病棟においてもボトックスの対応ができる、というもの。
ブログ管理者は、もう外来しかできないとなぜか決めつけていたので、
入院の展開としても今後できるのではないかと思いながら講演を聞いていました。

非常にエビデンスの高い治療法なので、
更なる学習を重ね、質の高い治療・リハビリにしていきたいと思います。
posted by リハ技士 at 18:03| 山形 | Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月18日

維持期リハ 介護保険への移行 更に

維持期リハビリのスムースな移行に向けて、
介護保険での対応が動き出しています。

平成30年度介護報酬改定Q&A9において、
維持期リハビリを受ける患者が新たに通所リハビリを始める場合、
9月末までに限り、
通所リハビリが1時間未満でも、
「1時間以上2時間未満」の単位数を算定することとして差し支えない、という文言がのりました。

また維持期リハを行っている医療機関で、
4月1日時点で通所リハが開設されていなくても、
その時点で要件を満たしていれば、
「指定があった」とみなしてもいいという文言も…。

厚生労働省の、
今回こそはスムースに維持期外来リハを介護保険に移行しようとする執念を感じてしまう………。
posted by リハ技士 at 19:56| 山形 ☀| Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月15日

ボトックス 基礎研修

来週の火曜日は、
グラクソ・スミスクライン株式会社の方から、
抄読会の時間を使って、
ボトックスの基礎的な研修・20数分程度を行う予定です。
山形県内だとボトックスを使用するところで多いリハ機関としては、
一番は済世病院、次に当院のようです。
数年前に1度研修会を行いましたが、
またおさらいで勉強したいと思います。
posted by リハ技士 at 18:39| 山形 ☁| Comment(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする