2016年09月29日

「疑義解釈資料の送付について(その7)」

9月17日に「疑義解釈資料の送付について(その7)」がでました。
その内容は目標設定等支援・管理料。
ここで詳しい内容は言いませんが、
とにかくある対象者に関しては10月以降、この管理料を算定しないと1割減算になるというものです。
しかし、この10月間近にこの疑義解釈をだして、
おそらくリハ管理ソフト会社は慌てたでしょう。
疑義解釈で明らかになった内容は、おそらくリハ管理ソフト会社の考えていたものとは違っていたようなのです。
当院もリハ管理ソフトを使用していますが、
会社から、またシステムを変更しなくてはならず、9月中にはその変更ができない、
申し訳ない、というものでした。
当院では、恥ずかしながら新しく機能が付いたその目標設定等支援・管理料の使い方が???だったので、
とりあえずせっかくある管理ソフトを使用しないでスタートしていたのです。
そのため対応はできているのですが、
この目標設定等支援・管理料に関しては総合リハ実施計画書と重なる項目もあり、
ただ書類を増やしているだけで、
あまり意味があるのかどうか…と思ってしまっています。

posted by リハ技師 at 20:00| 山形 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月28日

高次脳機能障害 責任能力は 交通事故後万引き常習

【交通事故の後遺症で「高次脳機能障害」を負った後、窃盗を繰り返すようになった東京都内の女性(37)が、常習累犯窃盗罪に問われて起訴された。東京地裁の公判で弁護側は障害の影響で記憶力の低下や欲求を抑制できない「心神喪失状態」だったと主張し、「介護や見守りなど福祉的支援が必要」と訴えている。外見からは分かりづらく「見えない障害」とも呼ばれる同障害の責任能力が法廷で争われたケースは少なく、地裁の判断が注目される。】

{毎日新聞(東京)・夕刊 201682日 記事引用}


心神喪失状態、皆さんもニュースなどで聞いたことがある言葉だと思います。

事の善悪を判断する能力がない状態を指します。

この状態であると、刑法上の責任を負うことがないために、無罪になる可能性があるのです。

ただし、この心神喪失状態と裁判で認定が下されるのは珍しく、

よくあるのは心神耗弱状態という認定です。

心神耗弱状態は、事の善悪を判断する能力が著しく減退した状態です。


記事に戻りましょう。

記事をもう少し詳しく読み進めていくと、

2005年にバイクで転倒して頭を打ち、高次脳機能障害と認定され、

その後急に窃盗行為を繰り返し、2008年以降少なくとも3回は有罪判決をうけている、とのこと。

その女性の支援にかかわっている作業療法士からは、

短期的な記憶力の低下、作話、やりたいことをがまんできない症状があるとのこと。

支援者としては、

このような人たちに対して何の対応もしてこなかったことが累犯の背景にあることを訴えています。


確かに高次脳機能障害者の人たちの、

特に社会的行動障害に対して支援体制が整えられているところは、

あまり聞いたことがありません。

それ以前に高次脳機能障害ときちんと診断を下す機関が少ないのが現状です。

せめて診断が下されば、自立支援法などの制度を活用したりすることが可能となります。

また高次脳機能障碍者様々な問題が明確になってきます。

都道県に必ず1つ以上は、

そのような機関「高次脳機能障害支援センター」があるはずです。

そこでは診断を下すことが可能な場所になります。

しかし、そこもやはり少ないと言わざるをえません。


今回のケースで地裁はどのような判断を下すのでしょうか。

注目されます。

posted by リハ技師 at 18:40| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月27日

介護ビジネスの罠

新書の紹介。

介護ビジネスの罠

長岡美代

講談社現代新書


10兆円の巨大市場に巣くう悪徳業者たち。入居者の「囲い込み」は当たり前、増加する「老人ホームもどき」、「看取り」サービスの裏側、「胃ろう」の功罪、高齢者を儲けの道具と考える不届きな事業者が跋扈。家族の弱みにつけ込む悪質な手口を徹底解剖。】

(「BOOK」データベースより)


今までの自治体の措置制度で行われていた介護サービス、

20004月より介護保険制度で大きくその仕組みは大きく模様変わりしました。

この時に介護サービスを民間に開放することで、

市場原理によって悪質な事業者を排除できる、ということでした。

しかし、指定取り消しや効力停止処分になる業者は後を絶ちません。


これはブログ管理者のあくまでも推測ですが、

単に介護事業を金儲けのビジネスとしてだけ考え、

何の理念も抱いていない企業が参入してきているからだと考えています。

今はなにごとにおいても規制緩和・規制緩和という連呼が聞こえてくるほど、

規制はない方がいいというふうに感じてしまっている人たちも多いのではないでしょうか。

しかし、この本を読み進めると、

少なくともこの場合に関しては規制を強化すべきなのです。

そうしなければ、悪徳業者の罠に高齢者ははまってしまい、

介護とは言えない介護を受け続けてしまうのです。


1章はサービス付き高齢者向け住宅の実態について、

2章は患者紹介ビジネスの実態について、

3章は老人ホームもどきの実態について、

4章は看取りビジネスについて

5章は胃ろうについてのメリット・デメリットについて、が語られていきます。


介護ビジネスの対象者は立場の弱い人がほとんどです、

それだけに介護ビジネスの罠にひっかかりやすい対象ともいえます。

そうならないためにも厚生労働省も一定程度規制を強化はしていますが、

この本を読み進めていくとまだまだ不十分であることは否めません。

少なくとも介護の本質を理解しているビジネスをしているところが評価され、

そうではないところを評価しない、という方向に、

もっと厚生労働省はかじを取ってもらいたい、そう強く感じます。

posted by リハ技師 at 16:34| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月26日

在宅生活の命綱 なぜ 要介護2以下 福祉用具レンタル全額負担へ

【介護保険制度の見直しの議論が進む中、「要介護12」の人を対象にしたサービスの一部が切り捨てられる可能性が出てきた。その一つが、車いすや手すりなど福祉用具のレンタル費だ。いまは所得に応じて1割もしくは2割負担で利用できているが、国は要支援の人も含めて2018年度から全額を自己負担にするという。「在宅生活を続けるための命綱なのに」と、利用者や福祉関係者らからは反発の声が上がっている。】

(中国新聞・朝刊 2016812日 記事引用)


国は高齢者や障害をもっている方に、本当に自立促進を目指しているのか???と、

強く疑問に思う報道です。

また国は地域包括ケアを進めるうえでこの地域包括ケアの説明をこんな風に説明しています。

【団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現していきます。】


しかしこれでは自分らしい暮らしを最後まで続けられるのか、

また一体的に提供するサービスというのは、もう掛け声だけなのか、

もうブログ管理者としてはもうこの地域包括ケアという国の考え方に、

もう疑問符だらけになってきました。


もしこれが行われたら自費で払える人たちはいいとしても、

払えない人でやっと福祉用具を借りて生活できている方は、

確実に介助が増えます。

つまり、はっきり言って全体的に要介護度が急速に重度化していくことは目に見えています。

財政問題があるのは重々承知をしていますが、

今までの自立促進を進める政策と逆行させる政策なので、

今までの政策との整合性をどうかんがえればいいのでしょうか。



ブログ管理者、

時機を見て福祉用具のレンタルに関して特集していきます。

福祉用具に関しての重要性を説くブログを書きたいと思っています。


とにかく、この政策には絶対断固反対をしていきます。

posted by リハ技師 at 18:44| 山形 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月23日

なぜ皮膚はかゆくなるのか

新書の紹介。

なぜ皮膚はかゆくなるのか

菊池新

PHP新書


【どうして皮膚はかゆくなるのか?なぜかくと快感を得られるのか。最近になって解明されつつあるそのメカニズムをわかりやすく紹介。

体の中で掻けるところしかかゆくならない、「かゆかった」記憶からかゆみが復活する、ストレスが悪化させるといった特性のほか、これまでは「かゆみは軽い痛み」と考えられていたがそれが完全な誤解であることも解説していく。…】

(表紙扉にあるこの本の概要から引用)


この本、1章から4章まであるが、1章と2章がこの本の中核です、

当ブログではこの本の1章から気になったところを引用していきます。


【かゆみの原因物質として第一に挙げられるのが「ヒスタミン」である。】

第一として挙げられていますが、まぁ、まずかゆみといえば、これが原因物質のようです。

これは動物であれば結構普通にある化学物質で、普段は不活性でなんの症状も引き起こしません。

しかし、何かのきっかけで活性化すると「かゆみ」が生じてしまうのです。


【「かゆみ」は、この一番細いC繊維によって伝えられている…】

知覚神経で皮膚感覚を伝える神経は3種類あります。

Aβ、Aδ、Cの三種類があります。

Aβ繊維は神経も太く、有髄繊維になります、

C繊維は神経が細く、無髄繊維になります。

髄鞘は絶縁質であるため、

間にあるランビエ絞輪で発生した活動電位が髄鞘を飛び越えて伝わるため、

無髄のものに比べて伝導速度は速いです。

つまりC繊維の速度は遅いのです。

じわじわゆっくりくる感覚です。

また痛みのAβ繊維には、包丁で手を切った時に瞬時に手をひっこめる、というような脊髄反射があります、

しかしC繊維にはそのような反射はありません。

おそらく痛みの場合は命の危険性があるために、そのようなメカニズムがあるのだと思いますが、

まぁ、かゆみは、それほど急いで対処しなくてもいいということなのでしょう。


【…、かゆみは交感神経が有意な状態であっても、副交感神経が有意な状態であっても感じやすくなる。非常に精神的な影響を受けやすい感覚…】

つまりこれは、心の変化が、かゆみに大きな影響を与えている、ということなのです。

このブログを入力しているブログ管理者も、

なぜかすでにかゆくなっています

情動を司る脳のある部位と「かゆみ」は関係があるのです。


【イッチ・スクラッチサイクルとは、「かゆい」⇒「掻く」⇒「掻いた部分が傷つく」⇒「傷ついた部分に炎症が起こる」⇒「症状が悪化する」⇒「もっとかゆくなる」⇒「さらに掻き壊す」⇒…】

よく言いますよねぇ。

かゆくても掻いちゃいけない、もっとかゆくなるから…。

実はこれ、理にかなっているんです。

人間の本能として、動く反応では正当性があるものが多いのですが、

この掻いてしまう、というこの行為は、

この場合は良くないんです。


他の24章も非常にわかりやすく、ほとんどななめ読みをしたところがありませんでした。

この手のものは、難解になりやすいものなのですが、

この著書のわかりやすさは、なかなかです。

興味をもった方はどうぞ読んでください。

posted by リハ技師 at 18:32| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月21日

銀行に認知症カフェ

【認知症患者やその家族が悩みを語り合う場「認知症カフェ」が15日、秋田市山王の北都銀行山王支店で始まり、初日は約30人が訪れた。主催する同市保戸野のデイサービスあじさいの相場幸樹代表(46)は「金融機関で認知症カフェが開かれるのは珍しい。生活に密着した場所なので、気軽に来てもらえると思う」と話している。】

(秋田魁新報・朝刊 2016616日 記事引用)


もうこのブログで認知症カフェの話は何度も出てきているので、

またか、と言われそうなのですが、

しかし銀行で認知症カフェをするというのは、ちょっと驚きの話ではないでしょうか。

確かにプライドの高い高齢者であれば、

(介護)施設感が漂うような場所は抵抗があるかもしれません。

銀行のイメージは「固い」という印象、

それが逆にプライドの高い高齢者になじむ場所になりえる、というこの発想、

なかなかおもしろいですね。

1回程度ですが、ここから開始して、その認知症カフェに慣れたら、

(介護)施設感漂うような本格的な通所施設でも行くことが可能になるかもしれません。

つまり次の懸け橋となりうる場所にもなります、

当然家族の憩いの場、情報交換の場にもなりえます。


もしかしたらこのような異業種と介護(福祉)とのコラボは、

前回の地域共生の流れにも沿って進んでいくこともありえます。

リハ技士もその流れをきちんととらえないと、

その地域共生に乗り遅れるかもしれません。

地域の様々なそのような動きには高いアンテナをたてていくことが必要なのでしょう。

posted by リハ技師 at 20:49| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月20日

厚労省 「「地域共生社会」推進へ

【塩崎恭久厚生労働省が20日に「地域共生社会」の推進を表明したのは、医療・介護制度だけでは高齢になってから安心して暮らすことが難しい現状を映し出している。人口減少や独居高齢者の増加を背景に、買い物やゴミ出しといった日常生活で支援の必要なケースが増えており、厚労省は、地域の自主性を促すために制度化を目指すこととなった。】

{毎日新聞(東京)・朝刊 2016622日 記事引用}


この「地域共生社会」のモデルになった「富山型デイサービス」、

果たしてどのようなところか簡単に言うと、

年齢や障害の有無にかかわらず、誰もが一緒に身近な地域でデイサービスを受けられる場所、ということになります。

これは画期的でした。

今までのこのような組織は、年齢や障害に分けて、ある意味縦割りで対応していたのです。

しかし、もう困っている人は、どうぞ皆さん来てください、というスタイルは、

あまりにも斬新であり、高齢者や赤ちゃんが一緒にいることでの効用もあり、

このスタイルをモデルとしたところが各地で増えていったのです。

そして記事によるとこのような地域共生社会を目指すサービスが、

通所だけでなく訪問型も含めての国としての制度が作られようとしているのです。


ただ今回国が行おうとしている地域共生社会の青写真として、

住民のボランティアや社会福祉法人などに支えてもらおうとする考え方が色濃く入っているのです。

つまり理念よりも社会保障費をどれだけ抑えるかが至上命題になっているのです、

これでは介護などの質が果たして保てるのかどうか、

その問題に対してきちんと答えられている政策になっているかを

私たちは見極めなければいけません。

posted by リハ技師 at 19:23| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月19日

粘菌 偉大なる単細胞が人類を救う

久しぶりに新書の紹介。


「粘菌 偉大なる単細胞が人類を救う」

中垣俊之

文春新書


【脳も神経もなく、形を様々に変えたかと思えば、生物学上の分類さえ融通無碍、南方熊楠がその生涯を捧げたことでも有名な粘菌。単細胞と侮るなかれ、迷路を解き、発達した交通網をも独自に作り上げる。森の中、落ち葉の下。実は身近な粘菌の、「単純に見えて賢い」思考と生態が明らかに。】

(新書カバーの見開きから、概要が書かれているところを引用)


ところどころ難しい内容があり、またななめ読みを何度も駆使しましたが、

2点、含蓄のある文章があり、

それがブログ管理者の仕事とも結びつけられる内容でもあったので、

そこはじっくり読んでしまいました。


そもそも粘菌とは何でしょう。

いる場所は土の中とか、朽ちた木に存在するとのこと、

大きさは2ミリ以下で透明、ゆえに皆さんも外で見たことはないでしょう。

動物とも植物ともいえない存在らしい…。

周囲の餌をとりこみながら増殖していくアメーバ―みたいな存在ようです。


さて今回の著者はイグ・ノーベル賞を2回も受賞した経歴の持ち主、

当然その受賞テーマは、今回の粘菌がからんでいます。

しかし、なぜこの粘菌研究がそれほど日の目を浴びたのでしょう。

それは、この粘菌の研究が様々な分野に応用できることがわかったからです。

それはどういうことかというと、

粘菌が増殖するネットワークづくりが非常にシステマティックだったのです、

経済性に優れ(餌をとるための全ネットワークの総和の短さ)

なおかつ耐故障性にも優れ(万一、一つのルートが切れたとしても、他のえさ場までのルートを確保していくこと)

更に連絡効率も優れて(2つのえさ場の距離の短さ)いたのです。

これらのことから、

鉄道網を整備するときに粘菌のこの反応?を使って、実際に役立てることが可能という発想を打ち出したのです。

粘菌という単細胞と言われる「単純であまり機能的にはそれほどなさそうな」細胞というイメージが、

実はこのような単細胞から複雑な交通網の整備に生かすことができるという発想は、

あまりにも新鮮で目からうろこ状態でした。

11つの細胞だけをみていくと、たいしたことがない細胞とみられる粘菌という単細胞、

しかし全体を見ていくことによって、これだけ高度な多機能的な反応を示すことができる、

より物事というのは全体というものをきちんととらえなければいけない、

そう強く感じさせた研究でした。


もう1つびっくりしたのは、11つの粘菌にも様々な行動選択があるということです。

そのことが分かった研究を簡単に述べましょう。

細長いレーンを用意し、粘菌を端に置きます、

粘菌は反対の端に向かってゆっくり移動していきます、

その途中に粘菌が嫌がるキニーネという化学物質を塗ったのです、

このようにしたときに粘菌はどのような行動をしたのでしょうか。

3つに共通したのは、キニーネに前でいったん立ち止まって動かなくなったことです、

まるでこの物質の前に考え込んでいるように………。

しかし、なんとここで行動が分かれたのです。

キニーネを前にして引き返したグループ、

キニーネを乗り越え他グループ、

キニーネを乗り越え他グループと引き返したグループに分裂したものと………。

(立ち止まる時間もバラバラ、

キニーネに入ってから考えるタイプ、キニーネに入る前に考えるタイプなど様々でした)

これは厳密に同じ環境下でおこなったのにも関わらず、そうなったのです。

これをどう考えるでしょうか。

当然、脳というものはないので、そこに意思があるとは思えません、

では一体何がその行動選択の基準になったのか、

著者は仮説を立てていました。

それは、いくら環境を同じように設定したとしても、

粘菌の世界ではごく微細な変化がその行動選択に影響を与えているのだろうと…。

このような粘菌の話から、

環境の違いが、ある対象に大きく影響を与える、のだということ。

これは何かICFの勉強をしているのかと思ってしまうほどでした(ブログ管理者、職業病かもしれませんが…)


この本では、他にもこの粘菌研究を通じて、

学ぶこととは何か、

見ることとは何か、にも触れられています。

興味をもった方はぜひともこの本を買ってください。

posted by リハ技師 at 17:12| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月16日

高齢者 住宅借りやすく

【国土交通省が来年度、賃貸住宅の家主に部屋の改修費用を補助する制度を設けることが1日、分かった。1人暮らしのお年寄りや所得の低い人が民間住宅を借りやすくするのが目的で、家賃を抑え、入居拒否をしないことが条件。空き家、空き室の利用促進の狙いもある。連帯保証人がいない人のため、優良な保証会社を登録、公表する仕組みもつくる。】

(東奥日報・朝刊 201675日 記事引用)


やや古いデータですが、平成25年の総務省住宅・土地統計調査(速報集計)によると、

平成15年比で、

賃貸住宅の空き家が4126800戸から4292300戸と4%増となっています。

なぜこのように空き部屋は増えているのでしょうか。

その一因としては、相続税の増税が関係しているらしい…。

アパート建設は相続税の節税になるのです、

どういうことかというと、

相続税の評価は現金で持っているよりは土地・建物に変えた方が3割ほど低くなること、

なおかつ賃貸にすれば、それから23割ほど低くなるからです。


しかし、相続税節税と言っても、これで賃貸経営がうまくいかなければ元も子もありません。

実際にこのような節税対策で行ったことで、

かえって借金漬けになっている大家もあるようです。


さて話を戻しましょう。

つまり今後も空き部屋は大量にあるのです。

その空き部屋をどう利用していくのか、

ここに国土交通省は、

高齢者などの経済的弱者の利用を促す制度を出したのです。

今までこのような経済的弱者は、

家賃滞納の問題もあったり、家で亡くなられたら困るなどの関係で入居拒否にあうことが多かったのです。

しかし、今回は国がバリアフリーに向けての改修費用の一部を補助する制度や、

家賃滞納した場合の厳密な基準を作成したり、高齢者の見守りの仕組みを作ったりなどを考えています。


行き場のない経済的弱者と、今後も増え続けていく空き部屋問題が

この政策でうまくマッチングしていくことを強く願います。

posted by リハ技師 at 19:56| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月15日

臨床研究 スマホが変える

【病気の予防や原因の解明などのため、大学病院などで行われる臨床研究。幅広く患者らの参加を募るため、スマートフォン(スマホ)のアプリ活用が広がっている。病院などに足を運ぶ必要があったこれまでのとは違い、「いつ、どこからでも」参加できるのが特徴だ。健康にまつわる膨大な情報を解析することで、脳梗塞の早期発見や糖尿病の改善・予防などに生かせると期待される。】

(日本経済新聞・朝刊 2016724日 記事引用)


これだけだとわかりづらいと思うので、

実際にスマートフォンのアプリケーションを使った臨床研究の例を出しましょう。

ロコモニター、というものを取り上げます。

順天堂大学が作成したソフトです。

どのように使うかというと………。


まずこのアプリケーションで、

ロコモ度の判定に必要なテストをアプリ上で手軽に行えます。

ロコモ25・立ち上がりテスト、2ステップテスト、

JKOM(変形性膝関節症患者機能評価尺度)などができます。

テストのやり方が提示され、その結果を打ち込みます。

そうすると、そのあとにその結果どうなったのかの判定が下されます。

それだけでなく、その結果にあわせてのアドバイスも出されます。


順天堂大学としては、これらの情報が自動的に収集することができます。

つまり、今まで研究するために参加者を募るには、

時間とお金がかかったのだと思いますが、

それがスピーディーになおかつそれほどお金をかけなくても調査できるのです。


他にもiPARKSTUDYというアプリケーションで、

パーキンソン病患者のむ日常生活動作と唾液の質の調査、

GlucoNoteというアプリケーションで、

日常生活と糖尿美容の関連性解明の調査、などなどがあります。


ただし問題はあります。

参加者のデータは個人情報なので匿名化されて研究者に送られますが、

本人から直接データを集めるのではないので、

別の人が情報を入れたりなどのデータの客観性をどう確保するのかという問題が残っています。

ブログ管理者には、その問題をどう解決するのか、皆目見当がつかないのですが………。

posted by リハ技師 at 18:34| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする